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2002年 5月 22日 [ トピックス ]
No.094-2:写真が伝える大自然の素晴らしさ−「ワイルドライフ写真大賞展2001」
●野生動物、大自然の一瞬の表情をとらえた秀作の数々
「ワイルドライフ写真大賞展2001」が7月7日(日)まで、福岡町の「ミュゼふくおかカメラ館」で開催されている。同大賞は、英国の自然雑誌『BBC WILD LIFE』と英国自然史博物館が主催する世界最大かつ最も権威ある自然写真のコンテスト。毎年、英国自然史博物館のほか、世界の美術館などでも受賞作品が公開展示されている。
2001年には世界60カ国以上から約19,000点の応募があり、入選作品90点がミュゼふくおかカメラ館のモダンな空間を鮮やかに彩る。動物の生態、植物賛歌、水中の世界、アニマルポートレートなど12部門から2001年の写真大賞に選ばれたのは、トビアス・ベルンハルト(ドイツ)の作品「オグロメジロザメ」。南太平洋を舞台に、サメに30センチほどまで接近して撮影されたもので、ブル−の海を悠々と泳ぐサメの姿、どう猛な目が鑑賞者を魅了する。
このほか、会場にはヒトデと遊ぶアザラシや、冬眠から目覚めたホッキョクグマの家族、夕方の光を浴びるケープアラゲジリスなど、野生動物の一瞬の表情、雄大かつ美しい自然の風景を撮影した作品がきら星のごとく並ぶ。
→写真をダウンロード(350dpi)
●時代の名機がずらりと並ぶ
会場のミュゼふくおかカメラ館は、公的施設では全国でも珍しい、カメラや写真、映像をテーマとする博物館。安藤忠雄建築研究所が設計した建物は、アールの屋根とコンクリート壁、ガラスを組み合わせたモダンな外観が印象的だ。また、コンクリート打ちっぱなしの館内には吹き抜けや回廊が設けられており、変化のある空間構成も新鮮である。館内の壁はモノトーンでまとめられており、展示された写真の自然な色を引き立たせている。企画展示室のスロープには外からの光が満ちており、中庭の緑を眺めながら作品鑑賞も楽しめる。
常設展示室には、クラシックカメラから現代のカメラまで、時代の名機がずらりと並ぶ。「蛇腹使用カメラの発展」、「二眼レフ形式の発展」、「透視ファインダー形式の発展」などにジャンル分けされ、カメラを鑑賞しながら、その歩みを学んでいけるように工夫されている。カメラに触れられるコーナーも設置されており、メカ好きにはたまらない空間といえる。
息をのむほどに素晴らしい自然、愛らしい表情の野生動物を写真で鑑賞し、その作者からのメッセージを感じるひとときを。また、カメラの魅力の一端にも触れたみたい。
問い合わせ
●ミュゼふくおかカメラ館
TEL 0766(64)0550