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2007年 6月 6日 [ イベント ]

No.303-2:深海からの宝石に舌鼓! 新湊しろえび祭り開催


 “富山湾の宝石”と呼ばれるシロエビ。年間300tほど水揚げされる新湊漁港(射水市新湊地区)で、6月24日(日)、「新湊しろえび祭り」が開催される。新湊沖で獲れたばかりのシロエビのほか、太平洋側の静岡県・由比港(由比町)で水揚げされ、新湊漁港に直送されてきたサクラエビの販売も行われる。

●富山湾で獲れたばかりのシロエビや味覚が勢揃い

 “富山湾の宝石”と呼ばれるシロエビ。4月から11月までの漁期に300tほど水揚げされる新湊漁港(射水市新湊地区)で、6月24日(日)、「新湊しろえび祭り」が開催される。シロエビは薄紅色をした体長5〜8cmの透明なエビで、今が旬。富山湾のほか、駿河湾や相模湾など全国の海域に広く分布するが、漁業が成り立つほど大量に漁獲されるのは富山湾だけ。なかでも新湊産のシロエビは大きく、味も良いため、大都市圏の市場でも高く評価されている。
 
 シロエビは、から揚げや天ぷら、刺身などのほか、すまし汁、麺類のだし汁などに利用されており、食べると淡白で上品な甘みが口のなかに広がる。近年では、むき身に加工され、寿しネタや昆布〆などに使う高級食材としての需要も高まっている。新湊漁協では、シロエビのブランド化に県内でいち早く取り組み、販路を拡大させてきた。今回初めて開催する祭りで県内外に新湊のシロエビをさらにアピールしたい考えだ。
 
 祭りでは、水揚げされたばかりのキトキトのシロエビを漁師がお祭り価格で販売するほか、から揚げをその場で約1,000名に振舞う。新湊漁協女性部では、シロエビ素麺やすり身の鍋などを販売。また、射水市新湊地区の料亭や割烹、ホテルのブースもオープンし、料理長やシェフのアイデアを生かした5〜6品(1品500円〜800円)の料理が登場する。シロエビのほか、新湊漁協自慢の旬の岩ガキやサザエなどの焼物にも舌鼓を打ちたい。ぷっくりとしていて、熱々の身は磯の香りと野趣に富んだ味わいだ。

●“紅白”のエビの美味競演を目で舌で味わう

 シロエビとともに祭りの目玉となるのが、太平洋側の静岡県・由比港(由比町)から新湊漁港へ直送されるサクラエビ。生のサクラエビや天日干しした素干し、風味冴えるかき揚げなどを由比港漁協の関係者が販売するほか、富山の人にサクラエビのおいしさを知ってほしいと、生のサクラエビを会場で約1,000人に振舞う企画も立てられている。

 サクラエビは駿河湾でしか獲れない貴重なエビで、海の中では透明だが、水揚げされるとほんのり透き通った桜色に変わる。生で食べると、しっとりとした甘みとシャリシャリとした殻の歯応えが食欲をそそる。静岡市の東隣に位置する由比町はサクラエビの日本一の産地として知られ、富士山をバックに天日干しする様子は桜色の絨毯を敷いたようだ。体長は4〜5cmで、富士山の清浄な雪解け水に含まれる栄養素や駿河湾の急峻な地形がサクラエビを育むといわれる。一方、富山湾のシロエビも河川が深く刻んだ海谷(通称:あいがめ)に棲息。新湊沖で獲れるシロエビは、小矢部川、庄川が刻んだ急深のあいがめで山から運ばれてきた栄養素や海中のプランクトンを食べて成長するとされている。富山湾と駿河湾、いずれも清浄な水が流れ込む湾で育ったエビの味比べというのも乙なひとときだ。祭りでは、シロエビ漁を間近で見学する観光船も運航する予定なので興味のある方は乗船を。
 
 新湊しろえび祭り実行委員会(新湊漁業協同組合)では「シロエビとサクラエビの紅白味比べ、美味競演を来場者に楽しんでほしいと、由比港漁協とタイアップした。由比港漁協とは今後、特産品の共同開発も視野に入れている。また、将来、紅白エビサミットも開催できればと思っている」と話している。



問い合わせ
●新湊しろえび祭り実行委員会(新湊漁業協同組合内)
TEL.0766-82-7707
FAX.0766-84-7707
http://www.tairyonet.or.jp/

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