3月14日(土)、いよいよ北陸新幹線が開業！首都圏からの誘客を促すため、近代美術館、水墨美術館、立山博物館、高志の国文学館の県立四館は連携企画展を開催する。併せて開業記念のスタンプラリーも実施。四館の中から三館のスタンプを集めた方にはもれなく期間限定のオリジナルグッズをプレゼント。さらに、応募した方には抽選で豪華景品をプレゼント。春風に誘われて、各施設をめぐってみよう。

●北陸新幹線開業記念、四館連携企画展

　北陸新幹線の開業で、首都圏から富山の「旅」がより身近になる。そこで、近代美術館、水墨美術館、立山博物館、高志の国文学館の県立四館では「旅」をテーマに連携企画展を展開。四館連携の相乗効果をねらう。

　北陸新幹線で富山にやって来て、世界的な名画との出会い、文学作品との出会い、巨匠との出会いのひとときへ……。芸術や文学を育んだ富山の歴史や風土に触れ、知的好奇心を刺激。富山の魅力を発見してみてはいかがだろう。

　富山県立近代美術館(富山市西中野町)では、3月14日(土)～5月10日(日)、「世界・日本の20世紀美術―旅する100年―」を開催する。1981年の開館以来、収集・展示されてきたコレクションを中心に、世界・日本の20世紀美術の多様な展開を全館展示により紹介。100年にわたる美術の流れを意欲的にたどる企画展だ。ロートレックの「版画集『彼女たち』のためのポスター」、メッツァンジェの「自転車乗り」、カンディンスキーの「コンポジション」、岡本太郎の「明日の神話」など、絵画、版画、彫刻、デザイン(ポスター、椅子)の厳選作品をはじめ、富山県出身の詩人・美術評論家である瀧口修造のコレクションもクローズアップする。3月29(日)には、小説家・原田マハ氏を迎え、講演会「美術館は、友だちの家～『楽園のカンヴァス』創作秘話～」が開かれるので参加しよう。

　富山県水墨美術館(富山市五福)では、3月13日(金)～5月10日(日)、「横山大観展　富山を愛した巨匠」を開催する。近代の日本画壇に輝かしい足跡を残した横山大観。同展では、大観が語る画題「人」と「自然」をテーマに、大観が生涯追及し続けた日本人特有の美意識とその表現について顕彰する。また、大観は若い頃、富山を旅し、作品を残している。代表的なモチーフとして描いた富士山を「越中立山の頂上から望む冨士はことに良い」と語っている。立山登山を記録した貴重な書簡や記念写真、旅行携行品、富山の風景を描いた作品なども紹介する。

●珠玉の名品、一堂に

　富山県[立山博物館] (立山町芦峅寺)では、4月4日(土)～5月17日(日)、「立山の至宝展」を開催する。展示Ⅰ“カミを降ろす法具”では、大日岳から出土した「銅錫杖頭（どうしゃくじょうとう）」(国指定重要文化財)や剱岳から出土した「銅錫杖頭附鉄剣（どうしゃくじょうとう、つけたり・てっけん）」(国指定重要文化財)などを展示。錫杖とは修験者や僧侶の持つ杖のことで、立山が古代から修験道が盛んであったことを物語る。このほか、「銅造地蔵菩薩立像」、「鉄造阿弥陀如来坐像」(初公開)など立山ゆかりの仏教美術や関連史料などを展示。立山が歴史的に文化価値の高い霊山だということを紹介する。

　高志の国文学館(富山市舟橋南町)では、3月13日(金)～5月11日(月)、「三禅定(さんぜんじょう)の旅　立山・白山・富士山をめぐる」を開催する。立山は富士山、白山とともに日本三霊山の一つに数えられ、江戸時代前期には三山を中心に道程の寺社も巡礼する「三禅定」が盛んに行われていた。企画展では「三禅定」の旅を中心に、『三の山ふみ』、『三ツの山巡』、『諸国道中金草鞋（しょこくどうちゅうかねのわらじ）』など立山を旅する文学作品や、山と対峙してきた人々の心を取り上げる。また、「立山曼荼羅 大仙坊A本」、「絹本著色白山曼荼羅図」、「紙本著色富士参詣曼荼羅図」が一堂に展示されるので、見比べてみたい。

●スタンプラリーでもれなくオリジナルグッズプレゼント

　「美術館・博物館・文学館 スタンプラリー」は3月14日(土)から9月30日(水)まで。近代美術館、水墨美術館、立山博物館、高志の国文学館の県立四館で観覧券を購入する際にチラシをもらい、スタンプを集めよう。三館のスタンプが集まったら、申し込み欄に必要事項を記入し、いずれかの施設の受付に提出。その場で、記念として期間限定のオリジナルグッズがもらえる。さらに申し込んだ方の中から抽選で、富山県産品ギフトカード「トヤマカード」10,000円分(2名)・5,000円分(4名)・2,700円分(10名)、JCBギフトカード3,000円分(10名)、図書カード1,000円分(40名)をプレゼント。第1次応募期間は3月14日(土)～6月30日(火)、第2次応募期間は7月1日(水)～9月30日(水)。

　富山県文化振興課では、「北陸新幹線開業を記念して四館連携の企画展を初めて開催します。また、5月以降も企画展が目白押し。各館をめぐり、展示に触れ、スタンプを集めてください。抽選で豪華な賞品をプレゼントします」と話している。

問い合わせ

「世界・日本の20世紀美術―旅する100年―」について
●富山県立近代美術館
TEL.076-421-7111
FAX.076-422-5996
http://www.pref.toyama.jp/branches/3042/3042.htm

「横山大観展　富山を愛した巨匠」について
●富山県水墨美術館
TEL.076-431-3719
FAX.076-431-3720
http://www.pref.toyama.jp/branches/3044/3044.htm

「立山の至宝展」について
●富山県[立山博物館]
TEL.076-481-1216
FAX.076-481-1144
http://www.pref.toyama.jp/branches/3043/3043.htm

「三禅定の旅　立山・白山・富士山をめぐる」について
●高志の国文学館
TEL.076-431-5492
FAX.076-431-5490
http://www.koshibun.jp/

「美術館・博物館・文学館 スタンプラリー」について
●富山県生活環境文化部 文化振興課
TEL.076-444-8929
FAX.076-444-8900
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1718/