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2013年 7月 17日 [ トピックス ]
No.615-2:涼を求めて、トロッコ電車で黒部峡谷へ! 欅平ビジターセンターも必見
●巨大なティラミス!? 黒部万年雪に涼を感じて
黒部川が急峻な山間部を流れることによってできた黒部峡谷。この日本有数の大峡谷へと誘ってくれるのが、トロッコ電車の愛称で親しまれている黒部峡谷鉄道だ。窓のない普通客車(オープン型)を選べば、涼感もひとしお。アドベンチャー気分も盛り上がる。
峡谷の入り口に架かる朱色の新山彦橋、ヨーロッパの古城を思わせる新柳河原発電所、沿線で最も峻険な谷に架かる後曳橋などを経て、トロッコ電車は鐘釣へ。駅舎から徒歩3分ほどのところに黒部万年雪展望台があり、対岸に「黒部万年雪」を見ることができる。
夏のこの季節でも見事な残雪。清涼感いっぱいだ。峡谷の雪深さ、自然環境の厳しさを物語っている。万年雪の上には茶色の落葉が積もり、「白と茶の配色は巨大なティラミスのよう」と黒部峡谷鉄道ではPRする。展望台から遊歩道を下ると、黒部川の河原に野趣満点の巨大な露天風呂。河原に小石を積み、自分だけの風呂で湯浴みを楽しむのもいい。川面を渡る風、せせらぎも心地よい。水に足を浸していると、心身が癒されていく。
鐘釣から欅平を目指し、峡谷を縫うように走るトロッコ電車。眼下を流れる黒部川のコバルトブルー、トンネル内の冷気が夏の暑さを忘れさせてくれるだろう。周囲の山々の緑も一段と深くなる。鐘釣から約20分で欅平に到着する。
●黒部峡谷の自然を学べる新スポット、欅平ビジターセンター
欅平の駅前広場に隣接する欅平ビジターセンター(環境省 管理運営:黒部市)は、切妻形式の三角屋根をもつ山小屋風の建物。スギやカラマツ(県産材)などの自然素材を使用することで、峡谷の山岳景観に溶け込んでいる。館内では、中部山岳国立公園、黒部峡谷の見どころ、登山道、動植物などを紹介。入館無料となっているので気軽に立ち寄りたい。
センターには、黒部峡谷ナチュラリストが常駐し、自然解説を行っている。1日4回(11:00~、11:30~、13:00~、13:40~)、30~40分ほどで人喰岩、猿飛峡などへの散策をガイドしてくれるので参加してみよう。
黒部市商工観光課では、「黒部峡谷の成り立ちや自然環境などの特徴、峡谷を切り開いた登山家などをパネルや写真、映像でわかりやすく紹介する施設です。センターを見学したあとに実際のフィールドへ散策や自然観察に出かければ、思い出もより深まります。黒部峡谷の素晴らしさを体感ください」と話している。
●黒部川の水の冷たさにぶる~っ、河原での水遊びも楽しい
欅平駅から徒歩5分、河原のそばには、祖母谷温泉から引湯した足湯があるから峡谷探勝の疲れをゆっくり癒そう。黒部川と祖母谷川の合流点に架かる奥鐘橋と白い岩肌を見せる奥鐘山の景観も見もの。河原から一気に600mも立ち上がる大岩壁の景観はダイナミックで、眺めていると、時の経つのも忘れてしまいそうだ。河原には、本流から水を引き、緩やかな流れで水遊びができる浅瀬も設けられている。冷たい川水に足を浸していると、暑い下界に帰りたくなくなるだろう。
黒部川沿いに続く猿飛峡遊歩道を歩くと、欅平駅から約900m、徒歩20分ほどで猿飛峡に到着する。黒部川本流で最も川幅が狭く、猿が飛び越えたことからその名が付いたという。3~4mの川幅で直角に曲がる流れは、Zストリームラインを描く。澄んだ流れ、白い岩肌、緑の木立の景観が印象的で、心も洗われる。
秘湯に浸かりたいとなれば、欅平駅から約2.5km、徒歩50分ほどの祖母谷温泉へ。ルート沿いには雪渓も残り、涼感を漂わせる。深緑の山からの冷たい沢清水も散策で渇いた喉を潤してくれる。祖母谷温泉は男女別の露天風呂と、河原に湧き出す温泉が野趣に富んでいる。河原を掘り、川の水で温度を調節しながら湯に浸かる醍醐味。心身をリフレッシュできる至福のひとときだ。
原生林が茂る黒部峡谷。ニホンザルやニホンカモシカなど、自然動物との出会いも楽しみだ。動物を運よく発見したなら、デジタルカメラやビデオカメラで撮影しよう。画像を宇奈月、鐘釣、欅平の各駅窓口で見せると、「黒部峡谷動物発見証明書」を発行してくれる。黒部峡谷探勝のよい思い出になるに違いない。
黒部峡谷鉄道では、「今夏、黒部峡谷の大自然を体感し、清流、涼風を楽しむトロッコ電車の旅を。女優の室井滋さんが峡谷の見どころを案内する車内放送も好評です。富山についてのクイズや富山弁講座もお聞き逃がしなく。8月1日~31日(10日~18日を除く)には、トロッコ電車の車庫(黒部峡谷鉄道車両区機関車検修庫)見学会を行います。凸形電気機関車や保線車など日ごろ目にすることができない機関車なども展示。運転席や内部の見学、運転席に乗車して記念撮影もできます。どうぞお越しください」と話している。トロッコ電車の車庫見学会は、黒部峡谷鉄道宇奈月駅そばの電気記念館前(雨天の場合は宇奈月駅コンコース1番窓口前)にて12:00~13:30当日受付。見学時間は12:00~14:00の間の20分程度。
- 問い合わせ
- 「黒部峡谷鉄道の旅」について
●黒部峡谷鉄道・営業センター
TEL.0765-62-1011
FAX.0765-62-1724
http://www.kurotetu.co.jp
「欅平ビジターセンター」について
●欅平ビジターセンター
TEL.0765-62-1155