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2007年 4月 4日 [ イベント ]

No.294-1:桜の開花とともに、とやまマガジン『富山物語』春号発行


 「いい“モノ”にはたくさんの“ドラマ”がある」をキャッチコピーに、富山の産業や文化、特産品などに関わる様々な“物語”を紹介する『富山物語』の2007年春号がこのほど発行された。富山発ロハススタイルの特集のほか、春の行楽の参考になりそうな情報も掲載。

●富山発のロハスな生活を紹介

 「いい“モノ”にはたくさんの“ドラマ”がある」をキャッチコピーに、富山の産業や文化、特産品などに関わる様々な“物語”を紹介する『富山物語』の2007年春号がこのほど発行された。各地で桜の開花のニュースが聞かれる季節。富山物語の表紙では、神通川右岸の堤防に植えられた「塩の千本桜」(富山市)の桜並木をピックアップ。背後にそびえる北アルプス・立山連峰を覆う純白の雪と、平野部に咲く満開の桜のコントラストが美しく、春の情調を漂わせている。

 春の訪れをとらえた写真に心和ませながら表紙をめくると、「富山体験−−自然とともに生きる暮らし 立山山麓ロハス生活」、「薬のまち富山が発信する食文化−−越中薬膳」の二本立ての特集。「立山山麓ロハス生活」では、立山山麓・粟巣野の豊かな森に抱かれながら、家具を手づくりする工房「KAKI」の人々の暮らしぶりのほか、立山博物館、ペンション、温泉の情報などが紹介されている。

 「KAKI」は、知る人ぞ知る手づくりのオリジナル家具ブランド。シベリア産のベニマツを使ったナチュラルな風合いと、シンプルで飽きのこないデザインが特徴で、全国にファンを持つ。工房の出発点は、スキーなどの遊びの拠点として、柿谷三兄弟(誠さん、正さん、清さん)が40数年前に粟巣野の雑木林の中に建てた7坪半の小屋。この小屋を生活できるような空間にしよう、この空間に似合う家具を自分たちで作ってみようという思いから家具づくりが始まったという。見よう見まねでスタートした家具づくりだが、四季折々に表情を見せる立山山麓の豊かな自然が何よりの手本。自然に似合う、白木の温もりを生かした素朴なデザインが生まれた。樹木の芽吹き、日陰の残雪、夕焼けの色など、自然の表情を楽しみながらの暮らし。晴れた日には手を休めて、クロスカントリースキーや渓流釣り‥‥。家具づくりも遊びも生きることすべてが楽しみのよう。「今日までの1日1日を思う存分楽しんで生きてこれました。これもみんな、この土地が持つ大きな力のおかげだと思っています」と柿谷正さんは立山山麓に感謝する。

 特集2の「越中薬膳」では、「薬食同源」の知恵を和食や寿司、そば、洋食、洋菓子などにも取り入れ、地域の新しい食文化として育てていこうとする取り組みをクローズアップ。ホタルイカなど富山の海山の幸と漢方の食材を融合させた「和食薬膳」をはじめ、黄精、葛根といった生薬の粉末を加えて打った「くすしそば」、古代米を使った「黒米おこわ」など、心身を癒すその味わいに舌鼓を打ちたくなる。2つの特集で、環境や健康に配慮した富山発のロハスのスタイルが提案されているというわけだ。

●富山を世界に発信できる知の拠点に

 「対談」の頁では、平成17年に国立3大学の統合で日本海側有数の総合大学として生まれ変わった富山大学の西頭徳三学長と石井隆一富山県知事が、“国際水準の知の拠点への挑戦”や、“地域貢献、産学官の新しい絆づくり”などについて語り合っている。まず石井県知事が、人間の脳の神経回路を利用した次世代コンピュータの研究である「携帯多言語対応メールシステム」の開発を進めている工学部の唐堂教授の研究を話題にすると、西頭学長は中国出身の唐堂教授が富山に惚れ込み、日本に帰化したことや、約400名の留学生が富山大学で学んでいることを話す。地域貢献については、「富山大学は、くすりの富山の振興に寄与する和漢医薬学総合研究所や旧国立系の総合大学では全国的にも珍しい芸術学部を有するなど、地域の実情に応じて問題をカバーできる潜在能力を持っている。県とは教育研究成果を地域に還元する包括連携協定を結び、地域貢献に積極的に取り組んでいる。<地域連携推進機構>を新設し、産学の仲介役としての役割を果たしていきたい」と西頭学長。石井県知事は、「連携協力を一層発展させ、医療や健康の情報を積極的に取り入れた<富山医薬健康情報ライブラリーネットワーク>の構築に県として取り組んでいきたい」と意欲を示す。このあと、まちづくりとひとづくりの話題に移り、対談は締めくくられている。

 富山の春の行楽の参考には、遊覧船での川下りや花見の紹介と、120万本のチューリップに出会えるイベント「にゅうぜんフラワーロード」をクローズアップした「TOYAMA catch up」を。「富山の加工品ブランド」の頁では、行楽のお供にお勧めしたい池多ファームの手づくりソーセージを紹介。有機肥料で自家生産する牧草を与えるなど、環境にやさしい循環型システムに肉牛づくりの基本を置く池多ファームが製造するソーセージは、本場ドイツのコンテストで金賞を受賞するなど、その美味しさは折り紙つきのようだ。このほか、最高級A5ランクの和牛モモ肉を富山ならではの昆布〆にした逸品も紹介されている。

 『富山物語』の春号は、A4判、オールカラー、16頁。東京・有楽町にある県のアンテナショップ「いきいき富山館」、東京、大阪、名古屋の富山県事務所のほか、県内ではいきいきKAN(富山駅前CiCビル5階)、県刊行物センター(県民会館1階)、道の駅、ドライブインなどで無料配布されているので手にとり、富山のいろいろな物語に触れてほしい。

 なお、同誌を抽選で50名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「富山物語」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号・記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。<4月8日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>



問い合わせ
●富山県知事政策室・地域振興課
TEL.076-444-9605
FAX.076-444-4561
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1006/

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