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2007年 1月 4日 [ トピックス ]

No.281-1:全国初の機能!携帯電話からも検索できる富山県トイレマップ


 観光客をはじめ、高齢者、障害者らの利便性を図ることや、観光地のイメージアップなどを目的に、富山県と環日本海トイレフォーラムが公開しているホームページ「富山県トイレマップ」。これまで250カ所だった公共トイレの掲載数が400カ所に増えたほか、地名などによる検索機能も追加。また、携帯電話からのアクセスも可能になり、利便性がぐっと高まった。携帯電話から公共トイレの情報が検索できるシステムは全国初だ。

●県内400カ所の公共トイレを掲載

 観光客をはじめ、高齢者、障害者らの利便性を図ることや、観光地のイメージアップなどを目的に、富山県と環日本海トイレフォーラムが公開しているホームページ「富山県トイレマップ」。これまで250カ所だった公共トイレの掲載数が400カ所に増えたほか、地名などによる検索機能も追加。また、携帯電話からのアクセスも可能になり、利便性がぐっと高まった。携帯電話から公共トイレの情報が検索できるシステムは全国初だ。

 富山県トイレマップは、「観光地や公園などに出掛けたいが、トイレのことが心配。情報がほしい。」といった障害者などからの声をきっかけに環日本海トイレフォーラムが企画。富山県環境政策課との協働パイロット事業(平成16年度)によって、県内の観光地や公園にある公共トイレの現地調査を進め、平成17年4月からホームページ上で施設のデータや写真、マップを掲載しており、観光地や街中の公共トイレのほとんどが掲載されている。

 トップページには、“市町村”、“観光地”、“中心市街地”、“レジャー”、“多目的トイレ”などのジャンル名とキーワード検索機能が表示されており、目的に応じて検索できるようになっている。また、携帯電話用のQRコードも添えられている。

 それぞれのトイレデータのページでは、“障害者”、“男性”、“女性”、“男女共用”の利用者項目別に、子ども用小便器・洋便器、小便器、和式便器、洋式便器の有無のほか、温水洗浄機能、暖房便座機能、ベビーシート・チェア、介護ベッド、視覚障害者対応機能などの有無が詳細に表示されている。周辺案内図のほか、建物の外観や内部、案内サイン、便器、手すりなどの写真も掲載されており、外出前の確認にとても便利だ。

 携帯電話版では、“市町村”、“観光地”、“多目的トイレ”、“キーワード検索”別にトイレの名称、所在地が検索できる。                       
          
●障害者らに小冊子を3月に配付予定

 富山県では、「快適な公共トイレ整備事業」や「グッドトイレコンテスト」などを全国に先駆けて展開。平成8年には環境とトイレをテーマにした「とやま国際トイレシンポジウム」を開催し、「とやまアピール」を採択した。環日本海トイレフォーラムは、この「とやま国際トイレシンポジウム」をきっかけに誕生。トイレに関心のある者が誰でも参加できるNPOで、メンバーには建築家や設備士、学識者も所属。トイレに関する情報収集や調査研究を行い、優れたトイレの提案とトイレ文化の創造に取り組んでいる。

 トイレマップ作成では、観光客や障害者の視点に立って現地調査を進めており、メンバーのトイレに対する意識や知識を高めることにつながっている。今年3月にはマップ上で掲載中の400カ所を紹介した小冊子(印刷物)を作成し、障害者らに配布する。

 また、環日本海トイレフォーラムでは、現在、公共トイレの調査とともに商業施設のトイレも調査している。これらのデータが街づくりや中心市街地の活性化につながればという願いからだ。

 旅行に出掛けて、トイレの場所が不案内だったり、利用したトイレが汚れていたりすると、それだけでその観光地や土地の印象を悪くすることがある。トイレを快適に、使いやすくすることはおもてなしの心にもつながるだろう。近年、乳児から高齢者、障害者、観光客など誰もが安心して利用できるユニバーサルな多目的トイレが作られるようになったが、うれしいことだ。

 環日本海トイレフォーラムでは、「県内の観光地や街を散策するときに、このトイレマップを活用してほしい。」と話している。



問い合わせ
●環日本海トイレフォーラム
TEL&FAX.076-426-0026(Komi建築設計室内)
http://www.toyama-toiletforum.jp/
携帯http://www.toyama-toiletforum.jp/i/

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