●おわらと五箇山民謡が楽しめる｢越中八尾冬浪漫｣

　本格的な寒波到来ですっかり雪化粧した富山の街並。雪の風情を感じながら、イベントに参加できることも冬の富山の大きな魅力だ。2月を中心に開催されるイベントを紹介しよう。
　県下最大の温泉郷・宇奈月温泉では｢冬物語・雪上花火大会｣が1月31日(土)からスタート。3月6日(土)までの毎週土曜夜に花火が打ち上げられ、冬の夜空に大輪の花を咲かせる。特に2月7日(土)は見逃せない。｢雪のカーニバル｣と題して、雪上花火大会のほか、タイマツ滑降・行列、雪像コンテストが繰り広げられる。幻想的な雪と光の祭典を観賞したあとは、名湯で心身をゆっくりと癒そう。さらに2月14日(土)の｢湯けむり民謡大会｣、3月13・ 20・27日(土)の｢雪見のおわら｣も楽しみだ。
　おわら風の盆で全国にその名が知られている坂の町・八尾では、｢越中八尾冬浪漫｣が2月1日(日)〜29日(日)、越中八尾観光会館で開催される。県を代表する民謡おわら、むぎや、こきりこ、といちんさの｢越中民謡セッション｣や芥川賞作家・新井満氏らを迎えての｢観光まちづくりシンポジウム｣、｢八尾食談義｣、｢風の盆ステージ｣、｢獅子舞競演会｣などが行われる。民謡の音色に魅了されたあとは、町散策も楽しい。日本の道百選の諏訪町通りなど、雪の降り積もった坂の町の風情を味わいたい。


●雪におおわれた菅沼合掌造り集落、ライトアップ

　上平村の冬のイベント｢四季の五箇山・雪あかり｣が、2月7日(土)・8日(日)18:00〜20:00に世界遺産・菅沼合掌造り集落で開催される。冬の五箇山を観光客にPRすることを目的に、合掌造り家屋のライトアップや五箇山民謡披露などが行われる。2mを超える豪雪のなかに浮かび上がる合掌造りの光景は幻想的。障子窓からもれる橙色の光、暗闇と純白の雪−−−まさに民話の世界のようだ。プレイベントとして、同村の国重要文化財・岩瀬家、行徳寺山門も 1月31日(土)〜2月1日(日)にライトアップされる。
　日本一の木彫りの里、井波町では、｢雪国祭アイスフェス2004｣が2月6日（金）〜8日(日)、いなみ木彫りの里創遊館一帯で催される。氷の彫刻、雪の大彫刻など、井波彫刻の木彫師が氷と雪を相手にノミをふるうもので、伝統の技が冷たい彫刻作品にどう生かされるか、注目したい。

問い合わせ
●宇奈月温泉・冬物語／宇奈月温泉観光協会
TEL.0765-62-1515
●越中八尾冬浪漫／越中八尾観光協会
TEL.076-454-5138
●四季の五箇山　雪あかり／上平村農林観光課
TEL.0763-67-3211
●雪国祭アイスフェス2004／雪国祭アイスフェス2004実行委員会
TEL.0763-82-5757