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2007年 8月 15日 [ トピックス ]

No.313-1:『富山物語』2007夏・秋号、発行


 富山の産業や文化、特産品などに関わる様々な“物語”を紹介する『富山物語』の2007夏・秋号が発行された。2007年版のテーマは“伝えられた技と知恵と夢の物語” で、今号では「立山・黒部」を特集。同地域の世界文化遺産登録への気運が高まるなか、巻頭特集/富山源流紀行「トロッコ電車で行く学びの旅−−黒部峡谷と電源開発」と「知られざる、もうひとつの黒部 黒部ルート見学会」、「世界文化遺産セミナー」などのページが印象的だ。

●黒部峡谷と電源開発の話題を巻頭に

 富山の産業や文化、特産品などに関わる様々な“物語”を紹介する『富山物語』の2007夏・秋号が発行された。2007年版のテーマは“伝えられた技と知恵と夢の物語” で、今号では「立山・黒部」を特集。同地域の世界文化遺産登録への気運が高まるなか、巻頭特集/富山源流紀行「トロッコ電車で行く学びの旅−−黒部峡谷と電源開発」と「知られざる、もうひとつの黒部 黒部ルート見学会」、「世界文化遺産セミナー」などのページが印象的だ。

 表紙には、巻頭特集と連動し、黒部川に架かる後曳橋を渡るトロッコ電車(黒部峡谷鉄道)の写真が掲載されており、黒部峡谷の旅へと読者を誘う。ページをめくれば、トロッコ電車の旅に絡めながら、黒部峡谷と電源開発の歴史が紹介されている。大正時代から始まったその歴史は、戦中・戦後の時代を経て、“世紀の大事業”といわれた黒部ダム建設へ。そして現在、宇奈月より上流の黒部峡谷では10カ所の発電所が運転中で、黒部峡谷は日本有数の電源地帯となっているという。
 現在、観光列車として人気を集める黒部峡谷鉄道だが、本来は電源開発のために敷設された工事用軌道であり、昭和の初めには「生命を保証しない」とした記した切符(便乗証)が発行されていたそうだ。息をのむような峡谷美の背後には、電源開発を通して大自然に挑んだ人々の逞しい歴史が刻み込まれていることが記事から学べる。宇奈月温泉や入浴剤「つべつべ宇奈月」、猿飛峡などについても掲載されており、観光的な視点からも楽しめる構成となっている。

 パネルディスカッションを抄録した「世界文化遺産セミナー」のページでは、雄大な自然と共に立山信仰や砂防、電源開発などに関する歴史的な文化遺産が存在する立山・黒部地域の可能性や文化遺産登録への戦略などについて、石井県知事と有識者の意見が紹介されており、興味深い内容となっている。

●自然豊かな利賀村での定住事例を紹介

 富山へのU・Iターンや定住に関するページが盛り込まれていることも今号の大きなポイント。「生き方・暮らし方 富山流」では、長崎県出身で現在、南砺市利賀村の大自然に抱かれて暮らす平片さんご夫婦をクローズ・アップ。「利賀に来て、喘息もすっかり治りました」、「冬は雪の結晶が目の前で見え、星や月が闇を照らす。私達は自然界から生きる力を貰っています」、「利賀に住みたいという方がいれば、『思いきっていらっしゃい!』と言いたい。心も体も元気にしてくれる素晴らしい場所です」といった言葉が印象的だ。

 富山の暮らしを体験したい方に向けて、移住情報を紹介するページも設けられており、今号では「海辺の住まい」として、氷見市と射水市が紹介されている。空き家情報バンクを開設している氷見市からは2件の売却物件の情報、港町の情緒漂う古民家を利用した滞在型の施設を持つ射水市からは、施設の利用方法の情報が寄せられているので活用してみてほしい。
 
 そして、富山ならではの食については、「Pick UP」や「Toyama Brand 味わいの水脈」のコーナー。「Pick UP」では、東京で愉しむ富山をテーマに、県アンテナショップ・いきいき富山館や富山ゆかりの飲食店を紹介。富山の魚介や特産が恋しくなったとき、気軽に足を運べる店の情報が盛り込まれている。「Toyama Brand 味わいの水脈」では、富山市岩瀬に工房を構えるガラス作家・安田泰三さんと繊細なレース文様の作品に焦点を当て、関西出身の安田さんがユニークな形に驚いたという富山の「昆布巻かまぼこ」、工房の近くにある酒蔵・枡田酒造店の「満寿泉」の魅力にが語られている。

 『富山物語』の夏・秋号は、A4判、オールカラー、16頁。東京・有楽町にある県のアンテナショップ「いきいき富山館」、東京・大阪・名古屋の富山県事務所のほか、県内ではいきいきKAN(富山駅前CiCビル5階)、県刊行物センター(県民会館1階)、道の駅、ドライブインなどで無料配付されている。

 なお、『富山物語』の夏・秋号を抽選で30名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「富山物語」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号・記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。<8月19日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>



問い合わせ
●富山県知事政策室地域振興課
TEL.076-444-9605
FAX.076-444-4561
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1006/

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