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2013年 7月 17日 [ イベント ]

No.615-1:2年に一度の“熱い夏”―8月、第11回世界自然・野生生物映像祭

「ジャパン・ワイルドライフ・フィルム・フェスティバル 第11回世界自然・野生生物映像祭」が8月8日(木)~11日(日)、富山国際会議場(富山市)をメイン会場に開催される。世界39の国・地域から303本の応募があり、入選作品(ノミネート作品)全46本を日本語版にし、大スクリーンで上映。見たことのない自然の世界、野生生物、地球の姿を富山で鑑賞しよう。入場無料。

●入選作品46本を上映、入場無料

▲「オオタカ~水を狩りの道具に使う~」
▲「オオタカ~水を狩りの道具に使う~」

「世界自然・野生生物映像祭」は、世界から自然・野生生物映像を公募し、優秀作品を表彰して世界に発信するフェスティバル。“次世代を担う子ども達に美しい地球を託していきたい”と、平成5年から2年に一度、自然豊かな富山県で行われており、今年で第11回を迎える。アジア・オセアニア最大の映像祭として成長し、英国のワイルドスクリーン、米国のジャクソンホール・ワイルドライフ・フィルム・フェスティバル、南アフリカのワイルド・トーク・アフリカ、ドイツのグリーンスクリーン・フィルム・フェスティバルとともに、自然・野生生物の国際的な映像祭として高く評価されている。海外からゲストや制作者が来日し、フェスティバルを盛り上げる。

主催はNPO法人地球映像ネットワークで、富山県が共催する。映像祭期間中に最終選考が行われ、入選作品の中からグランプリや富山雷鳥賞、撮影賞などが決まる。今回から入場料が無料に。富山国際会議場の大スクリーンのほか、サテライト会場(黒部市吉田科学館、立山カルデラ砂防博物館、高岡市ふくおか総合文化センター、砺波市・望頼山荘)でも気軽に映像が楽しめる。

▲「グリーン・ユニバース~植物の神秘~」
▲「グリーン・ユニバース~植物の神秘~」

 世界トップレベルの自然・野生生物映像は理屈抜きに人を感動させる力を持っている。入選作品46本の中からいくつか紹介しよう。「オオタカ~水を狩りの道具に使う~」(日本:38分)は、里山に生きるオオタカの独特な狩りを撮った作品。オオタカは、獲物を摑み、水に落とし込んで狩りをする。水の中を泳ぐこともできる。賢いオオタカの子育てを支えるのは、豊かな自然環境。親鳥のもとから飛び立つその日まで、幼鳥は学び、自立に向かって挑戦していく。

 「グリーン・ユニバース~植物の神秘~」(ドイツ:90分)は、中央ヨーロッパに広がる美しい森の物語。多様な生物が調和する森はさまざまな表情を見せ、自然とは何なのか、多様性の意味を人に問いかける。作品では、最新の映像テクニックを駆使し、緑の宇宙を描き出す。

●躍動する生命、自然が育む大きな力

▲「南極の涙」(左)▲「タイの象と共に」(中央)▲「トラの女王~14年の記録~」(右)
▲「南極の涙」(左)
▲「タイの象と共に」(中央)
▲「トラの女王~14年の記録~」(右)

 「南極の涙」(韓国:67分)は、氷の大陸・南極の大地で子を生み、冬を過ごすコウテイペンギンを撮った作品。約2,000mの厚さを持つ氷の層「氷床」に覆われた極寒の地で、幼いペンギンたちが親鳥に守られ、成長する姿を追う。

 「タイの象と共に」(アイスランド:52分)は、生息数が著しく減少しているアジアゾウを救うために生涯を捧げているタイ人の女性、レックの真摯でひたむきな姿を追う。「一番心が安らぐ時間はアジアゾウと一緒にいる時間」と彼女は笑顔で話す。

 「トラの女王~14年の記録~」(イギリス:59分)は、インドのランタンボール国立公園に生きるメスのトラ・マクリスとその家族を撮った作品。生まれながらにして戦士であり、愛情深いトラの母親の14年を記録した。

 いずれの作品にもひたむきに生きる生命の輝き、自然の大きな力が感じられる。映像を通して、地球の壮大なドラマ、生命の素晴らしさに触れ、自然環境の大切さを考えたい。

地球映像ネットワークでは、自然や動物、映画が好き、生物や環境、国際交流などに関心があるボランティアスタッフを募集中。前回は、延べ200名を超えるボランティアが映像祭の運営を担った。サポート内容は、記録、一般事務、デイリーニュース作成、ポスターやチラシの配布、会場設営、案内、海外ゲスト対応の通訳など。対象は、高校生以上で、事前準備や映像祭期間中に活動できる方。申し込みは、名前、参加可能日、希望担当業務、これまでの映像祭参加経験の有無などを明記し、E-mail/nfn2@naturechannel.jpにて。電話での問い合わせも受け付けている。

問い合わせ
●NPO法人 地球映像ネットワーク
<東京事務所>
TEL.03-5261-9907
FAX.03-5261-9760
http://www.naturechannel.jp/

●富山県生活環境文化部 自然保護課
TEL.076-444-3396
FAX.076-444-4430
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1709/

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