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2011年 6月 22日 [ イベント ]
No.511-1:都会を離れ、立山山麓で学び楽しむ夏―とやま夏期大学、受講者募集
北アルプス・立山山麓に集い、学び楽しむ夏が到来! 平成23年度「とやま夏期大学」が8月5日(金)~8日(月)、立山山麓の立山国際ホテル(富山市)で開講する。講師は、総合研究大学院大学教授の長谷川眞理子氏、奈良県立万葉文化館館長の中西進氏、東京大学名誉教授の神野直彦氏、宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授の的川泰宣氏。
●人類学、日本文学、経済学、宇宙工学の4つの講義
古くから歴史と文化が息づく北アルプス・立山山麓に集い、学び楽しむ夏が到来! 平成23年度「とやま夏期大学」が8月5日(金)~8日(月)、立山山麓の立山国際ホテル(富山市)で開講する。主催はとやま夏期大学実行委員会(富山県・北日本新聞社)、後援は富山県教育委員会。受講者の募集がこのほど始まった。
夏期大学は今年度で6回目。美しい大自然の麓で、各界の第一線で活躍する講師による幅広い内容の講義を間近で受講できるとあって、毎年、県内外から参加する人も多い。昨年度の夏期大学では、「東京でないところで聞くことが新鮮であり、立山も見ることができて満足」、「1年分の心の垢を落としているようで、身も心も軽くなって、また1年頑張るぞと思っています」、「命に染み入る感動的な話、とても支えになりました」といった感想が寄せられている。
今年度は、人類学、日本文学、経済学、宇宙工学の4つの講義が組まれている。4人の講師が1日ずつ担当し、各日に2コマの講義(13:30~14:30、14:45~15:45)と補講(16:00~17:00)がある。講義スケジュールと講師を紹介しよう。5日(金)は、総合研究大学院大学教授の長谷川眞理子氏を迎えての人類学の講義「ヒトの進化と共同作業」、「言語と他者の理解、共感」。長谷川氏は1980年から2年間、タンザニア野生動物局に勤務後、早稲田大学教授などを経て、2006年より現職。野生のチンパンジー、イギリスのダマジカ、野生ヒツジ、スリランカのクジャクなどを研究し、最近は人間の進化と適応の研究を行っている。6日(土)は、池坊短期大学学長・奈良県立万葉文化館館長の中西進氏を迎えての日本文学の講義「山河を透視する文学」。中西氏は、日本文化の比較研究・評論活動を続け、読売文学賞、日本学士院賞、菊池寛賞、大佛次郎賞などを受賞。文化功労者。著作は『中西進 万葉論集』、『日本語の力』、『中西進著作集』など多数。
7日(日)は、東京大学名誉教授・神野直彦氏の経済学の講義「大震災と日本再生」。神野氏は2009年に紫綬褒章を受章。『システム改革の政治経済学』でエコノミスト賞、『地域再生の経済学』で石橋湛山賞を受賞。このほか、『脱「格差社会」への戦略』、『「分かち合い」の経済学』などの著作がある。8日(月)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授、技術参与の的川泰宣氏による宇宙工学の講義「いま日本で生きること―『はやぶさ』からのメッセージ」、「いのち燃え立つとき―宇宙と私たち」。的川氏は、小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトのメンバーとして広報を担当。少年少女へ宇宙をテーマとする教育・普及活動に力を注ぐ。日本の宇宙活動の「語り部」であり、「宇宙教育の父」とも呼ばれる。『ハレー彗星の科学』、『小惑星探査機「はやぶさ」物語』などの著作がある。
●講義とオプションの参加で、理解もより深まる
受講者を対象に、“学び楽しむオプション”として4つのツアーも組まれているので、ぜひ参加したい。8月6日(土)の「岩瀬まち歩きツアー」(8:30~13:00、参加費2,500円、定員20人)は、万葉ゆかりの地と港町の歴史に触れる企画。北前船交易で栄えた岩瀬(富山市)の歴史的街並みを巡り、北前船廻船問屋・森家(国指定重要文化財)や県内最古の万葉歌碑などを見学する。
7日(日)の「立山博物館 特別見学ツアー」(9:30~13:00、参加費2,800円、定員20名)では、剱岳で発見された錫杖頭などの展示を見学したあと、閻魔堂や遙望館へ。昼食は、旧宿坊の教算坊にて地元伝統料理を堪能する。8日(月)には「立山山麓で森林セラピー」(9:30~12:30、参加費2,800円、定員20名)が行われる。森林セラピー基地に認定された立山山麓で、森林セラピスト・セラピーガイドの案内により、五感を使って森を感じる森林セラピーを体験。森の中でランチも楽しめる。9日(火)の「立山カルデラ見学会」(9:00~17:00、参加費2,800円、定員20名)では、立山温泉跡地や白岩砂防堰堤を望む展望台など、立山カルデラの大地の営力と防災のために続けられてきた砂防施設を見学する。
このほか、立山国際ホテル宿泊者を対象に「朝のゆったり称名滝見学ツアー」が7日(日)10:00~12:00に行われる。夏期大学会場の立山国際ホテルでの宿泊斡旋や、周辺ホテル、観光情報の提供も行っているので、受付窓口の北日本新聞開発センター(TEL.076-445-3587)に相談を。
「とやま夏期大学」の募集要項を紹介しよう。対象は一般・学生で、定員は各日200名。講師別の1日単位の講義だが、複数日の受講が可能。受講料は1日につき1,000円。申し込みは、所定の申込用紙、はがき、FAX、メール、夏期大学ホームページのいずれかにより、希望受講日、氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢、希望のオプション(学び楽しむオプション)、特別シャトルバス利用の有無を明記し、(株)北日本新聞開発センター(北日本新聞旅行会)「とやま夏期大学」係(〒930-0094 富山県富山市安住町2-14) FAX.076-431-1915。7月25日(月)締め切り。後日、受講料 (オプション、バス代など発生する人はその代金も含む) の請求書が送付され、入金確認後に受講票が送付される。
富山県観光・地域振興局地域振興課では、「学ぶ気持ちのある方なら、全国どなたでも歓迎します。立山山麓の豊かな自然の中で、深い内容の講義を受けられます。補講の時間を設け、受講者からの質問にも答えていただきます。一方通行ではない講義で、学ぶ喜びを体感ください」と話している。
問い合わせ
●「とやま夏期大学実行委員会」事務局(北日本新聞社営業局)
TEL.076-445-3320(平日9:00~17:00)
http://www.kitanippon.co.jp/pub/ad/2011/kakidaigaku/