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2009年 2月 4日 [ トピックス ]

No.389-1:高岡開町400年記念チューリップ「ほうおうの舞」


 高岡開町400年を記念し、戸出町チューリップ切花生産部会(高岡市)が今年から出荷を始めたチューリップの新品種「ほうおうの舞」。濃厚なオレンジ色とピンク色の混じった珍しい花色が話題になっている。今シーズンは、東京方面に約2,500本を出荷。

●高岡オリジナル品種で彩りを

 高岡開町400年を記念し、戸出町チューリップ切花生産部会(高岡市)が今年から出荷を始めたチューリップの新品種「ほうおうの舞」。濃厚なオレンジ色とピンク色の混じった珍しい花色が話題になっている。
 
 「ほうおうの舞」は、ユリ咲きの一品種で、紫がかったピンク色の花びらをもつ「コンプリメント」から突然変異で誕生した品種。背丈は40~50cmで、ユリのような大きな花びらや、濃厚なオレンジ色とピンク色の華やかなグラデーションに特徴がある。高岡市内のチューリップ生産者が15年以上前から球根をコツコツと増やしてきたもので、昨年4月に市内で開かれた第1回チューリップミニサミットで高岡開町400年を記念した新品種に選ばれた。
 
 名称は、「高岡」の地名の由来になっている中国の古典「詩経」の一節「鳳凰(ほうおう)鳴けり彼の高き岡に」にちなんで名付けられた。“鳳凰”は伝説上の瑞鳥(めでたい鳥)で、「ほうおうの舞」にはこの鳥が飛び立つように、高岡も未来に向けて大きく羽ばたき、発展していってほしいとの願いが込められている。

 同生産部会には高岡管内の13戸の農家などが所属。毎年12月上旬から4月中旬にかけて、県内をはじめ、東京、大阪、京都、浜松、広島、金沢へ、合わせて約96万本のチューリップ切花を出荷している。「ほうおうの舞」は希少品種で本数が限られているため、今シーズンは、県外では東京方面だけに約2,500本を出荷。銀座などにある高級フラワーショップで販売される。

●子どもたちの“花育”へ、「チューリップトランプ」発売

 JA高岡(高岡市農業協同組合)では、「ほうおうの舞」の誕生に合わせて、「チューリップトランプ」を2月下旬に発売する予定だ。戸出町チューリップ切花生産部会で栽培されている品種の中から52品種を選び、トランプに一品種ずつカラーの写真で紹介する。また、「チューリップに種子はできるの?」といったQ&Aや、チューリップの花言葉(紫色のチューリップ:永遠の愛)、チューリップの1年(生育)などについても解説する。子どもたちがトランプ遊びをきっかけにチューリップについて学び、豊かな感性やおもいやりの心などを育む“花育”につながることを目指している。

 JA高岡営農部営農課の廣地祐生営農指導員は「ほうおうの舞は、オレンジ色とピンク色のグラデーションが鮮やかで、何本も寄せると見映えがいい。花の先端が反り返るなど、躍動感のある姿も特徴だ。1月に開かれた高岡開町400年記念事業オープニングセレモニーで初披露し、好評を得た。今後も各種イベントで展示していく。一般向けに県内では、JA高岡の食彩広場(高岡市佐野)と、といで農産物直売所(同市戸出吉住)の2カ所で2月末まで販売する予定。高岡開町400年という節目の年を、高岡で誕生したチューリップで華やかに彩っていきたい」と話している。


▲30本ほどのほうおうの舞を使った華やかなアートフラワー


問い合わせ
●JA高岡営農部営農課
TEL.0766-63-7331
FAX.0766-63-3872
http://www.ja-takaoka.or.jp/

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