●農業や食の大切さを考え、健康な生活を

　味覚の秋。食をテーマにしたイベント「食祭とやま2003in黒部」と「第6回とやま湾味覚市」が11月8日(土)〜9日(日)に開催される。
　毎年県内各地で開かれている「食祭とやま」。今年は黒部市総合体育センターを会場に、「名水が育むにいかわ、食の里」をキャッチフレーズに掲げて、黒部川の名水と農林水産業との関わり、新川地域(黒部市・魚津市・宇奈月町・入善町・朝日町)の食育活動（食に関する教育活動）・地産地消活動の紹介、郷土料理の実演などが行われる。
　会場では、名水ポークや地ビール、米、チューリップなど、県内35市町村ならではの特産品が勢揃いする「特産王国とやま・ふれあい市」、新鮮な野菜や果実、魚介類などを販売する「朝市交流広場」が楽しみだ。広場では、キトキトの海の幸を素材にした大漁鍋も登場する予定で、おいしい味覚に舌鼓を打ちたい。この他、「とやま食文化フォーラム」、ウルトラマンガイアと一緒に親子で楽しく「食」について考える「ウルトラしょくいく劇場」、郷土芸能を紹介する「ステージイベント」、「食の伝承コーナー」、「食の体験イベント」などが繰り広げられる。　
　地域の伝統の味を後世に伝える「食の伝承コーナー」では新川地域の「食の伝承人」10名による郷土料理の実演がある。金糸うりの粕漬け、ゲンゲのすまし汁、タラ汁などの試食コーナーも予定されており、作り方を学んでみたい。また、食の体験イベントでは、茶せんでバタバタと泡立てて味わう朝日町特産の「バタバタ茶」の体験、黒部市産のそば粉を使った「そば打ち体験」、切り花や鉢物をせり落とす「花のせり市体験」が行われる。


●アツアツのとやま湾大漁鍋におなかも満腹

　富山市の富山駅北親水公園(富山市総合体育館北側)で開催される「第6回とやま湾味覚市」では、白エビやカニなど、新鮮な魚介類をふんだんに盛り付けた鍋が味わえる「とやま湾大漁鍋」をはじめ、「もちつきタイム」、「たべもの市」、「キトキト富山の実演試食コーナー」、「ヘルスチェックコーナー」などが予定されている。ステージイベントとして、富山湾の幸を素材に地元料理人による和食と洋食の実演・試食、創作グループの華麗な踊りが観賞できる YOSAKOIとやま「秋まつり」も見逃せない。
　おいしい味覚を堪能した後は、富山駅北親水広場から富岩運河環水公園を散策するのもいいだろう。運河の舟だまりを活用した公園には、両岸に展望塔を備えた欧州調の天門橋がかかり、美しいアーチを水面に描いている。天候に恵まれれば、橋上から立山連峰と駅北に建ち並ぶビル群の美しい眺めも楽しめる。

問い合わせ
●「食祭とやま2003in黒部」について／富山県食料政策課
TEL.076-444-3271
黒部市農政課
TEL.0765-54-2111
http://www.pref.toyama.jp/sections/1613/syoku2003/index.html
●「第6回とやま湾味覚市」について／富山市観光振興課
TEL.076-443-2072