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2006年 11月 8日 [ トピックス ]
No.273-1:とやまの魅力再発見・再生のための有識者懇談会、中間報告
人口減少時代を迎え、地域間競争が激しくなるなか、富山のブランド戦略などについて意見交換を行ってきた「とやまの魅力再発見・再生のための有識者懇談会」は、これまでの議論を中間とりまとめとして発表し、全国に向けて富山の魅力を発信していくキャッチフレーズを「くらしたい国、富山」に決定した。
●3つの柱で中間とりまとめ
人口減少時代を迎え、地域間競争が激しくなるなか、富山のブランド戦略などについて意見交換を行ってきた「とやまの魅力再発見・再生のための有識者懇談会」は、これまでの議論を中間とりまとめとして発表した。有識者懇談会は、富山大学学長・西頭徳三氏、文芸・美術評論家の大岡信氏らをメンバーに今年春からこれまでに3回開催されてきた。
中間とりまとめは、「とやまの魅力再発見・再生」、「富山の地域イメージの発信・ブランド化」、「交流人口や定住・半定住人口拡大の取組み」の3つを柱にまとめられている。
「とやまの魅力再発見・再生」では、全国でもトップクラスの住みよさを誇り、北アルプスなど優れた観光資源や富山湾の海の幸・美味しい米などの特産品をもつが、他地域の人々の富山に対する印象が薄いことを指摘。県民自身が富山の良さを認識し、一人ひとりがPRを積み重ねることが大切としている。このほか、味覚や触感など五感で感じられる体験型の仕掛けが効果的ともしている。
検討課題として、ふるさと富山の魅力を再発見・再認識し、誇りをもって全国にPRすることを目的に、歴史や文化などその理解度を検定方式で試す「越中富山ふるさとチャレンジ」<11月23日(祝・木)実施>については、今後、検定試験のマスターコースの設置や、検定試験合格者の活用、県外からの受験者を増やすためのスタンプラリー参加ツアーの実施などを挙げている。また、県が進める「とやま未来遺産」選定事業については、県内には魅力的な地域資源が多数あり、知名度が低いものや、近年取組みが始まったものも候補の対象とし、若者の代表を選定委員の一人に選任すること、小中学校や高等学校、大学などにも自分たちが大切にしている地域資源の推薦を呼びかけることなどを提案している。
●ロゴマークで富山の雄大さを表現
「富山の地域イメージの発信・ブランド化」では、地域イメージのブランド化を図り、有効な情報発信を行うために、富山ならではの魅力を絞り込み、目的、対象を明確にするよう指摘している。そこで、交流人口や定住・半定住人口の拡大を目的として、大都市圏在住の子育て世代から熟年世代に向けて、北アルプスや富山湾などの「豊かな自然」、自然環境のもとで育まれた「健康的」で、質的な「豊かさ」、「安全・安心の生活」、「優れた教育・研究環境」などのイメージを発信するため、キャッチフレーズ「くらしたい国、富山」とロゴマークを提唱している。キャッチフレーズでは、“自然と共にくらしたい”、“健やかにくらしたい”など、富山の生活環境の魅力から生まれるモチベーションを地域イメージとして表現。ロゴマークでは、富山の豊かな自然を象徴する北アルプスをモチーフに、文字の書体によって優しく、おおらかな印象を、デザインで富山の雄大さを表現している。
「交流人口や定住・半定住人口拡大の取組み」では、3大都市圏在住者を対象にした意向調査(アンケート調査)や、モデル事業(モニターツアー)などを実施した「ときどき富山県民」推進事業を紹介。県出身者約3,500人への意向調査では、回答者の約半数が富山での定住・半定住を希望していることがわかったという。これらの希望に対して、的確な地域情報の発信や、住居、就労環境、公共施設等の整備など、受け入れ側の体制整備が今後の課題として挙げられている。
また、健康づくりや散居村民泊、和紙づくり体験、国宝瑞龍寺見学などを盛り込んだモニターツアーの今後の検討として、じっくりと富山の暮らしが体験できる滞在型のメニューの実施なども提案している。
富山県知事政策室では、「懇談会でのこれまでの意見、提案を県の事業に活かしていきたい。キャッチフレーズ・ロゴマークについては県PR誌『富山物語』をはじめ、県発行の印刷物、名刺、ホームページ、アンテナショップ・いきいき富山館等でのイベント広報などに効果的に使用していきたい。また、今年度から取り組んでいる「とやまくらし体験」全国発信事業では、月刊誌『一個人』12月号(10/26発売)で首都圏からの移住者の暮らしぶり、1月号(11/26発売)で散居村民泊などのモニターツアーの様子を紹介している。今後も富山のくらしの良さを発信していきたい。」と話している。
問い合わせ
●富山県知事政策室
TEL.076-444-9605
FAX.076-444-3473
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