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2013年 4月 10日 [ トピックス ]
No.601-1:桜舞うなか、富岩水上ラインで趣のある運河クルーズへ
●お花見、GW、夏休み、お盆、おわらの季節には特別運航
エコな船から水辺の鳥や樹木を眺めたり、“水のエレベーター”を体験したり……自然豊かな運河のクルーズを満喫できるとあって人気上昇中の「富岩水上ライン」。富岩運河環水公園から国指定重要文化財・中島閘門を通り、富山港・岩瀬運河の岩瀬カナル会館までの約7kmを約60分で結ぶ。通常運航は、12月1日(日)までの土・日曜、祝日。グリーンの船体のソーラー旅客船“sora”と、レッドの船体の可愛らしい電気ボート“もみじ”が就航している。
今シーズン、環水公園~岩瀬間が1日2往復から3往復に増便されたほか、船のスピードアップによる所要時間の短縮(環水公園~岩瀬間:片道90分から60分に)、定員増(sora:15名増の55名、もみじ:1名増の11名)、個人予約の開始(http://fugan-suijo-line.jpにてネット予約)、寒さ対策としてsoraへのスクリーンカーテン(透明ビニールのカーテン)の設置などによって、より快適なクルーズを楽しめるようになった。主なコースは環水公園から岩瀬への片道(約60分:1,500円)、岩瀬から環水公園への片道(約60分:1,500円)、環水公園と中島閘門の往復(約70分:1,000円)、環水公園と中島閘門の周遊(約40分:800円、イベント時の特別運航)。
通常運航のほか、期間限定の特別運航として、現在、お花見運航を実施中<4月21日(日)まで:環水公園~中島閘門周遊、800円>。富岩運河環水公園・富岩運河は「富山さくらの名所70選」に選定されており、環水公園から中島閘門までの約2.1kmの間では、日本のサクラを代表するソメイヨシノや、昭和初期に富山県で発見されたコシノヒガンなど、約390本のサクラが観賞できる。ソメイヨシノとコシノヒガンはちょうど今が見ごろ。ハラハラと舞い落ちる花びらや水面を彩るピンク色を眺めながらのクルーズはひと際、風情が感じられる。このほか、4月と10~12月に花を咲かせるジュウガツザクラ、冬に開花するコシノフユザクラなども植栽されているので、沿道の散策も楽しみだ。
特別運航として、ゴールデンウイーク運航<4月30日(火)・5月1日(水)・2日(木):環水公園~中島閘門~岩瀬>、子どもの日運航<5月5日(祝・日):小人無料、環水公園内>、就航4周年イベント運航<7月28日(日):環水公園内>、夏休み運航<7月29日(月)~8月2日(金):環水公園~中島閘門往復>、お盆運航<8月12日(月)~16日(金):環水公園~中島閘門~岩瀬>、おわら風の盆運航<8月29日(木)・30日(金)、9月2日(月)・3日(火)・4日(水):環水公園~中島閘門周遊>も実施されるので、スケジュールに合わせて乗船しよう。
●中島閘門の通過体験や港町・岩瀬の散策で思い出づくり
多彩な魅力がある「富岩水上ライン」。乗船場のある富岩運河環水公園の天門橋・展望塔からは運河や公園のサクラ、立山連峰が一望できる。公園にはスターバックスのストアデザイン賞2008年の最優秀賞を受賞し、“世界一美しいストア”と呼ばれる「スターバックス富山環水公園店」、フレンチの鉄人・坂井宏行シェフ監修のフレンチレストラン「キュイジーヌフランセーズラ・シャンス」があり、船の待ち合わせの時間や遊覧後の食事にもおすすめ。
「“水のエレベーター”と称される中島閘門の通過体験も「富岩水上ライン」の特筆すべき点。ラインの一番の見どころとして人気がある。中島閘門は富岩運河の上流側と下流側の2.5mもの水位差を調節するパナマ運河式閘門で、昭和9年に建造され、平成10年に昭和の土木構造物では全国で初めて国重要文化財に指定された。閘室内で水位を調節して船を運航させる仕組みだが、国重文の閘門を通過体験できるのは、国内でここだけ。運河の心臓部を支えていた優れた技術を間近で見学できる。環水公園と中島閘門の往復コースでは、水のエレベーター体験に加え、下船して操作室も見られる。切妻屋根に破風板の装飾、重厚な大理石パネルでできた操作盤など、昭和初期の創建当初の佇まいが印象的だ。
中島閘門から約40分のクルージングで岩瀬に到着。乗船場がある岩瀬カナル会館は、岩瀬の観光拠点施設。富山湾の宝石“シロエビ”などの水産加工品、富山市の特産品が揃う。無料レンタサイクルもあるので、岩瀬散策に出かけてみよう。岩瀬は、江戸期から明治期にかけて北前船交易で栄えた港町。町中心部には、かつての隆盛を偲ばせる北前船の廻船問屋の家屋などが建ち並び、「スムシコ」と呼ばれる出格子の町家とともに趣のある景観を見せている。小豆島の一枚岩を敷いた土間や精緻な鏝絵などをあしらった北前船廻船問屋 森家、杉玉の下がる造り酒屋、再生された土蔵群など、歴史的な町並みを眺めながらの小さな旅へ。
「富岩水上ライン」を主催する学習支援船運営委員会の事務局(富山県観光・地域振興局観光課)では、「環境にやさしい船で運河クルーズをお楽しみください。岩瀬便には、次世代型交通システム・富山ライトレールの片道乗車券が付いています。とやま駅特選館、いきいきKAN、岩瀬カナル会館などの協定施設では、乗船チケットの半券を提示すると、買物、飲食などが割引になります。ぜひご利用ください」と話している。
- 問い合わせ
- 「富岩水上ライン」について
●富山県観光・地域振興局観光課
TEL.076-444-4116
FAX.076-444-4404
http://www.info-toyama.com/
「富岩水上ライン予約・受付」
●新日本海重工業(株)
TEL.076-437-9272
定休日/火曜・水曜
http://fugan-suijo-line.jp