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2012年 5月 30日 [ イベント ]
No.558-2:世界最先端のポスターがずらり!日本で唯一の国際公募のポスター展が富山で
世界のグラフィックデザイナーが注目!「第10回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2012」(略称:IPT2012)が6月9日(土)~9月3日(月)、富山県立近代美術館(富山市)で開催される。世界53の国と地域から過去最多となる4,622点もの応募があり、その中から、入選・受賞作品、審査員による招待作品の計422点を展示。東京、大阪、福島では「THE POSTERS 1983-2012 世界ポスタートリエンナーレトヤマ入賞作品展」が開かれる。富山まで足を運ぶことができないという方におすすめ。
●過去最高の応募総数4,622点から入選・受賞作品を展示
世界のグラフィックデザイナーが注目!「第10回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2012」(略称:IPT2012)が6月9日(土)~9月3日(月)、富山県立近代美術館(富山市)で開催される。IPTは、世界から最新のポスターデザインを公募し、審査・選抜展示する日本で唯一の国際公募のポスター展。1985年の創設以来、3年に1度のトリエンナーレ方式を採用している。記念すべき第10回展を迎える今回は、世界53の国と地域から過去最多となる4,622点もの応募があり、作品の質、量ともに世界に誇るポスターコンペティションとなった。
永井一正氏、松永真氏、浅葉克己氏ら、日本を代表するグラフィックデザイナー、アートディレクターが審査にあたった第一次審査会(今年2月)で、A部門(2009年以降に印刷・発表されたポスター)290点、B部門(未発表のオリジナル自主制作ポスター)108点の入選作品(計398点)が決定した。海外からの審査員も加わり、IPT2012の展覧会直前に行われる第二次審査会において、入選作品の中から入賞作品(グランプリ1点、金賞2点、銀賞3点、銅賞10点、亀倉雄策国際賞1点)が決まる。本展では、入選・受賞作品、審査員による招待作品の計422点が展示される。なお、県内からは40名151点の応募があり、12名16点のポスターが入選した。
同美術館では、今回の応募作品の特徴として、東日本大震災に関連したテーマを掲げたポスターや、人権、民族、環境など世界が直面している問題を扱ったものが目についたことを挙げる。また、文化行事のポスターなどにみられるように絵画的なイラストレーションや漢字の力強い筆致を現代のグラフィックデザインのなかに生かした作品などに触れ、国際色豊かな雰囲気を感じることができるのも魅力だ。
関連イベントして、アートディレクターの中島英樹氏、浅葉克己氏による講演会がそれぞれ7月14日(土)と8月18日(土)に1階ホールにて開かれる。自身の仕事やグラフィックデザインの現況などについての話が聴ける。また、「学芸員によるギャラリートーク」もお聴きのがしなく。6月16日(土)、7月7日(土)・28日(土)、8月11日(土)、9月3日(月)には1階企画展示室にて、受賞作品を中心とした作品の解説が行われる。
●東京、大阪、福島で「THE POSTERS 1983-2012 世界ポスタートリエンナーレトヤマ入賞作品展」
街なかでポスターやデザインに気軽に親しめるよう、IPT2012協賛イベントとして開催される「ポスターの街・とやま2012」<6月1日(金)~10月31日(水)>(「ポスターの街・とやま」実行委員会主催)も楽しみだ。
6月5日(予定)にはIPT2012をPRするため、富山商工会議所ビルの西側壁面に超特大ポスターが登場する。日本を代表するグラフィックデザイナー・永井一正氏が手掛けたもので、生命をテーマとしている氏のデザインがユニーク。富山市中心商店街ではイーゼル(画架)を使ってPRポスターを展示。富山駅前・CiCビル前のポスター塔、城址公園東側ポスターギャラリーなどでは過去のIPT受賞ポスター、TOYAMA ADC(アートディレクターズクラブ)の会員デザイナーらの手によるIPT2012の応援ポスターが掲示される。「ビアガーデンでポスター展」、「ホテルでポスター展」などもあり、富山の街はポスター一色となる。
富山まで足を運ぶことができないという方には、東京、大阪、福島で開催される「THE POSTERS 1983-2012 世界ポスタートリエンナーレトヤマ入賞作品展」をおすすめしたい。第1回展から第10回展までのグランプリ・金賞作品を中心に展示されるというから、各時代の香りや風、世相を感じてみたい。
◆日程◆
●東京会場<8月2日(木)~28日(火)>ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京都中央区銀座)
●大阪会場<(11月6日(火)~12月21日(金)>dddギャラリー(大阪市西区南堀江)
●福島会場<(2013年3月1日(金)~6月9日(日)>CCGA現代グラフィックアートセンター(福島県須賀川市塩田字宮田)
富山県立近代美術館では、「ポスターは時代を映す鏡といわれ、作品を見ていると、世界の“今”が伝わってくる。IPT2012で世界最先端のポスターを鑑賞し、世界と出会ってほしい」と話している。
問い合わせ
「第10回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2012」について
●富山県立近代美術館
TEL.076-421-7111
FAX.076-422-5996
http://www.pref.toyama.jp/branches/3042/3042.htm
「ポスターの街・とやま2012」について
●「ポスターの街・とやま」実行委員会事務局(富山商工会議所産業振興部内)
TEL.076-423-1111
FAX.076-423-1114
http://www.ccis-toyama.or.jp/toyama/poster/