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2005年 6月 29日 [ トピックス ]
No.202-1:外国人観光客が急増!! 国際観光にはずみ
●美女平〜室堂間を走る高原バスに外国語案内
富山空港への台湾からのチャーター便の増加など、富山を訪れる外国人観光客が急増している。平成16年の富山県内での外国人宿泊者は48,578人と、前年の29,296人を大幅に上回った。そのうち台湾、韓国、中国からの宿泊者が合計34,018人と約7割を占めている。特に富山を代表する観光地、立山黒部アルペンルートへの外国人団体観光客は、平成16年が46,391人(前年:24,090人)で、そのうち台湾からの観光客が40,269人と約8 割を占めている。
立山黒部アルペンルートで事業展開する立山開発鉄道(株)では、外国人観光客への対応と誘客に向け、美女平〜室堂間を走る高原バスの車内放送に、7月1 日(金)から外国語案内をスタートさせる。英語圏旅客に対する乗降案内のほか、高原バスが台湾からの観光客で占められた場合、台湾語による案内も行われる。このほか、4カ国語版(英語・韓国語・中国語・台湾語)の時刻表の作成や、バス停(美女平・弥陀ヶ原・天狗平・室堂)での4カ国語版案内標記(7月中旬より)も実施される。立山開発鉄道(株)の外国人旅行者・受入整備事業が、国土交通省の「外国人観光客が利用しやすい観光推奨バス路線」として指定されたことにより、「二次交通活性化プロジェクト」の認定とともに、具体的な取り組みが実施されるもの。同社が運行する称名滝探勝バス(立山駅〜称名滝)でも 4カ国語版の時刻表が作成されており、7月中旬よりバス停での4カ国語版案内標記も始まる。
立山開発鉄道(株)では、「海外からのお客様が安心して旅行できるよう、設備の充実とサービスの向上に努めていきたい」と話している。
●“知名度アップから、誘客強化へ”
富山県観光課では、中国、韓国、台湾からの誘客を目指し、“知名度アップから、誘客強化へ”をキャッチフレーズに掲げて積極的な国際観光事業を展開している。
中国に対しては、旅行業者向けに、観光説明会や商談会、本県への招聘事業、観光客誘致広告支援事業を行うほか、市民向けに、遼寧東アジア国際観光博覧会への出展<8月26日(金)・27日(土)、大連市>、富山県の大連事務所を拠点とした観光PR、富山を紹介する中国語ホームページ開設、修学旅行の誘致に向けた事業などを行っている。
韓国へは、中国と同様に旅行業者向けの事業をはじめ、市民向けに韓国旅行会社のホームページでのバナー広告表示、富山でのゴルフツアーや冬のスキー・グルメツアー、修学旅行などの新規商品企画の提案、韓国語ホームページの開設を行っている。
台湾へは旅行業者向けの事業のほか、市民向けに台湾語ホームページを開設している。また、県台湾誘客訪問団が4月に台北市内で観光キャンペーンを実施。立山黒部アルペンルート・雪の大谷の大型パネルを背景に越中八尾のおわら踊りの披露や、黒部峡谷、瑞龍寺などを紹介するポスター展、アルペンルートを描いたラッピングバス広告(50台)を行った。台湾からのチャーター便は4月から急増しており、台湾の航空会社「エバー航空」と「チャイナエアライン」では、今秋までに年間で170便のチャーター便を運航させる計画も浮上している。
富山県観光課では「富山を起点に、北陸、東海地方などをまわる広域観光ルートを積極的にPRし、誘客強化を図りたい。年度内に外国語併記の案内看板の設置や海外観光客用県産品カタログを作成。また、外国語で案内できる観光ボランティアの育成に力を入れていきたい」と話している。
問い合わせ
●高原バス・称名滝探勝バスについて/
立山開発鉄道(株)運輸事業部
TEL.076-432-8671
FAX.076-432-9056
http://www.alpen-route.com/
●富山県の国際観光事業について/
富山県商工労働部観光課広域国際観光係
TEL.076-444-8752
FAX.076-444-4404
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1302/index.html