• HOME : Toyama Just Now
  • トピックス
  • No.284-2:ビジネスやファッションアイテムに! 高岡の鋳物技術を生かした錫(すず)の名刺入れ-錫製のぐい呑を3名様にプレゼント!-

トピックス

アーカイブ

2007年 1月 24日 [ トピックス ]

No.284-2:ビジネスやファッションアイテムに! 高岡の鋳物技術を生かした錫(すず)の名刺入れ-錫製のぐい呑を3名様にプレゼント!-


 高岡の銅器メーカー・(株)能作は、「SAZABY」のブランドでバッグやアクセサリー、生活雑貨などを企画・販売しているサザビーリーグ(東京)と共同で、金属の錫(すず)を使った名刺入れを製作した。錫独特の軟らかさがあり、折り曲げることも可能で、名刺の出し入れもスムーズだ。

●錫独特の質感と軟らかさを手にして

 高岡の銅器メーカー・(株)能作は、「SAZABY」のブランドでバッグやアクセサリー、生活雑貨などを企画・販売しているサザビーリーグ(東京)と共同で、金属の錫(すず)を素材に使った名刺入れを製作した。素材を提供するOEM(相手先ブランド)スタイルとしてのコラボレーションだ。

 名刺入れは、2枚の錫のプレートを組ひもで一つひとつ手編みしたもので、30枚ほどの名刺を収めることができる。表面にはクロコダイルの型押し模様があり、革製品のように見えるが、手にすると金属独特の質感と重みがあり、しっとりと手になじむ。プレートは錫独特の軟らかさがあり、折り曲げることが可能。開口部を指でワンタッチで開け閉めでき、名刺の出し入れもスムーズだ。錫は変色や酸化しにくく、抗菌効果が強いという特性を持ち、金属アレルギーも起こしにくい。金・銀に次ぐ高価な金属で、製品に生かすと上質な雰囲気を漂わせるのも魅力だ。

 商品開発のきっかけは、2年ほど前に東京・有明の東京ビッグサイトで開催されたギフトショーで、サザビーリーグの商品開発の担当者が能作の錫製の食器に注目したのが始まりという。「SAZABY」のバッグには真鍮製の金具を使うことが多く、なにげなく金属の食器を手にとると、それは錫を使った曲がる食器だった。「えっ! 何これ!! ぐにゃぐにゃと曲がる!!!」と、自在に形を変えられる錫の軟らかな特性に驚いた担当者の胸には曲がる金属の存在が深く記憶されたという。それから1年後、同じギフトショーで錫製の食器と運命的ともいえる再会を果たした担当者に能作克治社長が声をかけたことから両社の関係は急速に深まる。「何回も曲げたら切れちゃうのですか?」、「切れません。」などと話しているうちに、曲がる金属を商品の素材に使いたいという思いが担当者に湧き起こった。そしてなんの当てもないにもかかわらず錫サンプルのシートを依頼。後日曲げたり、叩いたりするうちに名刺入れのアイデアが浮かんだという。

 能作では、サザビーリーグからの要望を受け、当初重かったサンプルを、試作を重ね、生型鋳造(砂などで作った型に溶かした金属を流し込む方法)の技術を高めることで極力軽くて薄く、耐久性に問題のないレベルまでアップさせることに成功。名刺入れの素材に使える純錫のプレートを生み出した。サザビーリーグの商品開発の担当者と能作とのなにげない出会い、高岡の高度な鋳物技術と優れた知恵がインパクトのある製品づくりにつながったというわけだ。

 名刺入れのカラーは無着色の錫の色、漆を使った高岡の伝統的な着色法「おはぐろ」による焦げ茶、流行色・ネイビーの3種類。サザビーリーグの東京・新宿フラッグス店で取り扱っている。

●純錫のテーブルウェアを使った暮らしの提案

 能作では、高岡の伝統産業である鋳物の技術をバックボーンに、現在のライフスタイルに合ったデザインによる新商品の開発に積極的に取り組み、販路を広げている。

 名刺入れのプレートと同様に、不純物を含まない純錫で作られたテーブルウェアも人気で、小鉢や小皿、片口、ぐい呑、ビアカップなどが揃っている。いずれも金属の質感があり、お洒落なデザイン。ユニークなのが「Tincryシリーズ」の四葉、五葉(植物の葉のような形)の器。軟らかな錫の素材を曲げて使うことができるため、和洋の料理やデザートをどんな風に盛りつけようかと思案するのも楽しみだ。ちなみに錫は熱伝導率が高いため、器を冷蔵庫で冷やして使用するなど料理のアレンジにも役立つという。また、水を浄化するとされ、お酒や料理をはじめ、花器としても使える。

 形を変えられるといえば、細い花びらや葉をシェードにしたような「錫 照明 ムーブ」もデザインが面白い。ランプシェードの開きや角度を調整して、光の明るさや陰影の変化を楽しむことができる。

 塗装をあえて施さずに、金属表面の経年変化を楽しむ商品にも注目したい。酸化色を見せるイチョウの形をした真鍮の箸置は、表面が少しくすんだ黄色へと変化し、趣のある陰影を作り出している。

 能作では「錫や真鍮など、素材の特性を重視した商品開発や、外部デザイナーとのコラボレーションによって、今後もデザイン性の高い商品を製作し、市場における自社製品の差別化、都市圏や海外への販路開拓に力を入れていきたい」と話している。

 なお、能作から「錫製のぐい呑」を抽選で3名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「錫製のぐい呑」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。<1月28日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>



問い合わせ
●(株)能作
TEL.0766-63-5080
FAX.0766-63-5510
http://www.nousaku.co.jp/

コメント

その他のトピックス

ページの先頭へもどる↑