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2013年 7月 31日 [ イベント ]

No.617-2:ひみつ道具の夢を体験!「ドラえもんの科学みらい展」最終開催地・高岡へ

「ドラえもん」の原作者、藤子・F・不二雄氏のふるさと・高岡で、「ドラえもんの科学みらい展」が開幕した<9月8日(日)まで>。ドラえもんに登場する“ひみつ道具”を現代の科学技術でどこまで実現できるか紹介する企画。「透明人間になれたら…」、「空を自由に飛びたいな♪」など、夢あふれるブースが高岡市美術館(高岡市中川)にずらり。富山限定のステーショナリーをはじめ、人形焼き、ぬいぐるみなど、ドラえもんの関連グッズも販売している。

●ドラえもんの世界と先端の科学技術がクロスオーバー


▲世界最小のヘリコプター

「ドラえもんの科学みらい展」は、“ひみつ道具”を現代の科学技術で楽しみながら体験できるユニークな企画。2010年夏、東京・お台場の日本科学未来館をスタートし、全国を巡回してきた。14番目の開催地、原作者のふるさと・高岡でフィナーレを迎える。

会場には「タケコプター」のように空を飛べる一人乗りのヘリコプターなど、35の展示・体験コーナーが設けられている。いくつか紹介すると、「透明人間になれたら…」のコーナーでは、“とうめいマント”が登場。光を照らした方向にはね返すことができる「再帰性反射材」という布を身にまとうと、回りの風景にとけ込み、あたかも透明人間になって消えたかのようにみえるから不思議だ。


▲ドラえもんがお出迎え

「空を自由に飛びたいな♪」では、滑走路が不要で騒音の少ない、世界最小のヘリコプターを展示。ローター(羽根)が2段で、上と下のローターを反対方向に回す2重反転式の構造により、小型で軽量のヘリコプターが実現できたという。誰もが自由に空を飛べる時代がすぐそこに!?

アインシュタインの相対性理論と時空のトンネル(ワームホール)を組み合わせたワームホールタイムマシンのアイデアを紹介する「タイムマシンはできる? 時間はかわる」では、宇宙にある空間のゆがみを上手に使えば、タイムトンネルのようなものが作れるかもしれないと、未来の科学技術を紹介している。

●夏休みはファミリーでドラえもんとひみつ道具の世界へ


▲「透明人間になれたら…」のコーナー(左)
▲「タイムマシンはできる? 時間はかわる」(右)

頭にかぶると念力が使えるようになる「エスパー帽子」のような、脳とロボットを組み合わせた技術を研究する“ブレーン・マシン・インターフェイス”、童話の世界のように植物や動物の感情がわかる「ファンタグラス」を紹介する“植物のケミカルコミュニケーション”、口にするとどんな相手とも会話できる「ほんやくコンニャク」のように言葉を外国語に翻訳できる“音声翻訳装置”など、知的好奇心を刺激してくれるコーナーが並ぶ。見て、体験していると時間の経つのも忘れてしまいそう。大人も子どもも楽しめる。

高岡市美術館では、「これまでの巡回展の入場者は合わせて77万人。最終開催地となる高岡で80万人超えを期待しています。世代を超えて愛され続けるドラえもんの夢あふれる世界と先端の科学技術の営みを重ね合わせることで、夢を持つことの大切さを実感してもらい、現在と未来を考えるきっかけになればと願っています。夏休みはファミリーで高岡にお越しください」と話している。

藤子・F・不二雄氏の生まれ育った高岡。市内には「ドラえもんのキャラクター立像」(高岡おとぎの森公園)、「ドラえもんの散歩道」(ウイング・ウイング高岡広場公園)など、ドラえもんのキャラクターに会える観光スポットが点在している。ドラえもんが未来の世界に誕生する100年前を記念した万葉線「ドラえもんトラム」も高岡~越ノ潟を走行中だ。「ドラえもんの科学みらい展」を鑑賞したあとは、各地のドラえもんに会いに出掛けてみてはいかがだろう。

問い合わせ
●高岡市美術館
TEL.0766-20-1177
FAX.0766-20-1178
http://www.e-tam.info/

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