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2011年 3月 2日 [ トピックス ]
No.496-2:3月27日、富山―北京便就航!富山で初の国際路線デイリー運航へ
富山空港の富山―大連便が北京まで延伸され、3月27日(日)から、毎日1便のデイリー運航としてスタートする。地方自治体が管理する空港で、北京便がデイリーで運航されるのは初めて。また、富山空港の国際路線としても初めてとなる。富山県では、県内や近隣地域からの北京便などの利用促進を図るため、助成制度を拡充する。
●地方管理空港で初の北京へのデイリー運航、大連経由
富山空港の富山―大連便が北京まで延伸され、3月27日(日)から、毎日1便のデイリー運航がスタートする。地方自治体が管理する空港で、北京便がデイリーで運航されるのは初めて。また、富山空港の国際路線としてもデイリー運航は初めてとなる。
県はこれまで、大連便を運航している「中国南方航空」(本社・中国広東省広州市)に対して増便を要請。また、中国民用航空局にも北京など新規路線の開設を求めてきた。
富山―大連便は平成10年6月に就航。現在、月、水、土曜の週3便が運航している。昨年4月~12月の搭乗率は60.4%と安定しており、ビジネス客の利用も多いことなどから、北京延伸とデイリー運航の決定につながったようだ。
運航機材は、現行のA319(121人乗り)を大型化し、A321(178人乗り)を中心に運航する。改正ダイヤ案はいずれも現地時間(大連・北京との時差は-1時間)で、富山発は16:55で、大連着18:40、北京着21:05。北京発は10:15で、大連着11:30、富山着15:55となる。乗客は大連で入国の審査を受けることになるが、荷物は北京まで降ろす必要がなく、大連を経由した富山―北京間の所要時間は約5時間で、富山はもちろん近隣県からも羽田、関空発着よりも相当程度早く到着できる。もちろん、大連便として利用することも可能だ。
●環日本海交流・東アジア交流の拠点空港へ
富山空港には現在、国際定期便として、大連便のほか、週3便(火、金、日曜)のソウル便と、週2便(火、土曜)の上海便が運航している。県では、発展著しい中国の政治・経済の中心地である首都・北京と結ばれることにより、環日本海交流・東アジア交流の拠点空港として、富山空港の機能と利便性が飛躍的に向上すると考えている。
県では、県内や近隣地域からの北京便の利用促進を図るため、国際交流事業、企業研修事業、中高生海外研修旅行(5人以上)を対象に、1人につき5,000円(上限10万円、片道利用は半額)の助成を行う。また、県外地域から利用される団体(10人以上)へは空港までのバス代の1/2を助成(上限5万円)しているほか、中高生などの海外修学旅行に係るバス代の6万円/台(上限50万円)の助成も行っている。
北京と大連の観光の魅力を紹介しよう。
中国の政治と文化の中心、首都・北京は、世界遺産の宝庫でもある。各地を巡る旅は名所旧跡ファンならずとも魅力的だ。中国のシンボルであり、世界で最も大きな広場・天安門広場の奥に、美しい建築群が並び建つ「紫禁城」(故宮博物院)は明・清朝の宮殿で、映画「ラストエンペラー」の舞台にもなったところ。絢爛豪華な宮殿にその栄華が偲ばれる。「万里の長城」は6,000km以上の長さを誇り、北京に近い八達嶺長城は数ある長城の中でも堅牢な造り。壮大なスケールを体感したい。このほか、北京原人の骨や遺物が発掘された「周口店の北京原人遺跡」、中国最大規模の庭園公園「頤和園」、明・清代の皇帝の廟壇として知られる「天壇」、中国の古代王朝の陵墓「明の十三陵」を巡れば、中国のいにしえの歴史と文化の深遠さを肌で感じることができるだろう。
また、遼東半島の南端に位置する大連は、中国東北部の中でも目覚しい経済発展を遂げ、「北方の香港」とも呼ばれている。街なかにはモダンな高層ビルやホテル、ファッションビルが建ち並び、高級ブランドを身に付けた富裕層の姿も印象的。帝政ロシアがパリをモデルに建設した「中山公園」など歴史を感じる街並や建物も目立つ。また、アカシアの花咲く街としても知られ、毎年5月にアカシア祭が開催される。
大連の南に位置する旅順は、「坂の上の雲」の舞台としても知られ、日露戦争旅順争奪戦の大激戦地「東鶏冠山北堡塁」、爾霊山の文字を刻んだ忠魂碑が建つ「二〇三高地」など、封建の世から目覚めたばかりの当時の日本が、欧米的近代国家に思い焦がれた切なさと情景を今に色濃く残す。このほか、アジア有数の規模を誇る海底トンネルをもつ水族館「大連聖亜海洋世界」など、見どころも多い。
さあ、富山空港から魅力いっぱいの中国・北京、大連の旅へテイクオフ!
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