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2003年 8月 27日 [ トピックス ]

No.124-1:越中五箇山こきりこ唄保存会、成世昌平さんとCDで共演


●こきりこの素朴な音色と唄を収録

 平村の「越中五箇山こきりこ唄保存会」は、五箇山の叙情を込めたヒット曲「はぐれコキリコ」で知られる歌手・成世昌平さんのCD「昌平のおもろい唄の世界」の収録に参加し、全12曲のうちの9曲目にあたる富山県民謡「こきりこ唄」の伴奏を担当した。7月24日、日本クラウンからCDが発売された。
 こきりこは、田楽が起源とされる民俗舞踊で、ささらや筑子竹など、往時のままの楽器を鳴らしながら五穀豊穣を祈念するもの。こきりこ唄保存会は52年の歴史を誇る民謡グループで、平村上梨地区の28戸を会員に、こきりこの伝統を守り伝えている。
 CDの収録は、今年2月に東京のスタジオで行われ、こきりこ唄保存会から5人のメンバーが上京。太鼓、笛、棒ささら、筑子竹、鍬金による演奏を披露した。スタジオでは、成世さんの澄んだ声とこきりこ唄保存会の情緒あふれる演奏が調和。「こきりこ唄を気持ちよく演奏できた」という保存会の坂本義明会長の言葉通り、CDではこきりこ唄のもつ純粋さ、素朴さ、おおらかな雰囲気がよく表現されている。
 CDには、「こきりこ唄」をはじめ、シングル約50万枚の大ヒット曲「はぐれコキリコ」、若者に人気のある「大きな古時計」、「涙そうそう」なども入っている。ユニークな曲では「はぐれコキリコ」の中国語バ-ジョンも入っており、日本語とは趣の異なった歌声を響かせている。


●こきりこ祭りで舞台競演

 今回のCDには「五箇山」がちりばめられている。表紙は、約400年前に建造された合掌造り家屋「村上家」の縁側でたたずむ成世さん。裏表紙には、雪形伝説が語り継がれている「人形山」。歌詞カードの裏表紙は「相倉合掌造り集落」から望む「大島」という山。こきりこ唄の歌詞カードにはこきりこ唄保存会の演奏風景を撮影した写真も載っている。ちなみにこきりこ唄保存会は、成世さんのコンサートで山鳥の羽をつけたあやい笠に、狩衣姿でささら踊りを披露するなど、こきりこの魅力を全国に広めている。
 平村上梨の白山宮境内では、9月25日(木)・26日(金)に「こきりこ祭り」が開催される。こきりこ唄保存会の舞台やこきりこ踊り講習会、こきりこ唄素人のど自慢コンクールなど、いくつかのイベントが企画されているが、26日19:00から成世さん、越中五箇山民謡保存団体、越中五箇山こきりこ唄保存会、越中八尾おわら保存会が出演して舞台競演を繰り広げる。こきりこの哀調を帯びた調べを聴きながら、秋の夜長を過ごしてみてはいかがだろうか

問い合わせ
●越中五箇山こきりこ唄保存会事務局
TEL0763-66-2234

●五箇山観光協会
TEL0763-66-2468

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