- HOME : Toyama Just Now
- トピックス
- No.331-2:寒い冬にアツアツ、ホクホクの高岡大仏コロッケを
2007年 12月 19日 [ トピックス ]
No.331-2:寒い冬にアツアツ、ホクホクの高岡大仏コロッケを
“ご当地グルメ”を掲げた全国的なまちおこし運動の波。高岡市では、コロッケによるまちおこしに取り組んでいる。「ローソン」で販売中の「高岡大仏コロッケ」と、富山大学芸術文化学部で開講された、「コロッケ学」をテーマにしたユニークな講座が話題。
●北陸東海9県のローソン約1,100店舗で販売
焼きそばやカレーなど、安くて美味しい“ご当地グルメ”を掲げた全国的なまちおこし運動の波。富山県高岡市では、庶民の味として親しまれているコロッケによるまちおこしに取り組んでいる。“高岡コロッケマップ”には、市内でコロッケを販売するスーパーや精肉店、レストラン、ホテルなど40店舗以上が参加。シロエビやベニズワイガニ、氷見牛、里芋入りのコロッケなど、各店が自慢の味を競っている。
師走に入り、高岡コロッケの中で話題をさらっているのが「高岡大仏コロッケ」。高岡コロッケの人気商品の1つであるこのコロッケが、コンビニエンスストア「ローソン」の北陸東海9県・約1,100店舗で限定販売(来年1月初旬まで)されているからだ。高岡大仏コロッケは約2年前に商品開発され、道の駅・万葉の里高岡の名物になっている。11月に高岡で開催された「高岡コロッケ博覧会」の人気投票でも大賞に選ばれるなど、高岡コロッケの中でも一際、存在感を放っている。
日本三大仏の1つに数えられる高岡大仏ゆかりのネーミングが表すように、サイズは長さ14cm、最大幅8cmとローソンで通常販売しているコロッケの2.5倍。ビッグサイズの食がブームとなるなか、ローソンではこのコロッケに着目。郷土色豊かなご当地グルメをPRしようと、店舗の揚げ物などを販売するコーナーに加えることにした。揚げたて、アツアツのコロッケは、衣のサクサク感とジャガイモの柔らかくて、やさしい味わいが印象的。食べ応えのあるビッグサイズながら、価格は1個120円というのもうれしい。
なお、高岡大仏は今年の8月から「平成の大修理」として、表面のひび割れの補修や色の塗り直し、台座下の回廊の改修などを行い、今月の16日から参拝を再開した。
●コロッケを題材にデザイン戦略を考える講座
高岡市にキャンパスのある富山大学芸術文化学部は、学生にデザイン学の観点から高岡コロッケをとらえ、まちおこしの可能性などを探ってもらおうと、「コロッケ学」をテーマにしたユニークな講座を開講した。第1弾となった12月5日(日)には、「コロッケ学会」の会長で、国際的に活躍するインテリアデザイナー 長岡貞夫氏を招き、「デザインとコロッケ」について講義を行った。日本インテリアデザイナー協会の元理事長である長岡氏は、パッケージデザインを行ったコロッケが人気となるなど、インテリアと食の専門家として知られる。講義では、「デザインと料理は素材を生かし、プロセスを大事にする点が共通する」として、見た目は単純でも手間ひまかけて仕上げることの大切さを学生らに話した。また、長岡氏と学生らが300個以上のコロッケを揚げ、ホクホクのコロッケを堪能しながら、コロッケによる全国発信、デザイン戦略について考えた。
芸術文化学部は、高岡市と芸術文化の振興やまちづくりの分野で包括的な連携協定を締結しており、クラフトコンペ、まちのにぎわいづくりなどの企画、イベントなどに参加。今回のコロッケ学の講座をきっかけに学生のさらなる地域貢献や産学官連携につなげていきたい考えだ。
コロッケ学の講座を企画した芸術文化学部の丸谷芳正教授(家具デザイン)は「食材を選んで1つの形にするコロッケづくりは、ものづくりという点で学生たちが学んでいるプロダクトデザインと共通性がある。高岡コロッケにどのようなストーリー性を持たせ、グランドデザインを描いていくか、学生がアイデアを出すことで高岡のまちづくりに協力できる。食育の面からのアプローチは大切で、コロッケはファーストフードの原点ともいえる存在だ。通りのベンチに座り、気軽に楽しめる。そんなシーンがまちの活性化やまちづくりにつながっていくのではないだろうか。今後も産学官連携となる講座を開いていきたい」と話している。
問い合わせ
「高岡大仏コロッケ、ローソンで販売」について
●ローソン広報部
TEL.03-5435-2773
FAX.03-5759-6909
http://www.lawson.co.jp/
「コロッケ学」の講座について
●富山大学芸術文化学部
TEL.0766-25-9111
FAX.0766-25-9104
http://www.tad.u-toyama.ac.jp/
「高岡コロッケ」の取り組みについて
●高岡コロッケ実行委員会(富山新聞社高岡支社内)
TEL.0766-23-2131
FAX.0766-23-2135
http://www.taka-coro.com/