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2007年 5月 16日 [ トピックス ]

No.300-1:新緑が美しい季節、元気な富山県に会いにきて!


 新緑が青空に映える季節。清々しい新緑の香りと薫風に誘われて、富山の雄大な自然景観を眺望し、伝統文化に触れ、心身をリフレッシュする旅はいかがだろう。3月25日に能登半島を震源として発生した地震(平成19年能登半島地震)による、富山県内の観光地、観光施設、宿泊施設の受け入れ態勢への影響はまったくなく、安心して旅行が楽しめる。県内を代表する観光地の魅力を紹介しよう。

●トロッコ電車で行く黒部峡谷探勝

 新緑が青空に映える季節。清々しい新緑の香りと薫風に誘われて、富山の雄大な自然景観を眺望し、伝統文化に触れ、心身をリフレッシュする旅はいかがだろう。3月25日に能登半島を震源として発生した地震(平成19年能登半島地震)による、富山県内の観光地、観光施設、宿泊施設の受け入れ態勢への影響はまったくなく、安心して旅行が楽しめる。県内を代表する観光地の魅力を紹介しよう。

 日本を代表する景勝地、黒部峡谷。深さ日本一のV字峡として知られる峡谷では、山々を彩る新緑と雪解け水を集めて流れる黒部川の激流が、本格的な春の訪れを告げている。峡谷の奥深くへと人を運んでくれる黒部峡谷鉄道は冬の眠りから覚め、先月末に全線開通。深く険しい谷に架かる後曳橋、青く澄んだダム湖に垂直に落ち込む岩山・出六峰、高さ200mにも及ぶ大岩壁・ねずみ返しの岩壁、黒部川の河原に湧く野趣満点の鐘釣の温泉など、圧倒的なスケールで迫る峡谷の大自然に国内外からの観光客が驚きの声を上げている。

 宇奈月駅からトロッコ電車に揺られること約1時間20分、終点欅平は峡谷探勝のハイライト。欅平駅から片道900mほど続く猿飛峡遊歩道コースはぜひ散策してほしいところだ。黒部川に沿って伸びる遊歩道からは間近にエメラルドグリーンの清流が眺められ、山の中に心地よく響く川音に心も癒される。猿飛峡展望台(欅平駅から徒歩約20分)からは、3〜4mの川幅で直角に曲がる流れや、新緑と岩の造形美が楽しめる。散策の後は、欅平の新名所・河原展望台・足湯(欅平駅から徒歩約5分:5月20日以降にオープン予定)に浸かり、旅の疲れを癒そう。見上げる奥鐘橋と奥鐘山の大岩壁は息を呑む迫力で、大自然の息吹を肌で感じることができる。

 なお、知って得する情報として紹介したいのが、このほど黒部峡谷鉄道から発行された「黒部峡谷・宇奈月温泉とくとくフリーキップ」。宇奈月駅〜欅平駅の往復乗車券(普通客車利用)に、宇奈月駅または欅平駅内の食堂での食事券、宇奈月温泉(ホテル・旅館10施設)・欅平(3施設)のうちの1カ所で利用可能な温泉入浴券がセットになっており、大人3,500円、小人2,350円。販売期間は7月13日(金)までと、9月1日(土)〜30日(日)。宇奈月駅〜欅平駅の正規往復運賃(大人)が2,880円であるから、かなりお得な設定といえる。

●ファミリーで人気のキャラクターにふれる旅

 富山県西部へ。南砺市にある世界遺産・相倉合掌造り集落、菅沼合掌造り集落でも山々の新緑が目に鮮やかで春の息吹が伝わってくる。山の中腹に開けた平地に20棟余りの合掌造り家屋が建ち並ぶ相倉集落では、苗を植えた水田と石垣、茅葺き屋根の合掌造りの眺めが印象的だ。人々の暮らしの息遣いが感じられ、日本の山里の原風景ともいえる、この合掌造りの景観に心を動かされる人は多い。平成14年夏にご一家で五箇山・相倉集落を訪問された秋篠宮殿下は、15年の歌会始の儀で「暮し映す 合掌造りの町並みを 見つつ歩めり 妹と吾子らと」と4度目となる集落訪問の感慨を歌に詠まれている。集落には御歌を記した歌碑が17年に建立されているので、あらためて歌に込められた思いを感じてみたい。

