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2002年 6月 26日 [ トピックス ]

No.096-2:デザインコンペの入賞作が相次いで商品化


●便利なコンセントカバーとコンセントプラグが登場

 富山県総合デザインセンター主催の「1999年度富山プロダクトデザインコンペティション」で「とやまデザイン賞」を受賞したコンセントカバーが1年がかりで商品化され、良品計画(無印商品)から発売された。また同センター主催の「2000年度ユニバーサルデザインコンテスト」入賞のコンセントプラグも静岡県の電気器具メーカーで近く製造がスタートする予定だ。
 コンセントカバーは、建築家・プロダクトデザイナーの山中祐一郎さんがデザインした「tip-top tap」で、商品名は「サイドコンセントタップ」。タテ130mm、ヨコ80mm、厚さ21mmの直方体(壁面専用)で、側面に4つの差し込み口が設けられており、電源をシンプルにまとめることができる。カバーはアルミと樹脂で作られており、アルミの素材感が生かされている。
 コンセントプラグは、プロダクトデザイナーの西川学さんの作品「ringlet」。延長コードの先に輪になった取っ手が設けられており、握力の弱い高齢者でも手軽にプラブを抜き差しできるデザインとなっている。


●“デザインの創造拠点とやま”を発信

 高岡オフィスパークにある富山県総合デザインセンターは、プロダクト・グラフィック・インテリア・建築における優れたデザインの創造をめざし、企業・デザイナーと共同して総合的な取り組みを行う施設。デザイン開発型企業の育成、最新のデザイン機器(CG、CAD/CAM関連)を設けたデザイン工房と各種工作機械を備えたモックアップ工房の提供、富山ブランドの商品を広く流通させるための市場開拓・流通促進の支援システム構築、デザイナーの育成、すべての人にやさしいユニバーサルデザインの開発などを行っているほか、毎年プロダクトデザインコンペティションやユニバーサルデザインコンテストを実施し、優秀作品の商品化に取り組んでいる。
 同センターでは、今後も全国のデザイナーとの共同開発を推進し、生活者の視点に立ったデザインを商品化していきたいとしている。
 なお、今年度の「富山プロダクトデザインコンペティション」では、7月19日(金)まで作品を募集。作品の課題1は「私(個)の空間を際立たせるプロダクト」、課題2は「75・(22.7坪)のマンションの間取り」。商品化を考慮した実製作が可能な作品が応募の条件となっている。詳しくは同センターまで。

問い合わせ
●富山県総合デザインセンター
TEL 0766-62-0510

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