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2005年 1月 19日 [ トピックス ]
No.179-2:おわら風の盆に併せて「2005越中富山のくすり屋横丁」観光へ
●「富山のくすり」の過去から未来までを体験
「富山と言えばくすり屋さん」。全国の方々に愛され、300年の歴史をもつ富山のくすりのトピックスを紹介しよう。9月の越中八尾・おわら風の盆に合わせ、JR富山駅前のCiCビル5階にある富山観光物産センター・いきいきKANで、「2005越中富山のくすり屋横丁」が開催される。主催する同実行委員会は、(社)富山県薬業連合会・富山県家庭薬卸商協同組合が中心となるほか、富山県・富山市も加わり、富山のくすりをテーマパーク風に紹介するため、県民が一体となって準備が進められている。
期間は9月1日(木)から4日(日)まで。会場では、「富山のくすり」の過去、現在、未来が体感できる仕掛けになっている。昭和30年代と近未来とをイメージした装飾の中、昔懐かしい袋物の薬(写真下)やジェネリック医薬品、海洋深層水関連商品、健康食品などの展示・販売をはじめ、くすりの歴史、配置薬のシステムなどに関するパネルやおなじみの紙風船の展示などが企画されている。製薬機や石臼を用いた「くすりづくり」の体験コーナーや、生薬などを使ったそば、うどん、ラーメンの薬膳メニューを販売する薬膳コーナーなども設けられるので、ぜひのぞいてみたい。
楽しみなのは、全国各地で実際に活躍中の現役配置販売業者が、柳行季を背にした昔ながらの「くすり屋さん」の姿で現れる企画。会場での案内係はもちろん、特設ステージで得意先での薬の回商シーンを再現したり、ゴム風船を使った人形づくりのパフォーマンスを披露したりする予定だ。富山駅前ではチンドンマンが口上や演奏でくすり屋横丁をPRするのでお見逃しなく。
●くすりの歴史の今後を担う子どもの活躍に期待
この「くすり屋横丁」の開催にあわせて、富山市内の中学生を対象にした「紙風船コンクール」も実施される。紙風船は、くすり屋さんが得意先にプレゼントする「おまけ」の先駆的存在。次代を担う中学生に、紙風船の6面を使って自由な絵を描いてもらうことで、郷土の歴史や地場産業に触れ、富山の薬への認識を深めてもらいたいとしている。最優秀作などは実際に紙風船に仕上げられ、県内の製薬メーカーや生薬、秋の富山の見どころを紹介した「越中とやまのくすり屋さんマップ」と一緒にお土産として来場者にプレゼントされる。
富山といえば、薬のイメージをもつ方も多いだろう。全国で愛用されている「置き薬」(医薬品配置販売業)は、江戸時代から今日まで300有余年の歴史をもち、全国の利用者の健康づくりに役立ってきた。また、製薬業によって得られた資本は、金融業や電力事業の創設など富山県の産業の基盤を築きあげた。富山のルーツは薬にあるといっても過言ではない。
「2005越中富山のくすり屋横丁」実行委員会では、「全国から観光客の方々が訪れる越中八尾おわら風の盆をチャンスととらえ、置き薬の展示・販売やイベントを通じて、“富山のくすり”をPRしたいと思っています。おわら鑑賞前に、また余韻を楽しみながら、くすり屋横丁へお寄りください」と話している。 1月下旬にはポスターやパンフレットも完成。全国的なPRが予定されている。今後の動きにも注目してほしい。
問い合わせ
●(社)富山県薬業連合会
TEL.076-432-2765
FAX.076-432-2767
●CiC
http://www.cicnavi.com/