「環水公園スイートイルミネーション2013」が、11月2日(土)から富岩運河環水公園（富山市）でスタートする。点灯式に合わせ、光の球「いのり星®」を放流する「環水公園アマノガワ2013」が同日に開催される。11月9日(土)からの「富岩水上ラインイルミネーションクルーズ」も楽しみ。フレンチレストランの「ラ・シャンス」特別軽食付きのナイトクルーズとなる。運河の水面にゆらぐ光の情景を楽しみたい。

●黄金色にきらめくクリスマスツリー、天門橋とのコラボ

　今年もあと2カ月余り。街路樹の紅葉、落葉が進み、冬の足音も聞こえてきそうだ。冬といえば、夜空を彩るイルミネーションがロマンティック。富岩運河環水公園では、富山駅北地区の賑わい創出を目的に「環水公園スイートイルミネーション2013」(主催:環水公園等富山駅北地区賑わいづくり実行委員会、富山県)が11月2日(土)から来年3月2日(日)まで開催される。

　今年の大きな話題は、11月2日(土)の「環水公園アマノガワ2013」。参加者が願いを込めて光る球「いのり星®」を運河に放流するイベントで、水面に浮かぶ幻想的なブルーの光は、夜空に広がる天の川、星の瞬きのように見えるに違いない。「いのり星®」の数は、12,000球。高さ約5ｍの大クリスマスツリーと、その周りに飾られた約2ｍの4本の小ツリーが水盤を彩る「泉と滝の広場」から、運河に架かる天門橋の下をくぐり、フレンチレストラン「ラ・シャンス」のそばまで放流される。

　天門橋は両岸に展望塔をもつ。10月6日、600球を使って行われた試験放流では、塔と塔を結ぶ赤い光の糸や塔から放射状に下りる光のカーテンと、「いのり星®」の光がコラボレーションした。なお、「いのり星®」はLEDを光源とする、直径約9cmの光の球。充電式電池、太陽光パネルを搭載し、着水すると点灯する。環境負荷の少ない球で、イベント終了後はすべて回収されてリ・ユースされる。「いのり星®」を使ったイベントを全国で手掛ける「天の川プロジェクト」が総合監修を担当する。

　放流参加者を募集中。参加特典として、「いのり星®」の1球放流(持ち帰り不可)、「いのり星®」を模した願い札、参加記念ルミカブレスレット、会場内飲食利用100円割引券が付いている。願い札には「いのり星®」に込めた願いを記入しよう。放流参加者限定で、水上ラインアマノガワクルーズに無料で参加できるのもうれしい。参加料は前売り600円、当日申し込み800円。ファミリー・グループ(4名まで)は前売り1,800円、当日申し込み2,400円。前売り券は、11月1日(金)まで、ローソン「Loppi」、セブン-イレブン店内マルチコピー機にて発売。

●いつもと違う富岩水上ラインへ、「イルミネーションクルーズ」

　富岩運河環水公園と港町・岩瀬を結ぶ「富岩水上ライン」。「環水公園スイートイルミネーション2013」に合わせ、11月9日(土)～12月1日(日)の土・日曜・祝日に行われる「イルミネーションクルーズ」も注目イベントだ。17:30発～18:10着と18:30発～19:10着の1日2便40名限定で、環水公園から下流2.1kmの中島閘門で折り返す約40分のナイトクルーズ。「ラ・シャンス」の特別軽食付き(クラブハウスサンド、フライドポテト、ホットコーヒーまたはオレンジジュース)が付いており、夜のデートや女子会に活用してみるのもいいだろう。同店は“フレンチの鉄人”こと坂井宏行さんが監修するフレンチレストランで、富山の海、山、野の旬の食材を生かした料理で人気がある。フレンチの軽食を味わいながら、船上から天門橋のイルミネーション、クリスマスツリー、運河沿いに灯るランタンの光などを眺めるロマンティックなひととき。非日常空間を堪能してみよう。

　「イルミネーションクルーズ」は完全予約制で、運航日2日前までにHP(http://fugan-suijo-line.jp)にて申し込みを。料金は中学生以上2,000円、小学生1,600円、小学生未満1,200円。

　なお、「富岩水上ライン」の通常運航は12月1日(日)までの土・日曜・祝日の日中。“水のエレベーター”と称される中島閘門の通過体験、運河沿いの紅葉の観賞、江戸期～明治期にかけて北前船交易で栄えた港町・岩瀬の散策など魅力もいっぱいだ。

　富山県観光課では、「11月の澄み切った大気、星がまたたく夜空のもと、願いを込めて「いのり星®」を放流しませんか。「いのり星®」の放流参加は有料ですが、観覧は無料です。天の川の演出、日中とは異なる景観をお楽しみに。また、イルミネーションクルーズも初開催します。1年半後に迫った北陸新幹線開業に向けて富山の街なかの魅力アップに取り組んでいきます」と話している。