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2013年 11月 6日 [ イベント ]
No.631-1:北陸新幹線2015年春開業――「義仲・巴スペシャルトークin埼玉 いざ、出陣!」開催迫る
●富山と埼玉にゆかりのある義仲と巴
平安時代末期の源平合戦で活躍した武将・木曽義仲は、埼玉県嵐山町の出身といわれる。1180年に長野県で平家打倒の旗揚げをして、女武者・巴とともに進撃。倶利伽羅(くりから)の合戦(富山県小矢部市)などで平氏の軍勢を次々と打ち破り、上洛を果たしたことで知られている。その道筋は、挙兵から835年後、2015年春に富山・金沢までの開業を予定している北陸新幹線のルートと重なる。
「義仲・巴スペシャルトークin埼玉 いざ、出陣!」は、北陸新幹線開業を見据え、富山と埼玉両県にゆかりのある義仲と巴の人物像に深く迫り、広域的な連携・交流、観光誘客の促進を目的に開催される。NHK番組「その時歴史が動いた」などを担当し、歴史にも造詣が深い元NHKアナウンサー・松平定知氏をゲストに迎え、石井隆一富山県知事、上田清司埼玉県知事とともに、義仲、巴と彼らが駆け抜けた時代について熱く語るイベント。どのようなトークが繰り広げられるか楽しみだ。このほか、埼玉県の嵐山町駒王太鼓愛好会による演奏、富山県の高校生による朗読劇「義仲と巴」が披露される。
●歴史を紐解くと……
木曽義仲は1154年(久寿元年)、源氏の一族、源義賢(みなもとのよしかた)の次男として武蔵国(埼玉県)に生まれた。本名を源義仲といい、源頼朝、義経とは従兄弟にあたる。幼くして、父・義賢が討たれ、木曽の豪族・中原兼遠(なかはらのかねとお)のもとで成長した義仲は、平氏の治世と院政で世が乱れるなか、以仁王(もちひとおう)による平氏追討の令旨(りょうじ)を受けて挙兵。越中や加賀の武士とともに平氏の大軍を一夜のうちに壊滅させた、倶利伽羅の合戦での活躍などが世に知られている。義仲は、平氏を京都から追い払い、無血入京を果たし、源氏で最初に征夷大将軍に任じられるが、後白河院と源頼朝の権力闘争のはざまで翻弄され、義経の軍に敗れて近江国(滋賀県)・栗津ケ原で31歳の若さで戦死する。
一方の巴は、義仲の育ての親、中原兼遠の娘といわれており、幼い頃から義仲とともに武芸を磨く。義仲挙兵後は女武者として付き従い、倶利伽羅の合戦では、一隊の大将として活躍。晩年は尼となり、福光(富山県南砺市)で余生を送ったとされる。一人の武将として義仲を支えた巴は強い女性の代名詞。男女共同参画のモデルとして位置付けることもできる。
●富山県内に多数のゆかりの地
県内には小矢部市の倶利伽羅峠や埴生護国八幡宮、朝日町の北陸宮墳墓、南砺市福光の巴塚公園、巴松、高岡市の弓の清水など、義仲と巴ゆかりの地が80カ所ほどある。小矢部市埴生地区には、歴史国道の案内施設「倶利伽羅源平の郷・埴生口」があり、倶利伽羅峠や合戦、義仲の生涯などをパネルで紹介している。
富山県では、富山、長野、石川、埼玉のゆかりの自治体と「義仲・巴」広域連携推進会議を組織し、広域観光の推進、地域の活性化、ふるさと教育の推進、乱世を共に駆け抜けた二人をモデルとした大河ドラマ化の実現に取り組んできた。2009年の会議設立時には13団体の参加だったが、現在35団体にネットワークが拡大している。
富山県知事政策局では、「首都圏の方は、“義仲・巴スペシャルトークin埼玉 いざ、出陣!”にぜひ、参加してほしい。近年、義仲と巴を取り上げた舞台が上演されるなど、二人が脚光を浴びている。2015年春の北陸新幹線開業のタイミングを生かし、ゆかりの地の連携・協力を深め、広域観光や大河ドラマ化に取り組んでいきたい」と話している。
- 問い合わせ
- ●富山県知事政策局
TEL.076-444-9604
FAX.076-444-3473
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1002/