9月6日(金)～8日(日)、「立山黒部アルペンフェスティバル2013」が開催される。立山黒部アルペンルート内の最高所に位置する室堂(標高2,450ｍ)を中心に行われる“日本一標高の高い雲上のアウトドアイベント”。トレッキングや登山ツアー、安全登山講習、スターウォッチングなどアクティビティ満載。立フェスオリジナルのフードメニューも登場。秋の初めを「立フェス」で過ごそう。

●初心者から山ガール、上級者まで、レベルに合わせて

　3,000ｍ級の峰々がそびえる雲上の別天地、立山の大自然に抱かれて、アクティビティを満喫―「立山黒部アルペンフェスティバル2013」は、立山の大自然や歴史、山の魅力を全国に発信するアウトドアイベント。2011年から始まり、今年で3回目。昨年に引き続き、「安全登山と環境保護を目指して」をテーマに、数多くのアクティビティが室堂、弥陀ヶ原、雷鳥沢を中心に企画されている。登山未経験者から、山ガール、本格登山派まで、幅広い層が登山について学び楽しみながら、立山の魅力を体感できる。主催は、富山県、立山黒部貫光(株)、(株)ICI石井スポーツ。

　アクティビティのメニューは「Enjoy」(楽しむ)、「Challenge」(体験する)、「Lesson」（学ぶ）の3つに大別される。「Enjoy」では、山小屋に宿泊して絵筆を取る企画「立山の自然を描こう～雷鳥荘と天狗平山荘に泊って～」、雷鳥沢キャンプ場での「テント宿泊体験会(1泊)」、ガイドツアー「ベテラン案内人と行く室堂～黒部湖ツアー」、「室堂ネイチャーガイドツアーとチーズフォンデュランチ」、エベレストなど8,000ｍ級の山々で使用されているダウンスーツ着用体験「8,000ｍスーツ体験」、立山博物館の学芸員による特別講座「立山曼荼羅（まんだら）で宇宙(コスモス)を観る」などが行われる。

　「Challenge」では、立山連峰を全行程11km、6つの頂に登り、縦走するツアー「Mountain Hardwear Presents!　立山縦走」、室堂ターミナルの富山観光案内所“とやま旅ナビ”に常駐する山ガールガイドと一緒に弥陀ヶ原エリア、室堂エリアを歩く「山ガールと行く雲上のアルペンルート散策2013」など、初心者から上級者まで、レベルに合わせて参加できるツアーが企画されている。「四代目平蔵と歩く 立山 曼荼羅トレッキング」は、若手山岳ガイド・四代目佐伯平蔵こと佐伯知彦ガイドが「中語」（かつての信仰登山の案内人）の衣装で室堂を案内するユニークな企画。開山伝説など立山の歴史と自然を一緒に体感できる。

　「Lesson」は、安心・安全に登山を楽しむための基礎講座。山岳ガイドから地図の読み方、コンパスの使い方を学ぶ「地図読みのコツを覚えよう」、富山県山岳警備隊による安全登山講習「安全登山と危急時対応講習」、安全登山のためのザックと靴の正しい使い方講座「ザックと靴の出張診断所」などが組まれている。立山連峰では雄山東側斜面の御前沢、剱岳北方稜線の三ノ窓、小窓の3つの雪渓が国内初の現存する「氷河」であることが昨年認められた。「立山連峰にも氷河があった！ ～雪の壁から氷河まで～」は、立山カルデラ砂防博物館の氷河担当学芸員による特別講座。氷河の形成メカニズムや大きさ、特徴、観測の経緯などを聞くことができる。

●サポートメーカーによるテーマブース、室堂ターミナル屋上に

　立山を間近に眺めながら味わうスイーツも格別。立フェス期間中にオリジナルフードが登場する。みくりが池温泉の「ジョッキパフェ」は立フェス恒例のメニュー。白玉あずきやフルーツなどを盛り付けたジョッキが圧巻だ。ホテル立山では「フルーツソフト」、「黒部ダム シフォンケーキセット」、天狗平山荘ではネパールのカレーなど「Café Sherpa」が楽しみ。トレッキングで疲れた体を癒そう。

　ホテル宿泊者のみが体験できる企画もある。ホテル立山の「ご来光バスツアー」は大観峰駅より日の出を観賞するバスツアー。弥陀ヶ原ホテル、立山高原ホテルの「スターウォッチング」は満天の星々を観察する企画。きらめく星にロマンを感じてみよう。

　室堂ターミナル屋上には、有名アウトドアブランドメーカーの「テーマブース」(約20ブース)が設けられる。安全登山のためのトレッキングポールやコンロの正しい使い方、新作レインスーツ体験＆アンダーウエアの展示など、最新の登山グッズが並ぶ。また、「山岳テント展示」では、軽量でコンパクトな最新の山岳テントが紹介される。人気ブランドのアイテムを特別価格で販売する「立フェス アウトドア大バーゲン」も例年大好評のイベント。お気に入りのアイテムを見つけよう。

　富山県観光・地域振興局観光課では「立山を熟知しているガイドと一緒に登るツアーや、大自然を気軽に楽しむトレッキングツアーなどアクティビティが盛りだくさんです。安心・安全に登山するための実技講座もぜひ受講ください。アクティビティの参加お申し込みや詳細情報のチェックはhttp://www.tate-fes.net/へ」と話している。