 庄川・小原ダムの上流のわずかな台地に9棟の合掌造りがひっそりと並ぶ菅沼集落。箱庭のようなたたずまいを見せるこの集落については、国道156号沿いで集落を一望できる高台に菅沼展望広場が完成し、今春供用がスタートしたことが話題だ。休憩ロビーなどを備えた木造平屋建ての案内所、駐車場を備えており、菅沼集落へは地下に通じる高さ24mのエレベーターと連絡通路を経て、徒歩約5分で向かうことができる。大型観光バスや乗用車を収容できるこの展望広場。19年度末までの東海北陸自動車道の全線開通に向け、五箇山観光の拠点としての役割が期待されている。

 菅沼集落にほど近い、東海北陸自動車道・五箇山ICからアクセスし、4月に開通したばかりの能越自動車道・氷見ICで降りて氷見市へ。山から海へとダイナミックに移り変わるロケーションを楽しみながら、スムーズに移動できるのも富山の魅力だ。

 氷見市といえば、漫画「忍者ハットリくん」、「笑ゥせぇるすまん」などの作者として知られる藤子不二雄A氏の故郷。市中心部を流れる湊川・中の橋周辺の散策ゾーン・湊川リバーウォークにはカラクリ時計が設けられており、忍者ハットリくんら7体のキャラクターが毎正時にショーを繰り広げる。また、中の橋から続く潮風通り商店街には、“ブリンス”、“カニ丸”など藤子不二雄A氏のサカナの漫画を擬人化したモニュメント8種がずらりと並ぶ。そして、今春、比美町商店街に忍者ハットリくんをはじめ、シンゾウ、影千代など5体のモニュメントが登場し、新たな名所として話題を呼んでいる。

 漫画のキャラクター・モニュメントの話題では、藤子不二雄A氏とともに漫画家への夢を育んだ高岡市出身の藤子・F・不二雄氏(故人)の代表作「ドラえもん」のおなじみのキャラクターが、昨秋、高岡おとぎの森公園・芝生広場に設置されたことも紹介しよう。ドラえもんを中心に、のび太、しずか、ドラミ、ジャイアン、スネ夫の6体が勢揃い。のび太らが遊ぶあき地のイメージを伝えようと、土管も置かれている。像は繊維強化プラスチック(FRP)製で、製作には高岡銅器の伝統の技も生かされているという。夢が感じられる漫画のキャラクターにファミリーで触れて元気や勇気をもらうのもいいだろう。

 富山県商工労働部観光課では「能登半島地震による県内観光地の被害はありません。観光客の減少など、風評被害を払拭するため、氷見市とタイアップし、藤子不二雄A氏の人気キャラクター・忍者ハットリくんを使った観光PRポスターを作成中です。“元気な氷見市、元気な富山県”をアピールしたい。どんどん富山に観光にお越しください」と話している。


▲氷見市・比美町
商店街の忍者ハットリくんのモニュメント


問い合わせ
<「富山県の観光」について>
●富山県商工労働部観光課
TEL.076-444-3200
FAX.076-444-4404
http://kanko.toyamaken.jp/

<「黒部峡谷」について>
●黒部峡谷鉄道・営業センター
TEL.0765-62-1011
FAX.0765-62-1724
http://www.kurotetu.co.jp/

<「氷見の観光情報」について>
●氷見市商工観光課
TEL.0766-74-8106
FAX.0766-74-8088
http://www.city.himi.toyama.jp/kankozyouhou/kanko.html

<「高岡の観光情報」について>
● 高岡市商業観光課
TEL.0766-20-1301
FAX.0766-20-1496
http://www.city.takaoka.toyama.jp/sangyo/0402/kankou/

<「五箇山の観光情報」について>
●五箇山観光協会
TEL.0763-66-2468
FAX.0763-66-2119
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~gokayama/top.htm

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