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2006年 9月 13日 [ トピックス ]
No.265-2:立山を古代米で表現した押し寿し「立山の賦」−3名様にプレゼント!−
紫色の古代米(黒米)でかたどった立山連峰、真っ白なシャリは立山連峰に降り積もった雪を表現。ネタは、富山の押し寿しの定番・鱒や『万葉集』に詠まれた鮎と鰻の3種類。自然豊かな富山を象徴する景観と、越中万葉にちなんだ食材をモチーフにした古代米押し寿し「立山の賦(たちやまのふ)」が越中寿し本舗・おかだや(射水市)から商品開発された。
●越中万葉にちなんだ食材をモチーフに
紫色の古代米でかたどった立山連峰、真っ白なシャリは立山連峰に降り積もった雪を表現。その上に乗るネタは、富山の押し寿しの定番・鱒や日本最古の歌集『万葉集』に詠まれた鮎と鰻の3種類。自然豊かな富山を象徴する景観と、越中万葉にちなんだ食材をモチーフにした古代米押し寿し「立山の賦(たちやまのふ)」が越中寿し本舗・おかだや(射水市)から商品開発された。
店長の岡田伸治さんと若女将の聖子さんは、富山の食材を使い、歴史と文化の香りをのせた寿し、越中の古代をイメージさせる商品などを目指し、高岡市万葉歴史館の指導や、日本画家で万葉の世界を描き続けている鈴木靖将氏らのアドバイスを受けながら、開発に取り組んできた。
素材にこだわり、シャリはJAいみず野のコシヒカリ「みしま野米」、古代米は「となみ野香紫米」の黒米の厳選品。これを富山湾の海洋深層水を使っておいしく炊き上げる。機械を使わず、寿しはすべて職人の手押し。古代米のもちもちとした食感とおいしいシャリ、ネタのふくよかな香りが印象的だ。
名称の「立山の賦」は、『万葉集』の代表歌人で、その編者といわれる大伴家持の歌「立山の賦」に由来する。
家持は、聖武天皇からの命を受け、越中国府の国守として746年(天平18年)に越中に赴任し、5年間を過ごした。『万葉集』全4,516首のなかで家持の歌は473首。そのうちの220余首が越中滞在中に詠まれたことからもわかるように、豊かな自然のなかで暮らした越中の時代は、歌人として成長した家持が独創的な歌の境地を作り上げた時代ともいわれている。
その家持が職務を終え、都に帰る際に、富山の素晴らしさを歌に託して都土産としたのが、「立山の賦」。「賦」とは万葉仮名の当て字で「歌」という意味だ。立山連峰をかたどった古代米を味わうと、「天ざかる 鄙に名かかす 越の中 国内ことごと 山はしも しじにあれども・・・・・・」(あまざかる鄙の地のなかでも名高い越中の国中のいたるところに、山は数々あり‥‥)と越中と立山を詠んだ賦のイメージが広がってくる。
●大伴家持も仰ぎ見た立山に思いを馳せて
岡田伸治さんは「雪におおわれた立山連峰が夕陽を浴びて紫色に輝いているのを見てインスピレーションが湧いた。炊き上がった古代米の紫はまさに立山連峰のそのときの色。寿しに夢とロマンをのせたいと思った。家持は鷹狩りが好きで、狩り場のあった“みしま野”(現在の射水市)で鷹狩りを楽しんだとされる。狩りをしながら仰ぎ見た立山連峰はさぞ美しかったことだろう。今後、富山湾のシロエビやブリ、氷見牛などを食材にした押し寿しや弁当なども商品開発していきたい」と話している。
この押し寿し事業は、富山県商工会連合会の協力により、中小企業庁の「経営革新事業計画」に申請し、8月に県知事の承認を受けることができた。ベンチャー企業などが生産した商品の販路拡大を支援するために県が導入しているトライアル発注制度の認定商品選定にも応募したところだ。
「立山の賦」は1本340gで、鱒1,260円、鰻1,365円、鮎1,680円(発送の場合、送料別途)。鮎は庄川、小矢部川で獲れた地のものを使うため9月から年内くらいまでの販売。ほかの寿しも手作りのため、数量限定となっている。射水市での店舗販売のほか、ホテル第一イン新港、JAいみず野各支店、県外向けにインターネットでの申し込みも受け付けている。
なお、越中寿し本舗・おかだやから「立山の賦」1品ずつを抽選で3名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「立山の賦」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。<9月17日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>
問い合わせ
●越中寿し本舗・おかだや
TEL.0766-52-1141
FAX.0766-52-1952
http://www.okada-sushi.com/