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2001年 8月 20日 [ トピックス ]

No.077-4:黒部峡谷の大自然を俳句で表現しよう!


●自慢の俳句をその場で投句

 黒部峡谷探勝の玄関口として知られる宇奈月町では、“峡谷を心のふるさとに”を合言葉に、観光客から俳句を募集し、最優秀作品を刻んだ句碑を建立する「詩の道」事業を平成11年度から展開している。今春、第1基の句碑が宇奈月温泉の旧山彦橋のたもとに建立され、訪れる人の目を楽しませている。
 黒部峡谷には与謝野鉄幹・晶子、幸田露伴、高浜虚子、田中冬二ら多くの文人が訪れ、峡谷を詠んだ俳句や短歌、詩などを残しているが、一般の観光客の俳句を対象にした句碑の建立は初めての試み。黒部峡谷鉄道宇奈月、黒薙、鐘釣、欅平の各駅、宇奈月麦酒館、うなづき友学館など、宇奈月町内の8カ所にポストと投句用紙が設置されており、黒部峡谷の自然景観などを詠んだ俳句を受けつける。


●黒部川の清流を眼下に眺めながら

 第1基の句碑は、高さ約80センチメートル、幅約1メートル。黒部川の自然石に、平成11年度(229人、316句の応募)の最優秀作品「峡谷の紅葉明かりに寛げり」(福岡県:中島悦子作)が刻まれている。
 句碑の建つ遊歩道は、黒部峡谷鉄道宇奈月駅と黒部川上流の宇奈月ダムを結ぶ緑の小道。トロッコ電車の渡る山彦橋や黒部川の清流、緑深い山々----黒部峡谷の旅のプロローグを彩る雄大な自然景観が間近に展望できる。
 なお、今年中には平成12年度(274人、342句の応募)の最優秀作品「風さやかトロッコ列車峡に添う」(徳島市:谷村英子作)の句碑を建てる予定となっている。また句碑以外に、入選作を集めた句集も5年ごとに発刊する予定。黒部峡谷や温泉など、宇奈月町の魅力を全国に伝えることができればと、町では期待している。




問い合わせ
●宇奈月町教育委員会
電話(0765)65-0211

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