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2003年 11月 26日 [ トピックス ]
No.130-2:暮らしに身近な銅合金のインテリア商品を試作
●高岡銅器の伝統技術を生かした商品群
鋳型製作や鋳造、着色など銅器関連の49社が加盟する高岡銅器団地協同組合では、ドアノブやガス灯など銅合金素材のインテリア商品を国内外で活躍する7人のデザイナーや建築家と共同開発した。来年度にも共同受注に乗り出す。
プロジェクトの名称は「TAKAOKA X(コラボレーション) 7designers」。2003年7月、工芸都市高岡クラフトコンペで審査員を務める建築家の芦原太郎氏と、北川原温氏、小松研治氏、豊久将三氏、中村好文氏、堀峯一氏、横河健氏の6人のデザイナーが、銅鋳物産地として約400年の歴史を重ねる高岡に集合。組合企業の職人たちとのワークショップなどを通して、「生活の中のキャスティング」がテーマとして決まり、オリジナルの金属プロダクト開発をスタートしさせた。最終的には7人がそれぞれ1、2点をデザインし、組合企業が製作を担当。モダンインテリアの中では使用される機会の少なかった銅合金を素材に、ドア用レバーノブ、テーブル脚、木材と鋳物を組み合わせた小物入れ、ガス灯、引戸用の小型カンヌキ、花器、洗面器などの試作品が出来上がった。
ドア用レバーノブ(芦原氏作)は、レバーハンドルのようであり、ドアノブのようでもあるユニークなデザインが特徴。テーブル脚(東京芸大・北川原研究室作)は、鋳造によるクラフトの美しいフォルムが印象的だ。このほかの試作品も高岡銅器の高度な鋳造技術とデザイナーの感性がコラボレートした斬新なものに仕上がっている。
●「東京国際家具見本市」に出展し、消費者動向を探る
高岡銅器団地協同組合は、高岡銅器の製造関連企業が連携して1977年に設立。鋳型製作、鋳造、着色、仕上げなどの伝統技術を継承しつつ先進のテクノロジーを導入し、インテリアからエクステリアまで、時代のニーズに対応した商品開発を進めている。
「TAKAOKA X(コラボレーション) 7designers」の試作品は、11月26日(水)〜29日(土)と来年3月9日(火)〜12日(金) 東京ビッグサイトで開催される「東京国際家具見本市」に出展され、消費者動向が探られる。組合では「イタリアの家具メーカーが建築家やデザイナーと共に製品開発を行いながら成長していく関係のように、今回の金属プロダクト開発を進めています。モダンインテリアの分野で銅合金が注目され、新市場が開拓できればうれしいですね」と話している。
問い合わせ
●高岡銅器団地協同組合
TEL.0766-63-5005
http://douki.jp