富山市で今年も10月18・19日に『特産王国とやまフェスティバル』が開催される。
　これは、生産者の生産意欲の向上と特産品のＰＲを目的に始められたもの。県内全35市町村が趣向をこらしたお国自慢の品々を持ち寄り、“特産王国とやま”の魅力のすべてを披露するものだ。
　出展内容は、農林水産物、伝統工芸品、加工食品など多岐にわたっている。富山湾でとれた海産物、砺波市のチューリップ、高岡銅器といったポピュラーな品々はもちろん、地域の隠れた逸品として、地元で秘かに親しまれている地酒や漬物なども登場する。なかでもユニークなのが、絵本で町おこしをしている大島町。今年はその特産品の一つに、絵本も加えてデモンストレーションをすることにしている。
　来年10月には、富山県で「第８回全国食文化交流プラザ」が開催される。これは、健康で豊かな食文化の提案を全国に向けて発信するもので、食に関する国際食文化シンポジウムや各種学会が開かれる。今年はそのプレイベントとして“とやま食文化フォーラム”が行われる。フォーラムでは「海から野山から、おいしいメッセージ」をテーマに、俳優の村野武範氏を迎え、富山の食文化について討論する。また、当日はもちつき大会、牛乳早飲み大会、お魚さばき方教室など、多彩なイベントも企画されている。
　１年に１回、生産者のお祭りとして実施されている同フェスティバルは、特産品の博覧会のような雰囲気と熱気に包まれる。来場者は、お目当ての品物を手に入れようと、展示ブースをのぞく姿も真剣。毎年この日を心待ちにしている人も多い。今では生産者と消費者との交流の広場としてすっかり定着し、その輪は年々大きくなっている。

* 問い合わせ
●富山県農林水産部生産流通課　特産王国とやまフェスティバル実行委員会
〒930-80　富山市新総曲輪1-7
TEL 0764-44-3271