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2008年 2月 6日 [ トピックス ]
No.338-1:全国家計調査、富山市の世帯実収入が全国トップ
総務省の平成18年家計調査で、富山市の2人以上の世帯のうち、勤労者世帯の1世帯当たり1カ月平均の実収入が708,519円と全国1位(都道府県庁所在市別順位)となった。全国平均の525,719円を182,800円上回った。
●夫婦共働きや多世代同居が多い
総務省の平成18年家計調査で、富山市の2人以上の世帯のうち、勤労者世帯(世帯主が会社、団体、官公庁、商店などに勤めている世帯)の1世帯当たり1カ月平均の実収入が708,519円と全国1位(都道府県庁所在市別順位:以下同じ)となった。全国平均の525,719円を182,800円上回った。
家計調査は、全国の世帯を対象に毎月の家計収支を調査することで国民生活の実態を明らかにし、経済施策などのための基礎資料を得るためのもので、総務省統計局が毎月実施している。富山県では、この調査の中から全国の調査市町村8,563世帯の数値と富山市分103世帯の数値を比較し、分析した。
トップとなった大きな要因は、世帯主だけでなく配偶者、その他の世帯員も就業して収入を得ていることや、年金受給対象である65歳以上の世帯員の同居が多いことなどが挙げられる。多世代同居の多い富山県の世帯構成の特徴を反映したものとなっている。
また、実収入から税金、社会保険料などの非消費支出を差し引いた、いわゆる手取り収入をあらわす可処分所得は1カ月平均620,831円(全国平均441,448円)、実収入から実支出を差し引いた黒字は1カ月平均220,631円(全国平均121,217円)といずれも全国1位。平均貯蓄率は31.0%(全国平均18.6%)で全国2位となっている。
●富山市民は魚好き
また、富山市の2人以上の世帯の平成18年の1世帯当たりの消費支出は1カ月平均368,707円(全国平均294,943円)と、全国2位だった。
消費支出の内訳をみると、食品の中で1世帯当たりの年間の支出金額(平成16〜18年平均)が大きく、全国1位となっている品目は、ブリ、イカ、エビ、魚介の漬け物(味噌漬、昆布〆など)など。特にブリは35年連続、魚介の漬け物は18年連続と単年で見ても全国1位となっており、富山湾の新鮮な魚介に恵まれ、素材を保存・加工する食文化が市民に根づいていることがうかがえる。食料費に占める魚介類と肉類の割合を全国比較すると、富山市では魚介類の割合が全国平均を上回り、反対に肉類は全国平均を下回っているのも特徴だ。このほか、合挽き肉、昆布、オレンジ、ケーキ、コーヒー飲料なども1位。ちなみに白菜漬、カステラ、プリン、コロッケなどが2位、米、もち、かまぼこ、カツレツ、天ぷら・フライ、清酒などが3位となっている。一方、支出金額が全国下位の品目は鶏肉、かつお節・削り節、マヨネーズ・ドレッシングなど。
消費支出の中で住居費をみると、家賃地代の1世帯当たり1カ月間の支出金額(平成16〜18年平均)は5,065円で、全国46位(全国平均10,910円)、設備修繕・維持は11,344円で、全国4位(全国平均7,956円)。家賃地代が少なく、設備修繕・維持が多いのは持ち家比率(富山県79.1%、全国1位:平成17年「国勢調査」)が高いためと考えられる。
交通・通信費では、1世帯当たり年間の自動車等関係費の支出金額(平成16〜18年平均)は327,076円で全国4位(全国平均250,659円)となっている。そのうちガソリン代は92,764円で、全国2位(全国平均64,942円)。ガソリン代への支出が大きいのは、自家用車の1世帯当たりの保有台数が多く(富山県1世帯当たり1.74台、全国2位:平成18年度「富山県運輸概況」)、通勤、買物など自家用車が多く用いられるためと考えられる。
富山県経営管理部統計調査課では「夫婦共働きや多世代同居といった世帯の特徴や、魚好きの多いことなどがデータにあらわれている。平成18年の富山市の家計調査の結果と分析結果を統計調査課のHP「とやま統計ワールド」に掲載しているので見てほしい」と話している。なお、平成19年の結果は、春に概要を掲載予定。
問い合わせ
●富山県経営管理部統計調査課
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