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1997年 4月 1日 [ トピックス ]
No.000-2:氷点下10度でも凍らない水、氷蓄熱式冷房に朗報!
富山大学の対馬勝年教授の地球圏物理学講座グループが、氷点下10℃でも凍らない「過冷却水」の精製に成功。各方面から注目されている。
水が0℃で凍るのは、水の中に氷晶核と呼ばれる固形粒子が無数に含まれているため。そこで対馬教授は、氷晶核を取り除くことで、0℃以下の水をつくり出すことに挑戦、ろ過や蒸留など、複数の精製方法を組み合わせることで実現した。
ビルなどの氷蓄熱式冷房は、夜間の余剰電力で製氷し、保存した氷を利用して昼の冷房を行っている。製氷温度を低く下げることができれば、それだけ冷房能力が大きくなり、電力消費も抑えることができる。
また対馬教授は、この過冷却水を使えば、業務用だけではなく、深夜電力を使った家庭用の氷蓄熱冷房も可能になるのでは話している。今後は過冷却水の実用化に向けて、さらに研究を進めていくことにしている。
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