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2008年 5月 28日 [ トピックス ]

No.354-2:富山県を元気に! 「元気とやま応援寄附金」


 ふるさとなど、応援したい自治体(都道府県や市町村)に寄附をした場合、その寄附金が個人住民税から一定程度控除される「ふるさと納税制度」がスタートした。富山県は、「元気とやま応援寄附金」という名称で募集を開始。寄附した人の思いに応え、元気な富山県づくりのために大切に活用する考えだ。

▲森づくりボランティアの集い

●寄附した人の思いに応え、大切に活用

 ふるさとなど、応援したい自治体(都道府県や市町村)に寄附をした場合、その寄附金が個人住民税から一定程度控除される「ふるさと納税制度」がスタートした。富山県は、「元気とやま応援寄附金」という名称で募集を開始。寄附した人の思いに応え、元気な富山県づくりのために大切に活用する考えだ。

 「ふるさと納税制度」は、4月30日の改正地方税法成立を受け始まったもの。地方では、高校卒業後に進学や就職などで大都市圏に出たまま、ふるさとに戻らない人も多い。育ててくれたふるさとなどに感謝の気持ちを込めて寄附する制度ともいえるだろう。また、富山県を応援したいと希望する人々も富山県の施策に“参加”することができる。

 富山県では、制度の仕組みや寄附金の活用事例、申込手続きなどを紹介したホームページをこのほど作成。また、“あなたの応援で富山県を元気に!”と呼びかけるチラシを作成し、今後県人会や県内外で開催される同窓会などでPRする予定。

 元気とやま応援寄附金は、「世界文化遺産への登録をめざした魅力創造」、「水と緑の“環境先端県”づくり」、「明日を担う人づくり」、「医療・福祉の充実と安全・安心な地域づくり」、「質の高い文化の創造と世界への発信」の5つの取り組み、または「元気とやま」づくり全般に充てられ、次年度の財源に活用される。寄附者は、寄附申込みの時点で寄附金の使途をこの6つの分野から指定することができる。

●世界文化遺産登録に向けた調査研究・情報発信などへの取り組みに

 5つの取り組みを紹介すると、「世界文化遺産への登録をめざした魅力創造」は、「立山・黒部~防災日本のモデル-信仰・砂防・発電-~」と「近世高岡の文化遺産群」の世界文化遺産登録に向けた調査研究・情報発信をはじめ、とやま夏期大学やとやま帰農塾の開催、グリーンツーリズムなどによる交流人口や定住・半定住の拡大を進めるもの。

 「水と緑の“環境先端県”づくり」では、みどりの森の再生や森づくりボランティアへの支援、とやま県民エコ実践大運動(レジ袋の無料配布の取止めなど)の推進、世界自然・野生生物映像祭の開催などに取り組む。

 「明日を担う人づくり」は、子ども同士の学びあいを重視した“とやま型学力向上プログラム”の推進、中学生が職業を体験する“14歳の挑戦”事業の推進など。

 「医療・福祉の充実と安全・安心な地域づくり」では、富山型医師確保総合対策の推進、専門性の高いがん診療体制の充実、在宅医療・在宅福祉の充実などを推進する。「質の高い文化の創造と世界への発信」では、世界演劇祭「利賀フェスティバル」などの開催、散居村など富山が誇る景観の保全・創出などが挙げられている。

 寄附の申込みは、元気とやま応援寄附金のホームページにアクセスして電子申請システムを利用するか、申込書をダウンロードして郵送(〒930-8501 富山県富山市新総曲輪1番7号 富山県経営管理部税務課 元気とやま応援寄附金担当あて)、あるいはFAX(076-444-3487)にて。寄附申込書は電話(076-444-3178)でも取り寄せることができる。寄附申込書の受付後、1~2週間で県から納入通知書が送付されるので、県指定の金融機関で納付を。なお、税控除を受けるには、居住地の税務署に確定申告する必要がある。控除対象となるのは5,000円を超える寄附金額となっている。

 富山県経営管理部税務課では「富山県を応援したい方、ふるさとを想う方にご賛同いただければと思います。寄附申込みはホームページ、FAX、郵送で行えますし、作成中のチラシに申込み用のハガキを添えるなど、利便性を高めました。寄附金が充てられた事業の成果は、ホームページやパンフレットなどで報告していきます」と話している。


▲利賀フェスティバル:「リア王」
(モスクワ芸術座)


問い合わせ
●富山県経営管理部税務課 元気とやま応援寄附金担当
TEL.076-444-3178
FAX.076-444-3487
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1107

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