日本橋とやま館(東京都中央区日本橋室町)では、「開館5周年記念フェア」を6月27日(日)まで開催している。特別展示「立山信仰と自然の恵み」では、立山曼荼羅の展示、予言獣「クタベ」の紹介、グッズ販売を実施中。また、鋳型の原型として作られた「仏頭」(高さ1.6ｍ)を特別展示する「高岡銅器～力強さと繊細さ～」、お楽しみ抽選会、しろえびカレーの提供などイベントが盛りだくさんだ。

●予言獣「クタベ」の缶バッチ制作

「上質な暮らしを、富山から。」をコンセプトに2016年6月にオープンした日本橋とやま館。6月27日まで、開館5周年記念フェアを開催している。特別展示「立山信仰と自然の恵み」では、平安末期から江戸時代にかけて人々の心を癒した立山信仰の世界を絵図にまとめた「立山曼荼羅」をはじめ、立山曼荼羅タペストリー、立山案内用の絵図、宿坊等で使用された朱塗り膳、予言獣「クタベ」の模型やグッズなどを同館交流スペースで展示している。6月19日に開催されたトークイベント「立山曼荼羅絵解き」(立山博物館学芸員が絵解きをしながら立山信仰の世界を解説)のアーカイブもモニターで視聴できる。

6月26日(土)12:30～13:30には“「不思議の立山」とつながろう”と題して、立山ガイド・佐伯知彦さんが立山からオンライン中継を行い、リアルタイムで立山の様子や魅力を紹介する。参加費無料で、交流スペース会場への参加(定員10名：先着順)、オンライン参加のいずれかを選ぶことができる。会場参加者には、立山博物館オリジナルグッズをプレゼントする。

6月26日(土)・27日(日)11:00～16:00には、ワークショップ「あなただけのクタベ缶バッチづくり」を開催。思いおもいの予言獣「クタベ」を描いて、缶バッチに仕上げることができるので、オリジナルのクタベで悪病退散を願ってみては。この他、立山曼荼羅クリアファイルや立山曼荼羅一筆箋、立山博物館図録、予言獣「クタベ」のグッズ、立山護符などの特別販売もある。立山のダイナミックな自然や、立山信仰の世界観を東京で感じてみよう。

●高岡銅器の世界へ

「高岡銅器～力強さと繊細さ～」では、鋳型の原型として実際に使われた本物の「仏頭」を館正面入口の“トヤマテーブル”で特別展示中。富山県を代表する伝統工芸「高岡銅器」は400年余りの歴史があり、銅像は全国シェア9割を誇る。仏具や花器、梵鐘や美術品、インテリア用品など、製造されているものは実に多彩。原型制作・鋳造・彫金・着色などの工程ごとに、高い技術をもった職人たちが分業制で仕上げている。

今回特別展示中の「仏頭」の素材は、FRPという樹脂にガラス繊維を複合して強度を向上させた強化プラスチック。鋳型時の圧力に耐えられるよう、内部に木材の芯を入れている。「仏頭」は、高さ約1.6ｍ、重量約70㎏(ブロンズに仕上げた場合、700㎏にもなる)。青銅色の圧倒的な迫力を感じてみてはいかがだろう。

●3本仕立てのスペシャルトークショー

開館5周年記念スペシャルトークショー「富山のさかなのい・ろ・ははごころ」＜6月26日(土)18:00～20:00＞も楽しみだ。人気水産女子・中川めぐみさんと人気お笑いコンビ「母心」がコラボしたスペシャルイベントで、「爆笑漫才」、「富山のさかなに関する楽しいトークショー」、「富山はま作自慢の美味しい食事」の3本仕立てとなる。

トークショーでは、富山のさかなの特徴やおすすめの食べ方、釣りのツアープランやゲストハウスを利用して自分の釣ったさかなを楽しむ方法などを、中川めぐみさんと母心がトークを掛け合いしながら紹介する。トークショー後には、富山湾から直送したきときとのさかなを使用した「富山はま作」自慢の料理を楽しむことができる。料理は、ます寿し、昆布じめ5点盛り(シロエビ、タイ、フクラギ、野菜2点)、白えび南蛮サラダ、白えび唐揚げ、白えび小握り、郷土料理三点盛り(べっ甲、昆布巻、かまぼこ2種)、ホタルイカ活漬、鯛のあら汁。会費は5,500円(税込み)で、定員20名。

オンライン参加でトークショーを視聴することもできる。特典として、同館から届く参加受付メッセージを、富山はま作来店時に提示すると、富山の美味しいノンアルコールドリンクを１杯サービス＜1グループ4名様までサービス可、期限は6月27日(日)～8月31日(火)＞。申込みなどの詳細はhttps://toyamakan.jp/newsへアクセスを。

日本橋とやま館は、「バーラウンジでは特別メニュー『しろえびカレー』や『夏のお酒としろえびセット』、富山はま作で特別ランチ『とやま彩宝丼』を提供中。トヤマカード35(富山県産品ギフトカード：3,500円相当、15名)、富山はま作お食事券(3,000円相当、8名)、飲み比べ・おつまみセット(1,500円相当、4名)などが当たるお楽しみ抽選会も実施中です。当選発表は6月28日(月)、引換期間7月31日(土)まで。ぜひ、日本橋とやま館へお越しください。」と話している。

また、日本橋とやま館の7月の予定を紹介しよう。交流スペースでは、同館発行の『トヤマペーパー』の表紙を飾る刺繍作家・大舘佳奈さんのパネル展を開催＜6月29日(火)～7月11日(日)＞。城端しけ絹に施される繊細な刺繍の世界に触れてみよう。「とやまの里山　お宝フェア」＜6月29日(火)～7月11日(日)＞では、夏本番を乗り切るための「逸品」を紹介する。バーラウンジ「トヤマバー」では、昨年夏の限定メニューとして登場した「日本酒ロック」が期間限定で復活。氷には富山の名水を使用。氷見いわしの煮干しの出汁を使ったチェイサーもお楽しみに＜提供期間7月1日(木)～31日(土)＞。和食レストラン「富山はま作」では、「冷製氷見うどんのサラダ仕立てとます寿司セット」が登場。キリッと冷えたコシのある氷見うどんが暑い夏にぴったりだ＜提供期間7月1日(木)～31日(土)＞。