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2014年 3月 19日 [ イベント ]
No.649-1:3月20日開幕、「まんが家 藤子・F・不二雄の「SF」」
●SF(すこし・ふしぎ)の物語、子ども時代が原点
子どもたちに夢と希望を与える作品群、奥深く壮大なテーマ……藤子・F・不二雄は、自分の作品について、ふるさと富山での子ども時代の生活体験をベースに、現実にあるかもしれない不思議な世界を描いた「日常性からはみ出したSF(すこし・ふしぎ)の物語である」と語っている。企画展のタイトル中の「SF」とは、“サイエンスフィクション”ではなく、“すこし・ふしぎ”を意味するワードなのだ。本展は、創作の原点と「SF」を探るユニークな企画展となる。どのように不思議の世界が解説されるか楽しみだ。
会場では、富山時代に描かれ、新聞や雑誌に投稿された初期のコマ漫画をはじめ、トキワ荘時代に描かれた少女漫画や時代劇漫画、『ドラえもん』や『パーマン』、『ミノタウロスの皿』、『ひとりぼっちの宇宙戦争』、『山びこ剣士』、『かげろう剣士』の原画など200点を展示。科学冒険漫画『幽霊ロケット』、世界に数冊しか現存しない単行本『UTOPIA 最後の世界大戦』など貴重な本も目にすることができる。
大きなものでは、高岡地域地場産業センター・小ホールの緞帳(縦3m×横8m)と切り絵原画の展示もある。子どもたちの乗った空飛ぶ帆船の絵柄で、夢のある世界とやさしい色合いが印象的だ。
なお、高志の国文学館のエントランスでは、『コロ助』、『21エモン』、『ウメ星デンカ』、『エスパー魔美』などのキャラクターパネルが迎えてくれる。また、文学館内には、『ドラえもん』に描かれた「土管の広場」が再現される。ドラえもんやのび太君、しずかちゃんらおなじみのキャラクターに胸も躍る。子どもから大人まで楽しめるユニークな装飾も今回の企画展の見どころだ。
●関連イベントに参加を!
記念講演として、5月6日(火・振休)に漫画家・山根青鬼氏の「私のまんが道」、5月17日(土)に作家・瀬名秀明氏の「一度も会えなかった藤子・F・不二雄先生が、ぼくに教えてくれたこと」が開かれる。山根青鬼氏は朝日町ゆかりの漫画家で、漫画『のらくろ』の作者・田河水泡から「青鬼」のペンネームをもらう。代表作に『名たんていカゲマン』など。5月5日(月・祝)にはワークショップ「山根青鬼先生の漫画教室」も開催される。
瀬名秀明氏は1995年に『パラサイト・イブ』で日本ホラー小説大賞を受賞。『瀬名秀明ロボット学論集』をまとめるなど、ロボット工学にも造詣が深い作家として知られている。究極のロボットともいえる「ドラえもん」について、どんな話が聞けるか、楽しみだ。
文学講座は、4月12日(土)に「「子供漫画の王様」の魅力と人生に迫る」(京都精華大学マンガ学部長、京都国際マンガミュージアム研究センター長・吉村和真氏)、4月26日(土)に「今日あなたは歴史にかかわった~SFな世界への招待状~」(富山高等専門学校一般教養科准教授・近藤周吾氏)が開かれる。文学と漫画の関係はいかに。文学の面から藤子・F・不二雄の世界にアプローチする講座に期待も高まる。記念講演やワークショップ、文学講座への参加申し込み方法など、詳細は高志の国文学館ホームページ(http://www.koshibun.jp/news/exhibit/fujiko-f-fujio.html)へアクセスを。
高志の国文学館では、「個人の収集家や藤子プロ、川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムなどの協力で実現した企画展です。藤子・F・不二雄先生の作品に触れ、また作品の原点にもつながる富山の自然や風土を感じてほしい。キャラクターとの写真撮影コーナーも設けます。子どもたちには、キテレツやパーマンなど6種類のカードをプレゼントします。春休み、GWにぜひご家族でいらしてください」と話している。
今回の企画展にちなんで、ドラえもんグッズAセット(文房具セット)、Bセット(おもしろグッズセット)を各5名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「ドラえもんグッズAセット(文房具セット)」又は「ドラえもんグッズBセット(おもしろグッズセット)」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号・記事を読んでの感想をご記入のうえ、お送りください。<3月23日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>
- 問い合わせ
- ●高志の国文学館
TEL.076-431-5492
FAX.076-431-5490
http://www.koshibun.jp/