●踊り方教室で手ほどきを受けよう

　「唄の町だよ　八尾の町は　唄で糸とる　オワラ桑もつむ　八尾よいとこおわらの本場　二百十日をオワラ出て踊る」。300年余りの歴史をもち、哀調を帯びた胡弓の音色に気品高い唄と踊りで全国の民謡ファンを魅了する越中八尾の「おわら節」。9月1日〜3日のおわら風の盆本番を前に、県内各地でおわら踊りが披露される。
　八尾町では「前夜祭」として、8月20日の上新町から始まり、30日の今町まで、毎晩一町内で輪踊りが繰り広げられる。開催時間は午後8時から10時まで。踊り手とおわら節を唄い・演奏する地方の公開練習という趣向で、県民謡おわら保存会を構成する11支部（八尾11町内）によって行われる。輪踊りには、観光客も一緒に入って踊ることができる。
　なお、八尾町曳山展示館ホール（入館有料）では、午後6時30分から8時まで観光ビデオの上映会や踊り方教室などが開かれるので、興味のある方は参加してみるのもいいだろう。

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●秋風に誘われるかのように響く、叙情豊かな音色 　

　8 月25日〜31日には、富山県最大の温泉郷・宇奈月温泉で「越中おわら宇奈月編」が開催される。宇奈月温泉の晩夏を彩る毎年恒例の行事だが、今年は開催期間が例年に比べて2日長い、1週間。期間中の午後8時から10時ごろまで、街流しや輪踊り、踊り方教室が行われる。湯煙漂う温泉街での編笠姿の男衆、女衆の優雅な踊りが見ものだ。
　続いて、8月31日〜9月2日には、「おわら踊りの夕べ」が県都富山市の玄関口であるＪＲ富山駅南口広場、ＣiＣ前広場で開催される。開催時間は午後6 時30分から8時30分まで。秋風がビルの谷間を吹き抜けるなか、輪踊りや踊り方の講習会などが企画されている。胡弓や三味線のやさしい音色がネオンの灯る街中に響き、富山駅前周辺が幻想的な雰囲気に包まれる。

問い合わせ
●「おわら風の盆・前夜祭」／八尾町・おわら風の盆行事運営委員会
TEL 076-454-3111
●「越中おわら宇奈月編」／宇奈月温泉観光協会
TEL 0765-62-1515
●「おわら踊りの夕べ」／富山市観光振興課
TEL 076-443-2072