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2005年 9月 7日 [ トピックス ]

No.212-1:「くすりの富山」の新ブランド医薬品「パナワン」、製造承認

 産学官連携で開発された富山オリジナルブランド医薬品「パナワン」が、厚生労働大臣から製造承認を受けた。薬用ニンジンを主薬に、ゴオウ、エンゴサク、ジャショウシ、トウキ、シャクヤクなど11種類の生薬を配合した滋養強壮保健薬で、虚弱体質、胃腸虚弱、冷え症などに効能がある。来年1月初旬に発売開始予定。

●滋養強壮保健薬「パナワン」
 富山県薬業連合会、富山医科薬科大学、富山県の産学官連携で初めて開発された富山オリジナルブランド医薬品「パナワン」が厚生労働大臣から製造承認を受けた。承認されたのは、製造承認申請を行っていた廣貫堂(富山市)、第一薬品工業(富山市)、大同製薬(高岡市)の「パナワン」(3社とも同一成分)。「パナワン」は共通ブランド名で、商品名は各社それぞれ、パナワン「廣貫堂」、第一パナワン、寿生パナワンとなっている。

 製造承認を受けた3社から丸剤を購入し、瓶詰め、包装のみを行う予定の小分製造業者が7社あり、これも9月末にも製造承認を得られる予定だ。

 「パナワン」は、薬用ニンジンを主薬に、ゴオウ、エンゴサク、ジャショウ
シ、トウキ、シャクヤクなど11種類の生薬を配合した黒い丸剤。効能として、
虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症の場合の滋養強壮となっている。

 従来の滋養強壮薬に比べて、胃腸機能を整えるエンゴサクやコウボクを新たに配合した特徴をもっている。なお、富山医科薬科大学における動物実験では中性脂肪・過酸化脂質の低下や動脈収縮の抑制といった生活習慣病の予防効果も確認されている。用法は、15歳以上で毎食後1回あたり6錠を継続的に服用する。

●“富山のくすり”のブランド力のアップに
 「パナワン」は、薬用ニンジンの学術名「パナックスジンセント」の“パナ”と、王=“ワン”を組み合わせた名前で、パナには万能、ワンには1番、オンリーワンの意味も込められている。

 来年1月初旬から配置薬業者を通して販売が始められる。価格は540錠入り(1カ月分の服用量)で8,820円。将来的には一般の薬局でも販売することを視野に入れている。

 「パナワン」の開発にあたっては、平成13年3月に富山県薬業連合会、富山医科薬科大学、富山県で「オリジナルブランド医薬品開発研究会」を立ち上げ、研究に着手。16年2月に厚生労働省へ製造承認を申請していた。

 富山県くすり政策課では「パナワンが六神丸や熊胆、赤玉はら薬といった配置薬と同じように“富山のくすり”を代表するブランドに育っていってほしい。また、パナワン発売が配置薬業の活性化につながればと願っています」と話している。




問い合わせ
●富山県厚生部くすり政策課
TEL.076-444-8749
FAX.076-444-3498
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1208/

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