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2010年 1月 20日 [ トピックス ]
No.438-1:富山生まれの黒米・赤米、名称募集!
富山県農林水産総合技術センター農業研究所は、国内で初めて、コシヒカリをベースにした水稲品種の黒米「富山黒75号」を育成し、国に品種登録を申請した。平成20年1月に発表した赤米「富山赤71号」とともに名称(商標登録名)を募集し、富山の新たなブランド米として育てていく考えだ。
●抗酸化性に優れ、健康機能性をアピールできる
富山県農林水産総合技術センター農業研究所は、国内で初めて、コシヒカリをベースにした水稲品種の黒米「富山黒75号」を育成し、国に品種登録を申請した。平成20年1月に発表した赤米「富山赤71号」とともに名称(商標登録名)を募集し、富山の新たなブランド米として育てていく考えだ。
平成13年度にコシヒカリと黒米のもち品種「紅血糯」(中国の在来品種)を交配させ、玄米が黒色の個体を選抜し、さらにコシヒカリと交配させる「戻し交配」という手法を使った。黒色はアントシアニン色素を豊富に含むためで、この色素は動脈硬化やがん、アレルギーなどの原因となる活性酸素の働きを抑制する性質を表す抗酸化性に優れている。食生活の多様化、健康ブームの高まりのなかで、健康機能性をアピールできるという。
「富山黒75号」の栽培特性はコシヒカリ並みで、栽培しやすいのも特徴。出穂後、籾の段階で黒くなるため、コシヒカリと明確に識別できる。ご飯にすると、従来の黒米(古代米など)に比べて色つやや粘りがあり、味もよい。コシヒカリ、赤米「富山赤71号」とセットにした3色おにぎりや弁当、天然色素を活用した加工食品など、富山オリジナルの特産品への活用が期待されている。
なお、赤米「富山赤71号」は、玄米を赤色にする遺伝子をコシヒカリに取り込んだ系統を選抜し、育成。赤色はタンニン色素を多く含むためで、抗酸化性に優れる。こちらもコシヒカリのように適度な粘りや甘みがあり、従来の赤米に比べて、色つや・味がよいのが特徴だ。
●黒米・赤米に統一感のある名称を
黒米・赤米の名称をセットとして、統一感のある各々の候補名を一般公募中。応募は2月22日(月)<必着>まで。どなたでも応募でき、一人で複数の名称応募も可能。個人のほか、職場やグループでも応募できる。
応募は、1.黒米・赤米の名称(対となるような2つの名称) 2.命名の由来 3.応募者の郵便番号、住所、氏名、電話番号を記入のうえ、郵便はがき(富山県農産食品課「黒米・赤米」名称募集係 〒930-8501(住所記載不要)、FAX(076-444-4410)、県HP(http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1613/)のいずれかにて。
応募作品は、黒米・赤米命名検討委員会(JA等の関係団体、農業者、消費者、有識者等で構成)で審査・選考し、年度内に商標名を決定のうえ、国へ商標登録を申請する。なお、応募者の中から抽選で20名に記念品(富山県産コシヒカリ10kg)を進呈。
富山県農林水産部農産食品課では「富山の新たなブランド米として、ご飯用だけでなく、お菓子、料理などに広く利用できるような愛される名称を募集します。たくさんのご応募をお待ちしています。平成22年には、黒米を10a程度栽培し、試験販売。23年から黒米・赤米ともに本格的な栽培に取り組む予定です」と話している。
問い合わせ
●富山県農林水産部農産食品課
TEL.076-444-3283
FAX. 076-444-4410
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1613/