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2007年 5月 30日 [ トピックス ]
No.302-1:とやま県産材ベンチ製作へ、コンペ参加者募集!
“とやまの森づくり”につながる県産材の利用を促進させようと、県では県内公共施設などに設置する県産材を活用した木製ベンチのデザイン案を募集する「とやま県産材ベンチコンペ」を実施する。優秀作品を基に100基ほど製作し、今年度中に県内の公共施設や、駅舎・バス停などの公共交通施設に設置する。
●公共施設などにベンチを100基ほど設置へ
森を守り育てる新たな仕組みづくりとして、森づくりの理念や施策の基本方針、「水と緑の森づくり税」の導入などを盛り込んだ、全国初の総合的な条例となる「富山県森づくり条例」を昨年6月に制定した富山県。スギなどを中心に“とやまの森づくり”につながる県産材の利用を促進させようと、県では県内公共施設などに設置する県産材を活用した木製ベンチのデザイン案を募集する「とやま県産材ベンチコンペ」を実施する。優秀作品の中から3点ほどを採用し、これを基に屋根付き室外と室内用のベンチを100基ほど製作。今年度中に県内の公共施設や、駅舎・バス停などの公共交通施設に設置することで、県産材に触れる機会を増やす。
コンペでは、デザイン案を審査する1次審査と、1次審査で選定されたデザインによる試作品と見積額を審査する2次審査を実施。1次審査でデザイン案を5点選定し、2次審査で最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作2点を選定する。
企業、個人事業者、団体、個人のいずれも県内外の在住を問わずデザイン案の応募ができる。ただし、2次審査に提出する際や、設置する際のベンチは県内に本社または営業所をもつ企業、個人事業者が製造することが条件となっているため、県外の応募者や団体、個人で応募する場合は上記ベンチ製造者と連携できることが必要。設計条件は、ユニバーサルデザインを考慮し、また必要な強度を有するもの。サイズは3人掛け(1人掛けを組み合わせて3人掛けとしても可)で、長さ180cm以内(1人掛けを組み合わせた場合はその合計)、幅30〜50cm。材料は、座面に県産材(竹材は含まない)を使用し、耐久性を確保するために塗装を実施すること。脚部については、素材を問わない。ベンチ1基当たりの製作費は、40,000円ほどが目安となっている。
応募方法は、A3判の用紙2枚以内に、ベンチの完成予想図(平面図・立体図・側面図)、ベンチの概ねのサイズ、パース図を記載。この提案作品のほか、応募申込書、提案説明書(様式のダウンロードはこちら)などを添え、6月15日(金)<当日消印有効>までに、〒930-8501 富山市新総曲輪1号7番 富山県森林政策課木材利用推進係「とやま県産材ベンチコンペ」宛へ郵送する(宅配便含む)。
●県産材の利用をPRするためのシンボルマークも募集!
また県では、県産材をPRするため、「とやま県産材利用シンボルマーク」も募集している。採用されたシンボルマークは、上記の木製ベンチなどに表示し、県産材の利用促進につなげる。応募にあたっては、指定の応募用紙をダウンロードするか、A4判用紙(白色、縦長で使用)に15cm四方の枠を描き、その枠内にマークをデザインする。使用できる色は、用紙の地色を含め4色以内でグラデーション(ぼかし、濃淡)は不可。応募の資格は特になく、誰でも応募できる。6月29日(金)<当日消印有効>までに、上記の県森林政策課木材利用推進係「とやま県産材利用シンボルマーク」宛に郵送(宅配便含む)。審査後、最優秀賞1点(10万円進呈)、優秀賞3点(県産コシヒカリ20kg進呈)を決定する。
とやま県産材ベンチや県産材利用シンボルマークの製作は、今年度4月から県が導入した「水と緑の森づくり税」を財源とする「水と緑の森づくり事業」のなかの「県産材利用促進事業」の一環として進められている。富山県農林水産部森林政策課では、「ベンチとシンボルマークで県産材をアピールし、木材需要を高めることで“とやまの森”を守り育てていきたい。地元の木を利用することは、洪水や渇水を防ぎ、おいしい水を提供してくれる水源かん養、土砂災害の防止、地球環境の保全など、“森林の公益的機能”を高めることにつながる」と話している。
問い合わせ
●富山県農林水産部森林政策課・木材利用推進係
TEL.076-444-3388
FAX.076-444-4428
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1603/