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2005年 7月 20日 [ トピックス ]
No.205-1:上海便開設で富山空港がさらに便利に
●日中友好に長年取り組んできた富山を評価
7月1日(金)、富山県と上海航空が覚書を締結し、富山空港の上海定期便が10月下旬にも就航する見通しとなった。これを受け、県では上海便開設推進本部を立ち上げるなど、就航への準備が着々と進められている。
富山空港は現在、韓国・ソウル便、ロシア・ウラジオストク便、中国・大連便の3つの国際定期路線を持っており、上海便就航が実現すれば、地方自治体が設置する第三種空港では初めて4路線の国際線を持つことになる。
富山−上海便の開設には、国土交通省と中国の航空行政を所管する中国民用航空総局との航空協議で両国間の輸送枠が拡大されることが前提と考えられていたが、中国国内の航空会社が保有する未使用枠を上海航空に再配分するという案で上海便実現に向けて大きく動き出した。中国民用航空総局がこのような未使用枠の再配分に踏み切った背景には、上海便開設に向けた様々な努力、富山−上海チャーター便の実績などがあったといわれているが、なにより、21年前から始まった中国・遼寧省との友好県省など、長年日中友好に熱心に取り組んできた富山県の姿勢が高く評価されたものといえる。
●富山空港から大都市へ
上海便は10月下旬から週3便、158人乗りの便の就航で調整が進められる見通し。上海は人口1,700万人の巨大都市であり、中国一の経済都市。中国の主要都市とも空路で結ばれており、中国と富山のより一層の経済交流の促進、観光振興などに大きな効果が期待できる。
さらに、富山、日本への誘客アップに向けて、旅程に無駄のない観光コースが設定できる魅力もある。上海からの観光客が富山空港に降り立ったあと、立山黒部アルペンルートへ入り、東京や大阪、名古屋などをめぐって帰路に着くコースや、大都市を観光したあと、立山黒部アルペンルートに入り、富山空港から上海へといったコース設定が容易になるなど、充実した国内線と国際線に上海便が加わり、富山空港がさらに便利になる。
一方、富山空港では、昨秋、ターミナルビルの増改築第1期工事を完了し、今秋第2期工事がスタートする。
第1期工事では、東京便のダブルトラック化や国際便の増発による利用者増に対応して、ターミナルビルと航空機を結ぶ固定橋を2基から3基に、移動式の搭乗橋を2基から4基に増設。国内線ターミナルビルでは、搭乗待合室と売店の拡充、伝統的工芸品展示コーナーの新設、国際線ターミナルビルでは、国際線チェックインロビー・到着ロビーの拡充、出国・入国審査場の完全分離工事などが行われ、より利用しやすい空港に生まれ変わった。第2期工事では、国内線と国際線ターミナルビルを一体化させるほか、国際線の更なる機能充実などが図られる予定となっている。
問い合わせ
●富山県知事政策室総合交通政策課
TEL.076-444-4039
FAX.076-444-9656
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1003/