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2005年 9月 7日 [ トピックス ]
No.212-2:元気とやまの創造は子育て支援から
●安心して子どもを産み育てるための環境づくりを支援
平成16年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む平均の子どもの数)は全国平均で1.29となり、過去最低を更新した。富山県でも1.37と前年(1.35)より上昇したものの、少子化の傾向は続いている。このような少子化の急速な進行は、社会や経済、地域の活力を低下させるだけでなく、子どもたちの互いにふれあう機会を減らすなど、子どもたちの健全な育成にも影響が及ぶものと懸念される。
このため富山県では少子化の原因の一つとなっている、仕事と子育ての両立に対する負担感を軽減し、安心して子育てできる職場環境づくりを進めるため、「仕事と子育て両立支援推進事業」をスタートした。
主な内容を紹介しよう。まず「仕事と子育て両立支援推進員派遣事業」。県社会保険労務士会が、中小企業(主に従業員100〜300人以下)へ推進員を派遣し、男性の育児休業取得など育児・介護休業制度の普及や、子育て支援制度についての情報提供、さらには次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画の策定の促進等を行う。
次に「すこやか子育て職場研修支援事業」。事業所が、仕事と子育ての両立の支援や働き方の見直しについて行う研修に無料で講師を派遣し、企業みずからの積極的な取り組みを支援する。
また使用者団体や労働団体など地域の団体が開催する子育て支援について考えるフォーラムやセミナーを支援する「子育て環境整備地域フォーラム開催支援事業」を展開中。
●仕事と子育ての両立で会社をPR!
8月30日には、「元気とやま!仕事と子育て両立支援セミナー」が開催され、その中で「元気とやま!仕事と子育て両立支援企業」の表彰式が行われた。これは仕事と子育てを両立できる職場環境づくりに積極的に取り組む企業を表彰するため富山県が今年度新たにスタートした制度であり、今年度は、
■(株)インテック<情報サービス業/従業員約3,000名/富山市>
■医療法人社団弘仁会 魚津緑ケ丘病院<医療業/従業員約110名/魚津市 >
■AWS(株)<情報サービス業/従業員約40名/滑川市>
■(株)開進堂楽器<小売業/従業員約130名/高岡市>
■(株)高松メッキ<製造業/従 業員約110名/富山市>
の5社が選ばれ、石井知事から表彰状の授与が行われた。
表彰の理由として、インテックは、育児休業を3歳まで拡げるなど、独自の取り組みを含め、多くの両立支援の取り組みを行っていること。魚津緑ケ丘病院と高松メッキについては、事業所内保育施設を設置するなど職場復帰しやすい環境づくりに努めていること。また、AWSは、育児休業を2歳まで拡げるほかフレックスタイム制度を全従業員に適用していること。そして、開進堂楽器は育児休業や休業後の勤務形態について従業員の事情に応じた弾力的な雇用管理に努めていることが評価された。
県労働雇用課では、「仕事と子育てが両立できるさまざまな制度と職場環境があれば、従業員のやる気を引き出し、生産性の向上につながるだけでなく、企業イメージのアップにより優秀な人材の確保・定着にもつながる。これからますます企業の取り組みが重要となるので、今後とも積極的に働きかけていきたい」と話している。
問い合わせ
●富山県商工労働部労働雇用課
TEL.076-444-3257
FAX.076-444-4405
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1303/