今年、置県130年を迎えた富山県は、国内外に住む県出身者の集い「ホームカミングデイ」を8月17日(土)、富山県教育文化会館ホール(富山市舟橋北町)で開催する。富山の郷土芸能やふるさと映画などを通して、ふるさと富山の魅力をあらためて満喫するイベント。定員600名、入場無料。県出身者(県外在住者に限る)と同行者を対象にした「ふるさと再発見バスツアー」も実施。いずれも参加者募集中！

●郷土の祭りに魅了される夏のひととき

　海や山、川の原風景、懐かしい人の笑顔に会いにふるさとへ―。「ホームカミングデイ」とは、文字どおり、ふるさとに帰って、その良さを満喫していただく日。置県130年記念事業の一環として実施するイベントであり、帰省者が参加しやすいよう、お盆に設定した。一般参加者以外に、東京、近畿、東海の県人会、南米や中国など海外からの招へい者が200名以上参加する予定。県では、ふるさと富山の魅力を再発見し、全国、世界へ富山を発信してもらう契機としたい考えだ。

　第1部(10:30～12:30)の「富山の祭り公演」には、「太鼓：越中大島太鼓」(射水市)、「獅子舞:立野東町青年団」(高岡市)、「稚児舞:明日の稚児舞」(黒部市)、「越中五箇山民謡：県立南砺平高校郷土芸能部」(南砺市)、「越中おわら節：富山県民謡越中八尾おわら保存会」(富山市)が出演する。太鼓の勇壮な音色、情調あふれる民謡の調べ、あどけない表情を浮かべる稚児の舞いなどを心ゆくまで楽しみたい。

　「富山の祭り公演」に続いては、富山県ふるさとの歌「ふるさとの空」の合唱。♪耳を澄ませたなら　川の清き音　かたかごの花が　朝の里を飾る――。「ふるさとの空」は、富山県ふるさとの歌づくり実行委員会が昨年7月に発表した歌。公募で選ばれた原詞を音楽プロデューサー・作家の須藤晃さん(射水市出身)が補作し、作曲家の久石譲さんが作曲を担当した。ふるさと富山の情景を思い浮かべながら、声高らかにみんなで一緒に歌いたい。

●富山を舞台にした映画を一挙上映

　第2部(13:00～19:30)の「ふるさと映画上映」では、富山県が舞台となった3本の映画を上映する。「おおかみこどもの雨と雪」(2012年)は上市町出身の細田守監督が手掛けたアニメ映画。ヒロイン“花”が、厳しくも豊かな自然の中で“おおかみこども”の“雪”と“雨”を育てていく13年間を描いている。上市町の里山をモデルにしたアニメの風景に心も癒される。「ほしのふるまち」(2011年)は氷見を舞台した同名漫画(ラブストーリー)を実写映画化。富山湾越しに見える立山連峰など、ロケが行われた氷見、高岡、富山市内のシーンを存分に楽しめる。「釣りバカ日誌13　ハマちゃん危機一髪!」(2002年)は富山市出身の本木克英監督がメガホンをとった作品。おなじみのハマちゃん＆スーさんの釣りバカコンビがブリ・マダイ釣りに挑戦する富山湾をはじめ、木彫りの里・井波の街並、雄大な立山連峰など、富山の風景が随所に登場する。

　「ふるさと再発見バスツアー」は、県西部コース“新湊大橋とひみ番屋街を訪ねる！”(13:15～16:50、3時間35分)と県東部コース“魚津水族館と生地の清水を巡る！”(13:15～17:15　4時間)の2つのコース。対象者は県出身者(県外在住者に限る)および同行者で、各コース定員40名。旅行代金は一人500円。

　上記、A.第1部「開会式と富山の祭り公演」参加、B.映画「おおかみこどもの雨と雪」鑑賞、C.映画「ほしのふるまち」鑑賞、D.映画「「釣りバカ日誌13」鑑賞、E.ふるさと再発見バスツアーのそれぞれに入場整理券が必要。単独、複数の申し込みも可能だ。

　応募は、置県130年記念事業専用サイト(http://toyama-130nen.jp)の応募フォームまたははがき(〒930-8501　富山市新総曲輪1-7　富山県知事政策局内 ホームカミングデイ事務局)、FAX(076-445-3338)にて。(1)郵便番号(2)住所(3)氏名(4)電話番号(5)同行者がいる場合は人数と同行者の氏名(6)参加希望(A、B、C、D、E)を明記。応募締め切りは8月7日(水)必着。応募者多数の場合は抽選となり、当選者にのみ入場整理券を送る。

　富山県知事政策局では、「帰省の折には、ホームカミングデイにぜひご参加ください。県教育文化会館の会場では、置県130年シンボルマーク入り饅頭や富山の特産品(まちの逸品など)を販売。ます寿しの食べ比べもできます。会館向かいの高志の国文学館の中庭では、富山のふるさと産品がもらえる富山の祭りクイズラリーや、楽しい縁日などを実施します」と話している。