- HOME : Toyama Just Now
- トピックス
- No.451-1:チューリップ新品種「砺波育成116号」、名称募集!
2010年 4月 21日 [ トピックス ]
No.451-1:チューリップ新品種「砺波育成116号」、名称募集!
栽培品種数の多さや日本一の球根出荷量など、全国に誇る富山のチューリップ。富山県農林水産総合技術センター園芸研究所が、チューリップの新品種「砺波育成116号」を開発した話題を紹介しよう。八重咲き品種には少ない白系統の花色で、中央部が盛り上がる珍しい花型をもつ。現在、名称を募集中!
●八重咲き品種には少ない白系統の花色
栽培品種数の多さや日本一の球根出荷量など、全国に誇る富山のチューリップ。富山県農林水産総合技術センター園芸研究所が、チューリップの新品種「砺波育成116号」を開発した話題を紹介しよう。
「砺波育成116号」は、花びらがたくさんついた八重咲き品種には少ない白系統の花色で、中央部が盛り上がる珍しい花型をもつ。県内では4月下旬に開花。一般的な4月下旬咲き品種の開花期間は10~14日だが、同116号は16日と長い。茎葉が強健なため、風雨による折損被害を受けにくいことや、1〜3月の切り花の需要期に出荷できる促成栽培に適していることも特徴だ。
富山県は、白系統の八重咲きで、冬に咲かせる促成栽培が可能な品種を育成しようと、昭和63年に「ローズビューティー」(白とピンクの2色の一重咲き品種)を母、「モンテカルロ」(黄色の八重咲き品種)を父として交配させ、白系八重咲きの優良系統を選抜。平成19年から21年まで、北海道、新潟、富山など全国7カ所で系統適応性検定試験を行った結果、いずれも評価が高く、実用性が高いと、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構で判断された。
県がこれまでに育成したチューリップは、鮮明な黄色で大輪の花を咲かせ、県内で一番の生産量を誇る「黄小町」、白色に桃色の覆輪(2色)咲きの「初桜」、ユリ咲きには珍しい純白色の「ウェディングベール」、6枚の白色の花びらのうち3枚が外側に開く「春天使」など28品種あり、「砺波育成116号」は29品種目。県育成品種では、八重咲き品種は初めてとなる。
●富山生まれのオリジナル品種の名付け親に!
県育成品種では初めて品種名を公募している。品種の名称、名称の意味・理由、応募者の郵便番号・住所・氏名・電話番号を記入のうえ、富山県農産食品課「チューリップ新品種116号」名称募集係へ、郵便はがき<〒930-8501(住所記載不要)>、FAX<076-444-4410>、ホームページのいずれかで応募。締め切りは5月5日(水・祝)<必着>。一人で複数の名称応募も可能だ。
採用された方には「とやまのチューリップギフトセット」と「富山県産品ギフトカード」、また、応募された方の中から、抽選で10名に「とやまのチューリップギフトセット」を進呈する。
県花卉球根農業協同組合などの関係団体、農業者、消費者、有識者などで構成する命名検討委員会にて審査・選考のうえ、名称を決定し、6月に国へ品種登録(商標登録)を出願する。名称発表は7月頃。25年頃になる品種登録後、本格的な販売を開始する予定だ。
なお、4月22日(木)〜5月5日(水・祝)に砺波市で開催される「2010となみチューリップフェア」の会場にあるチューリップ四季彩館で「砺波育成116号」が展示されるのでお楽しみに。花を間近で観賞しながら名称を考えてみるのもいいだろう。
富山県農林水産部農産食品課では、「全国の方々に愛されるよう、名称を広く募集します。どしどしご応募ください。富山の新たなオリジナル品種としてブランド化を図っていきます」と話している。
問い合わせ
●富山県農林水産部農産食品課(園芸振興係)
TEL.076-444-3284
FAX.076-444-4410
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1613/