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2012年 4月 4日 [ トピックス ]

No.551-2:4月16日、富山―台北定期航空便、就航

台湾のチャイナエアラインによる富山-台北の定期航空便が4月16日(月)に就航する。富山空港では現在、地方管理空港としてはトップの国際定期路線が4都市へ運航しており、台北便によって5都市となる。環日本海・アジア交流の拠点空港としての富山空港の機能と利便性のアップに期待が高まっている。

▲チャイナエアライン

●富山空港から約3時間、台湾がぐっと近くに

 台湾のチャイナエアラインによる富山-台北の定期航空便が4月16日(月)に就航する。富山空港では現在、国際定期路線が地方管理空港としてはトップの4都市(ソウル、大連、北京、上海)へ運航しており、台北便によって5都市となる。定期路線開設はこれまで政府間レベルの航空交渉を必要としていたが、日本と台湾は昨年11月、航空会社が路線や便数を自由に決められる航空自由化(オープンスカイ)協定に合意したことから、台北便実現の可能性が高まっていた。

 運航は月曜、金曜の週2便。運航機材はB737-800(158人乗り)。7:40に台北(桃園国際空港)を出発し、11:40に富山空港に到着。12:40に富山空港を出発し、15:00に台北に到着<いずれも現地時間(時差は-1時間)>。7月1日(日)から週3便に増便の予定。環日本海・アジア交流の拠点空港としての富山空港の機能と利便性のアップに期待が高まっている。

 就航日は、台湾でも人気の高い立山黒部アルペンルートが全線開通する4月17日(火)に合わせて決定された。台湾では、「立山黒部」が日本の代表的な観光地の一つとして認知されており、立山黒部アルペンルートを訪れる台湾の旅行客は外国人旅行客全体の約7~8割を占めている。平成20年には過去最高の約95,000人に達したが、23年は東日本大震災や円高などの影響で、約46,000人に激減。定期航空便の就航により、回復が期待される。

 立山黒部アルペンルートでは、全線開通する4月17日(火)から6月10日(日)まで、「第19回立山・雪の大谷ウォーク」が催される。世界でも有数の豪雪地帯・立山。標高2,450mの室堂平のなかでも特に積雪が多い「雪の大谷」では高さ20mに迫る雪の壁が見られる。就航第1便で富山に入った台湾からの観光客に立山の雄大な景観、雪の壁の圧巻のシーンを堪能してほしいものだ。

●沖縄に近い、麗しの島、温暖な気候が魅力

 就航初日、富山からは経済、観光関係者らで組織する訪問団が台湾入りする。5月には、石井知事が中部広域観光推進協議会の団長として訪中後、台湾での観光説明会などで富山の魅力をPR。春の雪の大谷のほか、夏の黒部ダム、秋の紅葉、冬の雪景色など、県内への通年観光を呼び掛ける。

 県では、台湾からの誘客に努める一方、県民や県内企業をはじめ、近隣地域からの台北便の利用促進を図るため、就航1カ月前の3月16日(金)に富山空港国内線1階ロビーに台北便PRブースを設置。4月19日(木)まで、台北便・台湾観光PRパネルの展示や、モニターで観光地のプロモーションビデオを上映している。

 台湾の魅力の一端を紹介しよう。富山からわずか3時間で台湾最大の都市、台北市へ。世界四大博物館の一つとして称され、中華歴代の至宝を収蔵する台湾の「故宮博物院」をはじめ、高さ508m、地上101階の高層ビル「台北101」、極彩色に彩られた「龍山寺」、映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったといわれる「九份」(新北市)など見どころも多い。夜は、ナイトマーケット「夜市」散策へ。軽食「小吃」の食べ歩きも楽しみだ。台北市から台湾第2の都市・高雄市への台湾高速鉄道の旅もおすすめ。日本の新幹線700系がモデルになっており、両都市を最短約90分で結ぶ。このほか、台湾最大の淡水湖で、幻想的な景観が広がる日月潭、極彩色の塔や廟が湖畔に建つ蓮池潭など風光明媚な観光地や、山岳地帯が多い台湾ならではの温泉も魅力の一つだ。

 富山県知事政策局総合交通政策室では、「富山県と台湾の交流が深まるよう取り組んでいきたい。台湾からの誘客はもとより、台湾への観光、ビジネス、文化交流などに台北便をぜひ活用してほしい。台湾を玄関口にシンガポール、タイなど東南アジアへの旅もプランできる」と話している。

▲故宮博物院▲台北101▲九份▲小籠包ほか


問い合わせ
●富山県知事政策局 総合交通政策室
TEL.076-444-4039
FAX.076-444-3464
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1003/

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