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2005年 4月 20日 [ トピックス ]

No.192-2:富山市・中心商店街に再開発ビル「西町・総曲輪CUBY」オープン


●通りと一体感のある設計が魅力

 富山市・中心商店街のにぎわい創出に向け、商業棟と立体駐車場「グランドパーキング」が一体となった再開発ビル「西町・総曲輪CUBY(キュービィ)」が富山市総曲輪にオープンした。CUBYは、西町・総曲輪地区市街地再開発事業として建設。商業棟は昨夏から一部の店舗が先行して営業を開始しており、市中心部最大の630台収容のグランドパーキングの完成によって全施設のフルオープンとなった。
 再開発ビルは、地上8階てで約2万3,500平方メートル。再開発ビルというと、大きなビルの中に店舗が並んだイメージを浮かべがちだが、CUBYの場合、立体駐車場をコの字型に囲むように18店舗が並んでいるのが特徴。各店舗が総曲輪通り、グランド通り、みどり通りに面して建ち、中心商店街と一体感のある設計となっている。店舗は、昭和10年に創業した喫茶店や昭和33年創業のバーをはじめ、とんかつの店、ケーキ&コーヒー、ブティック、宝飾店、鞄店、手芸店など、老舗が多く、長年培ってきたもてなしの心と新しい店舗の相乗効果で客足を伸ばしている店も少なくない。
 再開発ビル管理組合の畠山光太郎理事長は、「ビル単一ではなく、通りと連動性を持たせた商業棟の設計となっている。再開発の手法としては全国でもユニークな例で、各店舗が開放的な雰囲気。中心商店街のにぎわい創出に向けての起爆剤となりたい。周辺の通り、店舗と連係したイベントなどを通じて、誘客アップを図っていきたい」と話している。

●来秋には、グランドプラザ(ガレリア広場)もお目見え

 グランドパーキングを紹介しよう。ここでは、ITシステムが導入されており、中心商店街・システム加盟店での利用額が駐車券に累計される仕組み。少額の買い物でもサービスの対象となる点が大きな特徴だ。また、入庫時の車番認識システムによって、事前に精算が済んでいれば出庫の時に駐車券を機械に通さなくても自動的にゲートが開く仕組みが取られているなど、利用者にとって利便性の高いシステムが導入されている。パーキングの建物正面には、国内外の作家による現代ガラス作品が展示してあり、目を楽しませてくれる点も魅力といえる。
 再開発ビル「西町・総曲輪CUBY(キュービィ)」の西側の隣接地では、総曲輪通り南地区再開発事業が進んでおり、百貨店「富山大和」を核にした大型商業施設が平成18年秋に開業を予定している。
 CUBYと大型商業施設は空中通路で結ばれる計画で、その真下に広がる現在のグランド通りは幅が広げられ、他目的な広場「グランドプラザ(ガレリア広場)」として整備される。天候に左右されずにイベントが行えるように、長さ約60m、幅約20mのグランドプラザ全体を高さ約20メートルのガラスで覆うという斬新な設計も採用される予定だ。
 モータリーゼーションの進展や商業施設の郊外化、消費者ニーズの多様化などによって、富山の街の顔ともいうべき中心市街地がにぎわいを低下させているなか、CUBYと大型商業施設の誕生による中心市街地の活性化に関係者の期待が高まっている。




問い合わせ

●西町・総曲輪地区市街地再開発ビル管理組合
TEL.076-424-6455
FAX.076-424-6473

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