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2005年 11月 9日 [ トピックス ]
No.221-1:富山で生まれた早生品種「てんたかく」に注目
夏場の高温による水稲の品質低下対策が全国的な課題となっているなか、富山県で育成され、2003年に県の推奨品種に採用された早生品種「てんたかく」の高温に強いという品種特性が、他県の研究機関等においても注目されている。 11月26日(土)〜27日(日)には、東京の松坂屋銀座店・屋上ビアガーデンで「富山うまいもん祭り」が開催される。
●高温に強いのが「てんたかく」の魅力
夏場の高温による水稲の品質低下対策が全国的な課題となっているなか、富山県で育成され、2003年に県の推奨品種に採用された早生品種「てんたかく」の高温に強いという品種特性が、他県の研究機関等においても注目されている。
「てんたかく」は高品質でおいしい富山オリジナルの早生品種を作ろうと、1992年に良品質系統の「ハナエチゼン」を母、良食味系統の「ひとめぼれ」を父として交配、選抜して育成された新品種。気象変動に強く、登熟期の高温や低温、日照不足でも安定して品質が良いという特徴を持っている。
北陸三県と新潟県、国の研究機関では、2002〜2004年に北陸地域を対象とした早生水稲の高温登熟性検定基準品種(水稲が高温に強いかどうかを調べるための北陸地域の基準品種)の選定を行った結果、さまざまな条件でも安定して高品質であった「てんたかく」を「強」としている。
「てんたかく」は今年度、富山県内の約3,700haで栽培され、10月15日現在の検査数量は14,468t、一等比率は83%。夏場の高温にもかかわらず、1万t以上検査された北陸の早生品種の中では、2年連続で最も高い一等比率となっている。県では、来年の作付目標を6,000haとしている。
●「富山うまいもん祭り」、松坂屋銀座店で開催
てんたかくに対する消費者の声はどうか。イベントでの声を紹介しよう。9月23日〜25日に愛知万博で開かれた富山県ワークショップ「深層水の魅力と富山米〜新米“てんたかく”でおむすびづくり」では、「作りたてということもあり、本当に美味しい」、「富山の水がいいから、美味しいんですね」などの声が寄せられた。また、10月29日、30日に富山市で開かれた「食祭とやま2005」では、おむすびの試食やてんたかくサンプル米の配付が行われ、「コシヒカリと比べても遜色ないので、食べくらべなどのイベントを通じてPRすればいい」、「コシヒカリに比べてリーズナブルなのが魅力」、「安価だが、おいしい」などの声が届いた。11月5日〜7日、千葉県浦安市にある大丸ピーコック新浦安店での「食のとやまブランド」PR(主催:全農富山県本部)では、新米コシヒカリをはじめ、富山の旬の野菜・果実(白ねぎ、さといも、あんぽ柿、呉羽梨)、ます寿しなどとともに、てんたかくが販売され、好評だったようだ。
11月26日(土)、27日(日)には、東京の松坂屋銀座店・屋上ビアガーデンで「富山うまいもん祭り」が開催される。海鮮なべの振るまいや海鮮炭火焼、氷見のブリ大根、富山米の握りたておむすび等を販売。チューリップの球根やいわしみりん干し、「コシヒカリ」なども抽選でプレゼントされるのでご来場を。
また、JA全農とやまのホームページでは、抽選で20名様にてんたかく(5kg)が当たる富山の農産物プレゼント企画を実施中!ぜひご応募を。
応募は、https://www.ty.zennoh.or.jp/present/200510/へ。(応募フォームのみで受付。応募締切は11月30日(水)。)
問い合わせ
●「てんたかく」について/
富山県農林水産部食料政策課農産食糧係
TEL.076-444-3283
FAX.076-444-4410
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1613/