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2013年 8月 14日 [ イベント ]
No.619-2:夏の夜の幻想的な光、内川の風情を感じて
●内川を光のページェントで彩る夏のイベント。
富山新港と庄川を結ぶ、流長2.6kmの内川。江戸時代には、米や肥料を積んだ船が行き交い、北前船の荷揚げで賑わったという。川面に映る夕陽、両岸にびっしりと続く家並み、板塀の倉庫、土蔵……港町の原風景を見る思いだ。地元では、内川の水辺空間を“日本のベニス”と呼んでPRしている。
「内川十楽の市・夏の夜の彩り」は、地域活性化、にぎわいづくりを目的に内川一円を光のページェントで鮮やかに彩る真夏のイベント。“豊かで潤いのあるまちづくり、交流をはぐくむまちづくり”に取り組むNPO法人水辺のまち新湊を中心に、地元自治会など関係団体で組織する実行委員会が実施する。
期間中、内川に架かる放生津橋、中新橋、新西橋に「水面の彩りLEDイルミネーション」(18:30~21:00)が点灯する。LEDを取り付けた半円のオブジェを橋に装飾。LEDが灯ると、半円が水面に映り、円のイルミネーションが出現するという仕掛け。24日(土)の「内川万灯」では、両岸1.2kmに渡ってペットボトル灯篭が並べられる。街灯に似せた竹灯篭、暗闇に灯る光のオブジェも楽しみだ。「内川万灯ゆかたdeナイト」は浴衣で十楽の市を盛り上げようとする企画。浴衣の来場者には町内納涼祭割引券などの特典がある。
“日本のベニス”になぞらえられる内川。仮面舞踊会発祥の地とされる水の都・ベニスを意識した「内川仮装カーニバル」(25日(日)17:30~18:00)もユニークなイベントだ。仮面やキャップ、貴族風、チンドン風など、思い思いの衣装で内川沿いをパレードする様子を楽しみたい。なお、仮装カーニバルへの参加は自由(16:00山王町公園にて受付)。一緒にパレードしてみてはいかが。
●素敵なカフェ、ユニークな橋をめぐる小さな旅
「内川寄席」、「よさこい響宴会」、「内川ライブ」、「Eボートで内川体験」、「幽玄世界への誘い“放生津落城哀史”(太平記より)」、「和洋楽器のしらべと胡弓流しの夕べ」などのイベントも内川べり一円で繰り広げられる。郷愁を誘うレトロな町並みに心を癒しながらイベントを満喫してみよう。
内川沿いの散策に疲れたら、のんびりとコーヒータイムというのも十楽の市を楽しむコツ。東橋たもとの素敵なカフェ「uchikawa六角堂」(TEL.0766-30-2924)は十楽の市に合わせて、8月24日(土)、25日(日)10:00~16:00、オープンカフェになる。テントの下でのドリンク販売や、25日(日)夜には照明デザイナーによるキャンドルイベントとミニコンサートも開催される。
同店は、畳屋だったという築70年ほどの六角形の古民家を再生させて、今年1月にオープン。有機栽培にこだわったコーヒーや紅茶などが自慢のカフェだ。角地にある建物は、木枠の大きなガラス窓や高感度な照明、板壁、木製家具など和モダンのインテリアが印象的。畳の縁に使う布をコースターやクッションに使うことで、畳屋の面影も残されている。2階から見える内川や東橋の眺めも心を穏やかにしてくれる。25日には、「内川でゆったりワインを愉しもう-ワインと内川の素敵な出会い」(14:00~20:00)もある。ワインは一杯100円から。川面を渡る涼風に吹かれて、お洒落なカフェで粋な時間を……。
内川には、個性的な15の橋が架かる。夜のイベント前に名物の橋をめぐってみるのも楽しい。スペインの建築家が設計した「東橋」は切妻屋根を持つ歩行者専用の橋。両岸の休憩所の屋根には、異国情緒を漂わせる風向器が取り付けられている。「山王橋」にはバルコニー風の半円のアプローチがあり、“人・心・夢・愛”をテーマにした4基の手の大理石彫刻が鑑賞できる。曳山、カモメなどをモチーフにした72枚のステンドグラスをはめ込んだ「神楽橋」は、夕暮れ時が特に幻想的。波打つ川面に美しい光を投げかける。このほか、放生津城をイメージした高欄を備えた「二の丸橋」、新湊の曳山をモチーフにした「藤見橋」、室町幕府十代将軍・足利義材のブロンズ像を設けた「放生津橋」なども見逃せない。
NPO法人水辺のまち新湊では、「港町の暮らしが息づく内川。初めてなのに懐かしい気持ちになれます。“内川十楽の市・夏の夜の彩り”は地域の住民が心を込めて企画する手づくりイベント。夏の夜、内川ならではの風情と幻想的な光のコラボレーションをお楽しみください」と話している。
- 問い合わせ
- ●NPO法人 水辺のまち新湊
TEL&FAX.0766-82-2668
http://www.mizubenomachi.jp/