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2014年 8月 20日 [ イベント ]

No.671:日本最大規模のワールドミュージックフェスティバルを楽しもう!

 情熱的な歌声、強靭なサウンド、叙情的な楽曲……南砺市から世界の音楽を発信する「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2014」が8月22日(金)~24日(日)、南砺市福野地域で開催される。世界的に活躍するアーティストらが出演し、多彩なリズムとメロディーを紡ぐ。新企画として、モザンビークのアーティストが南砺市民らとともに巨大人形を制作。市民音楽隊や巨大人形隊が練り歩く「スキヤキ・パレード」も必見だ。

●魂が揺さぶられる夏の夜を


▲ジュピター&オクウェス・
インターナショナル(左)
▲マイラ・アンドラーデ(中央)
▲スキヤキ・スティール・
オーケストラ(右)

 世界的ヒットソング『上を向いて歩こう(別名:スキヤキソング)』にあやかって、世界に文化・情報を発信しようと、1991年にスタートした「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」。第24回となる今年は、フローラルステージ(南砺市園芸植物園)、ヘリオスステージ((南砺市福野文化創造センター・円形劇場ヘリオス)、クラブステージ(ヘリオス喫茶店)、オープニングステージ(南砺市園芸植物園)、ガーデンステージ(ヘリオス前庭)、スキヤキ・パレード(スキヤキ・ストリート)にて、世界からやってきた約30組のアーティストらがワールドミュージックのソウルフルで熱い演奏と歌声を披露する。

 注目のアーティストを紹介しよう。初来日となる「ジュピター&オクウェス・インターナショナル」は、コンゴ各地に息づくリズムとメロディー、都会的センスを融合させた“コンゴ流アフロビート”を確立し、国際的にも高い評価を得ている。2013年のセカンドアルバム「Hotel Univers」は、ヨーロッパの雑誌やラジオでベストアルバムに選ばれた実績を持つ。

 大西洋・西アフリカ沖の島国・カーボヴェルデ出身の歌姫、マイラ・アンドラーデは、優れた表現力と情熱的な歌声で人気。大西洋周辺の多彩なジャンルを織り交ぜた音楽が高く評価されている。4枚目のアルバム「Lovely Difficult」をひっさげての初来日となる。コンサートのほか、公開インタビューも行われる。音楽を通じて大切にしていることとは何か、アルバムに込められた想いやこれからの展望などが聞ける。

 ケニアのハープ“ニャティティ”の世界初の女性奏者・アニャンゴは、日本、アフリカ、ヨーロッパなどで演奏活動を行っている。ケニア在住のアフリカン・パーカッショニストの大西マサヤを迎えたスペシャルユニット「アニャンゴwith大西マサヤ」としてスキヤキに出演する。


▲ボンゲジウエ・マバンドラ(左)
▲過去のフローラルステージの様子(右)

 南アフリカ・コーサ語などの独特な発音やメロディーを生かしたフォークで人気上昇中のシンガーソングライター、ボンゲジウエ・マバンドラ(南アフリカ)に、モザンビーク発のオリジナルな音楽を響かせるマチュメ・ザンゴ(モザンビーク)、韓国で指折りのパーカッショニストであり、韓国打楽器を使ったオリジナル音楽を追求しているチャン・ジェヒョ(韓国)、“親指ピアニスト”のサカキマンゴー(日本)らを加えた「ボンゲジウエ&スキヤキ・フレンズ」は、それぞれの個性がどう融合されるか楽しみだ。

 「トリ・アンサンブル」は、打楽器奏者のミン・ヨンチが参加する韓国音楽のカリスマ集団。“トリ”とは、韓国の伝統音楽では“各地域の様式”を意味する。伝統音楽の多種多様なトリを吸収できるよう新しい音楽を求めているユニットだ。

 「スキヤキ・スティール・オーケストラ(SSO)」は、スキヤキがきっかけで1995年に結成された市民楽団。ドラム缶から作られたメロディー楽器・スティールドラムの透き通った音が心に響くことだろう。

 このほか、日本のわらべうたや民謡、アフロビート、世界各地のフォークロアが共存する「馬喰町バンド」、orange pekoeのギタリストで、作曲家、サウンドクリエイターの藤本一馬、独自の進化を続けてきた「OOIOO」、タブラ奏者とドラマーによる「U-ZHAAN×MABANUA」の演奏も楽しみだ。

●モザンビーク巨大人形隊、福野の町を練り歩く!


▲(左から)モザンビーク巨大人形隊、
過去のヘリオスステージの様子、
スキヤキ・パレード、出店風景

 今年のスキヤキの名物といえるのが、アフリカ南東部、モザンビークの巨大人形。同国を代表する画家であり、2014年のスキヤキのイメージイラストに採用されたブチェカらが南砺市に滞在しながら、市民スタッフ、ワークショップ受講生とともに高さ3mを超える人形を制作。
 旧ポルトガル植民地であるモザンビークは、同じポルトガル語圏であるブラジルから持ち込まれたカーニバルの文化が根付く国。ペットボトルや新聞紙などの廃材を使った巨大人形隊が若手アーティストらによって結成され、町のあちこちで寸劇やパレードなどが行われている。ストーリーは単なる人形劇ではなく、社会的平等や自由へのメッセージなどを伝える。

 スキヤキに登場する巨大人形は、南砺市の自然や風景などにインスパイアーされたオリジナルのデザインとなる。完成した人形はオープニングステージ<8月22日(金)南砺市園芸植物園>に登場。23日(土)17:00からのスキヤキ・パレード(福野駅前~フローラルステージ)にも参加する。このほか、東京・世田谷を中心に活動する太鼓チーム「バッキバ」や福野小学校「気分はカリビアン」、「夜高あんどん」、「福野中学校吹奏楽部」、「安居太神楽太鼓」らが、演奏しながらパレードする。

 南砺市福野文化創造センター(ヘリオス)のアートスペースでは、上述のブチェカの油絵作品を展示。モザンビークを染める日常の色と伝統の形などを本人が解説する。

 ヘリオスの屋外には、スキヤキショップなどがずらりと並ぶ。フード・マーケット14ブース(南砺市地場産品、タコス、ケバブなど)、グッズ・マーケット13ブース(アクセサリー、楽器など)、アート・マルシェ12ブース(オリジナル手づくり作品の展示・販売)が軒を連ねるので寄ってみよう。

 スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会では、「スキヤキは今年で24回目を迎えます。音楽に国境はありません。スキヤキが厳選したアーティストのコンサート、ワークショップなど、世界の音楽とつながる晩夏の3日間をお楽しみください。コンサートチケットは、全国のコンビニエンスストアなどで購入できます。日も迫ってきました。お早めに購入いただき、ぜひ福野でお会いしましょう」と話している。

問い合わせ
●スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会(南砺市福野文化創造センター・ヘリオス内)
TEL.0763-22-1125
FAX.0763-22-1127
http://www.sukiyaki.cc/

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