美しい自然に囲まれた南砺市を舞台にしたオリジナル・ショートアニメーション「恋旅(こいたび)～True Tours Nanto(トゥルー・ツアーズ・ナント)～」。4月28日(日)、市内限定のエリア放送、配信(専用アプリケーションによる視聴)がスタートする。市が企画し、南砺に拠点を置くアニメーション制作スタジオP.A.WORKSがアニメーション制作を担当。「恋旅」フォトラリーでは、参加者にポストカード、リコレクトアルバムをプレゼント！

●結末はいかに？南砺で展開する男女3組のラブストーリー

　「恋旅～True Tours Nanto～」は、南砺市の利賀・福野、井波・平・上平、福光・井口・城端の各地域を舞台に、本編＜前・後編(各約5分)×3話＞全6話で、若い男女(3組)の恋愛模様を描いている。専用アプリを使用して「恋旅」キャラクターによる観光案内ボイスやAR機能による写真撮影も楽しめる。南砺を訪れないと見られないアニメーションの発信と「恋旅」フォトラリーの開催で、市・各地域への誘客促進、知名度アップ、リピーター増につなげるのがねらいだ。

　主な制作スタッフ、キャスト、アーティストには、南砺市城端地区を主な舞台にしたテレビアニメ「true tears(トゥルー・ティアーズ)」(2008年放送)を手掛けたメンバーが集結。南砺の自然、風土、文化を背景に、3つのオリジナルラブストーリが紡ぎ出された。利賀・福野を舞台にした「耀司と千晶 編」は、旅行者が主人公。付き合って5年、何も相談せずに転勤を決めてしまった耀司に別れを告げる千晶。2人は最後の思い出に、付き合って初めて旅行に選んだ「南砺」を再び訪れた。2人の恋は南砺でどんな結末を迎えるのか―。

　井波・平・上平を舞台にした「晴喜と葵 編」は恋心に揺れ動く、高校生の青春ストーリー。井波の彫刻師の息子・晴喜と、土産店の看板娘・葵は幼なじみ。ある日、それぞれを想う気持ちに気づいてしまう。今までの心地いい距離を手放すことになると感じた葵は、晴喜を避けはじめる―。

　福光・井口・城端を舞台にした「匠と夏子 編」は、IOX-AROSAスキー場のゴンドラ乗り場で働く青年・匠と、アウトドア派でジムカーナが趣味という夏子が主人公。偶然に出会ったと思っている匠と、ずっと淡い想いを秘めてきた夏子。彼女の片想いは果たして成就するのか―。

　世界遺産の五箇山合掌造り集落や木彫りの町・井波の八日町通り、福野夜高祭、医王山の斜面に広がるIOX-AROSAスキー場など南砺の風景がどのように描かれているのかもアニメ鑑賞の楽しみの1つだ。

●「恋旅」フォトラリーでポストカードをゲット

　「恋旅～True Tours Nanto～」の視聴は、スマートフォン・タブレットとエリア放送の2種類の方法にて。スマホ・タブレットでは、AR対応の専用アプリケーションをダウンロードし、各地域でアプリを起動すれば、アニメが楽しめる。4月21日からアプリのダウンロードは可能(現在、映像・音声の利用は不可)になっているが、視聴は28日(日)の完成披露試写会終了後の12:30(予定)から。エリア放送は、市内8庁舎周辺など12カ所で受信できる。ワンセグ機能に対応している携帯電話、スマホ、カーナビ、フルセグ機能に対応しているカーナビなどで、こちらも28日(日)12:30(予定)から視聴が可能だ。

　「恋旅」フォトラリーは、アニメの舞台となった市内のスポットでアプリを起動させ、スポットの建物や看板などと自身の姿を一緒に撮影し、その写真をそばの館(利賀)、五箇山総合案内所(平)、城端観光案内所(城端)など市内11カ所のポストカード交換所で提示すると、所定のポストカードがもらえる仕組み。スマホ・タブレット以外では、デジタルカメラ・携帯電話などで撮影ポイントの風景と自身の姿を撮影。ポストカードは6種あり、絵柄の異なる3種を集めると、作品やスタッフのコメントを紹介した特製ポストカードブック「リコレクトアルバム」が交換所でプレゼントされる。視聴方法やフォトラリーの詳細は、公式サイトで確認を。

　アニメに登場するスポットを巡るのに便利なのが、「なんと！巡～るバス」。4月27日(土)～5月6日(月・振休)、JR城端駅を発着駅に1日4便のダイヤで運行する。GWには、「ヨイヤサ、ヨイヤサ」の勇壮な掛け声とともに、大小20数基の行燈が練り廻る「福野夜高祭」＜4月30(火)前夜祭、5月1日(水)・2日(木) 宵祭、3日(金・祝)本祭、福野神明社＞、獅子舞の奉納や神輿の渡御、屋台の巡行が見られる「井波よいやさ祭り」＜5月2日(木)前夜祭、5月3日(金・祝)本祭、井波八幡宮＞、御神像をのせた6基の山車が雅な町を練り歩く「城端曳山祭」＜5月4日(土・祝)宵祭、5月5日(日・祝)本祭、城端神明宮＞があり、観光客の利便性を高めるため周遊バスが運行する。

　南砺市産業経済部交流観光まちづくり課では、「ご当地アニメとフォトラリーを組み合せた取り組みは全国でも珍しい試みではないでしょうか。P.A.WORKSが南砺を拠点にしていたからこその展開。GWにはアニメの撮影ポイントや各地域のお祭りなどを巡る＜なんと！巡～るバス＞も運行します。実際に南砺を訪れてもらい、恋愛アニメをぜひお楽しみください」と話している。